気象系51。
J禁、P禁、ご本人様筆頭に各種関係全て当方とは無関係ですのでご理解よろしくお願い致します。

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「お前が可愛いもの好きなのは知ってる。」
「うん……。」
「ゆるきゃら?とかぬいぐるみ系にテンションあがってんの可愛いなとも思う。」
「はい……。」
「でもこれはちょっと。」
「だって可愛いくて……!」
「だからって俺の人形作るか?しかもなにこのピラピラ。」
「いや、オタクやってる友達が自分でも作ってるって言うから。」
「言うから?」
「智も作ってって酔った勢いでオーダーしたみたいで。」
「酔ってたんか。」
「だからオレも届いてびっくりしてんだよ!」
「……。作ったの俺だけ?」
「そりゃそうでしょ。自分のぬいぐるみもなんてオーダーしないって。気持ち悪いじゃん。」
「俺のも気持ち悪いだろ。」
「そんなことない。」
「あんだよ。よく出来てると思うけどさあ。」
「可愛く出来てるよね。」
「まあ……。とりあえず仕舞うか。」
「えっ!」
「え?」
「……。」
「……まさか飾るの?」
「そりゃ、だって、折角作ってくれたんだし、」
「潤の部屋に俺の人形あんの怖くねえ?」
「ほっこりする。」
「マジかよ。」
「だめすか。」
「だめです。」
「……あ、別の箱ある。」
「おい、話反らすな。」
「そんなつもりないよ。……うわ、これ、」
「……お前じゃんか。」
「『ついでに作っておいたよ』、マジ?」
「お前の友達って気が利くんだかなんなんだか。」
「『ふたりセットじゃないとね』、だって。」
「……。」
「うわ……並べて置いたら最高じゃない?どう?」
「……。俺さあ、カッコイイのが好きなの。」
「うん。」
「お前の事は可愛いと思うけど、それは潤の性格込みの話であって、これはお前自身じゃねえんだから別にさ、なんとも思わん。」
「……そっか、」
「……と、思ってたんださっきまで。」
「ん?」
「……潤の人形はかわいい……っ、」
「おお?!」
「くそっ、なんか負けた気がする。」
「あはは!何にだよ。」
「えーー、マジか~~。俺ってこういう癖あったの?え?」
「じゃあこれ仕舞わなくていい?」
「いいよ。てか、並べてみて気付いたけどこれ白タキシードなんだ?」
「そうだね。」
「俺の頭の上についてる白いピロピロしたのって、もしかしてあれか?花嫁さんの頭のあれか?」
「たぶん。衣装は任せたからオレもそうだといいなって願望でしかないけど。」
「わあ……。」
「ちょっとまって、引かないで!」

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