肝臓癌の勉強会でした。 | こだま堂漢方薬局のブログ

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こんにちはビックリマーク

こだま堂の長峯です。

 

昨日は原発性肝臓癌の勉強会でしたメモ

 

肝臓がんは、ウイルス性肝炎が原因のものが7割占めていて、他、アルコール性肝障害や脂肪肝など、長年の生活習慣の積み重ねで、肝臓が弱ってしまい、最終的に肝硬変を起こしても発症しやすくなります。

 

ちなみに日本ではC型肝炎ウイルスが多く、中国ではB型肝炎ウイルスが多いんだそうです。

 

脂肪肝の方なんて、相談するとよくいらっしゃるんだけど、あまり気にしてないのか、それが主訴の方はほとんどいませんね。

 

GOT・GPTが高かったのが、何もしてないのに下がってきたら、良くなった~音譜訳じゃなくて、肝臓が壊れきって、逸脱酵素が枯渇したからかもしれませんよゲッソリ気をつけてねチーン(あと、漢方で活血させると滞っていた酵素が血中に出て、一時的に増加したように検査上見える場合があります。1ヶ月すると正しい値になるので、びっくりしないでね)

 

さて、肝臓は血を蔵する臓器なので、ここにがんができると、栄養不良になります。腹水は栄養不良で起こるんですよ。

 

アルブミンや血小板が減ってくるので、それを防止するために、補肝・腎を行うことが大切です。

 

また、肝機能を良くするのと、栄養を届けるためには、活血も必要なんだけど、必ず補気・補血を併用することが重要だそうです。

 

肝臓にイイというと、ウコンを思い浮かべますが、ウコンは活血作用しかないので、活血するなら、補気作用もある田七人参の方が安全に使えるとのことでした。

 

がんの相談ですと、「がんをやっつける漢方が欲しいビックリマークって言われるんですが、はっきり言って、やっつけるのは西洋医学の方が得意です。

 

なので、西洋医学の治療で気血を消耗しないように、治療に耐えられるように、サポートするのが漢方の役割です。

 

中国では、消腫の生薬(抗がん漢方)を積極的に使うそうですが、それは病院で治療が出来なかったり、機材や技術が無かったりするので、致し方なく使っているということだそうです。

 

ある患者さんは、肝臓癌が1個見つかって、ラジオ波焼灼療法をやったそうなのですが、その際、「漢方なんてよく分からないものは飲まないでください」と言われ、それに従っていたそうなんですね。

 

でも、結局治療が終わって、すぐに新たながんが増えてしまい、「これは医師の言うことに従っているだけではだめだ~ゲッソリと思って、漢方を飲み始めたそうです。

 

漢方を飲み始めたら、血小板の数値が5万から10万まで回復し、PIVKA-Ⅱの数値も下がり、体力もついてきたので、残りのがんもラジオ波で焼けることになりました。

 

その頃には、病院の先生も漢方を信頼して、「ちゃんと漢方も飲んでるはてなマークと聞いてくれるくらいになったそうです。あと、良かったことは、新たながんが出来なくなったこと。

 

ラジオ波で全部焼いてしまって、あとは体力を回復させれば、普通に寿命近くまで生きられるかもしれません。(70歳の方)

 

西洋医学は、悪いところを攻撃する治療は得意です。でも元気をつける治療は、漢方の方が得意です。

 

瀉と補、両方の治療を上手く利用するのが、がんの治療には大切ですねニコニコ