気象系51。
J禁、P禁、ご本人様筆頭に各種関係全て当方とは無関係ですのでご理解よろしくお願い致します。

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「まつもっさんはさあ、」
「ん?」

「この中だったら誰がタイプ?」

「タイプ?なんの?」

「えーーっと、恋?」

「こ、こい?……恋!?……えっ、誰っつうか……男しかいないんだけど。」

「うん。」
「誰もタイプじゃない。」
「えっ、いないんか。」
「いや、いないだろ。男だよ?」

「男だねえ?」

「なにそのそれがどうかした?みたいな顔。」
「まつもっさんって性別気にするタイプ?」
「するだろ、普通に。」
「世の中の全ての普通がそうだと思うなよ。」
「なに突然。あ、はい、思ってないです、ゴメンナサイ。」
「よし。しょうがねえな、じゃあ女ならどれ?」
「この中で?」
「うん。」
「んーー、そうだなあ。」
「……。」
「わかんない。」
「なんでだよ、あるだろ、気になるとことか。」
「そう言われても。実際に会わないとわかんないじゃん、そういうの。」
「真面目か。」
「悪いか。」
「外見の好みとかさあ、ないの?」
「ないね。好きになった人が好み。」
「好みの人がいたから好きになるんじゃなくて?」
「そういう鶏か卵かみたいなのって永遠のテーマだよね。」
「なにそれ。」
「哲学の話だよ。」
「難しいのわからん。」
「ふふふ。大野くんは?どれ?」
「俺?これ。」
「……さらっと男から選んだね。」
「うん。だって好みなんだもん。」
「女の中だと?」
「んーー、でも男も女も全部ひっくるめた好みがこれなんだよなあ。」
「そうなんだ。しょうゆ顔が好きってこと?」
「しょうゆ?なにそれ。」
「なんかあるらしいよ。系統の分類。」
「へえ。こういう顔ってしょうゆって言うんだ。」
「たぶんね。」
「俺たちにもあんの?」
「あるでしょ。顔くっついてんだから。」
「しょうゆって事はあと塩とかソースとかマヨネーズとかってこと?」
「マヨネーズは聞いた事ないけど、ケチャップはいるみたい。」
「マジか。ケチャップいるならマヨもいれろよ。」
「オレに言われても。」
「……あ、へえ、砂糖ってのもいるんだ。」
「あ、ほんとだ。」
「俺たちはほとんどしょうゆ顔なんだって。」
「あ、オレだけソースなの?」
「ふふ、濃ゆいもんねえ。」
「大野くんは砂糖っぽいけどなあ。」

「え~~?砂糖ってもっと甘そうで白くない?」

「あなたが肌焼いたからでしょ。あれかな、ハタチとかそこらで見ると絶対そうでしょ。」
「あーー、うーーん?」
「ピンとこないか。」
「俺はいいとして、まつもっさんはハタチでもソースだよな。」
「オレはもう生まれた時からそれでしょ。」

「ははは!確かに!」

「で?これ何の話だったの?」

「ん?あ~~、いいや、アテになんないって分かったから。」

「は?なにそれ、意味わかんないんだけど。」

「タイプと好きなヤツは別ってこと。」

「……オレ、好きになった人がタイプなんだけど?」

「ふふ、そもそもお前には聞いても意味なかったな。」

「え、なんか腹立つ。」

「んふふ!じゃあな~~。」

「はっ?行っちゃうの?不完全燃焼なんだけど!ちょっと!?」


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