秋は肺燥の季節 | こだま堂漢方薬局のブログ

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こんにちは。

こだま堂の長峯です。

 

昨日は勉強会で恵比寿まで言ってきました~鉛筆

最悪なことに、マスクを忘れてしまい、薬局に大量にあるのにコンビニで買う羽目に・・・。

 

都心は空気が悪くて死にそう・・・なので、マスクは必須ですねゲッソリ(マスクしたって、空気がキレイになるわけじゃないけど・・・気休めビックリマーク

 

さて、今年の勉強会のテーマは肺なので、1年間肺の話ばっかりで、前の勉強会の内容と重複するかもしれませんが、一部ご紹介したいと思いますビックリマーク

 

秋は湿度が下がって、肺燥になりやすい季節です。(冬もそうだけど)

・・・が、今年の秋は、台風だの雨だの晴れたり曇ったり、乾燥というよりは、肺の気が失われやすいかな・・・という感じ。

 

肺気虚を放っておくと、冬の乾燥に弱くなりますので、今の養生が大切ですビックリマーク

 

肺を潤す・・・というと、漢方を知っている人なら、麦門冬湯を思いつくと思いますが、意外とそんなに潤さない・・・というのも、燥性の半夏があるからね・・・。

 

よりオススメなのは、生脈散だそうです。

 

麦門冬で潤し、五味子が生津+斂肺、人参で補気します。飲んですぐに咳が止まる訳じゃないけど、長期で飲めるし、気管支が乾燥して、空気を吸い込んだ刺激で咳き込みやすい方にはおすすめビックリマーク

 

あ~そうだそうだ、これがあったビックリマーク

空咳のひどい人に、麻杏甘石湯+麦門冬湯とかよく使っていたけど、生脈散の方がイイかもひらめき電球と思いました。

 

養生では、百合根、銀杏、大根、梨・・・など。

 

梨はすごくエコは利用方法を教えてもらって、食べるとき中心の芯って捨てちゃうでしょはてなマーク紅茶とかを注いでお茶にすると、良い香りで美味しいんですってビックリマーク

 

本当は梨の皮も乾燥させて、中国では生薬として使ったりするそうなんですが、農薬が気になるようでしたら、芯のお茶でもOK。

 

あとは、枇杷の種を取っておいて、軽く乾燥させたものを、半分に切って蜂蜜漬けにするのもいいそうです。

 

枇杷の種はアミグダリンが含まれることから、大量摂取の危険性が問題視されましたが、蜂蜜付けをお湯割りして飲むくらいなら問題ありません。(粉末を大量に摂る健康法で、過剰になってしまう例があったようです)

 

中国の先生は養生法をいろいろ教えてくれるんですが、お客様にご紹介しても実行してくれる方は、本当にごくわずか・・・なんですよね。

 

結局は薬で治したい人がほとんどなのかなぁ・・・と残念に思います。