気象系51。裏な話。食われたらRに収納します。
J禁、P禁、ご本人様筆頭に各種関係全て当方とは無関係ですのでご理解よろしくお願い致します。

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 智が体を許してくれるようになってからどれだけ経ったか。不慣れだった頃に自分でもサイトで勉強してきてくれていた智が、後ろからの方が負担が少ないから、そう言った初めての時から今までずっと彼の大事なところをバックで貫いてる。どれだけ指でほぐしてもギチギチに食い絞めてきてた直腸は今じゃオレをやらしく包むように締め付けてくるようになったから充分快楽は拾えていると思う。ビクビク跳ねる体が真っ赤に染まっていくのを突き上げながら眺める余裕がオレにも出てきていて、だからこそ感じてくれてるって分かりやすく伝えてくれてる背中ばかりなのが惜しい。
 そろそろ顔が見たい。

「ねえ、今日は顔見てヤりたいんだけど。」
「え、やだ。」

 即答ですげなく返される。ベッドの上でふたりきり。肌を覆うものもなく生まれたままの姿で抱き合ってキスをしてお互いを高め合う幸せな時間。先走りで濡れる腹を撫でて快感に震える腰を抱きながら正面から挑んでみたけど見事玉砕。こんな事を抱き合う度に繰り返してる。
 智を組み敷いてる体を更に寄せて潰すと、重い、なんて可愛くない言葉を吐くから軽いキスで塞いだ。

「もう痛くないでしょ?」
「んーー、まあ。」
「じゃあ前からやってみようよ、ね?」
「ううん、いい。」
「断るなよ。」

 首を振って拒否する表情は本当に嫌そうで、あんまり食い下がると今日はこのまま寝るとか言い出しかねない。それは嫌だ。でも今日こそは顔を見てシたい。毎回枕に縋られてるのも嫌だし、オレで気持ちよくなって喘いでる智は絶対色っぽくて最高のはずなんだ。だってオレの智なので。会えない時のオカズが背中だなんてそろそろ我慢の限界なんだよ。
 枕に縋るから声だってくぐもってうまく聞こえないの不満だし。

「後ろから突かれんのきもちいいの。」
「前からだってそうかもしんねえだろ。今回試してダメならまた後ろからにするから。」
「やだ。」
「なんで。」
「やなもんはやだ。」

 智がここまで頑なになるのは譲れない拘りがある時くらいなもんだ。でも別に抱き合うのに拘りいらなくないかな?そもそも試しもせず後ろが良いこだわりってなによ。
 しまいにはツンとそっぽ向いてしまった智にちょっとだけため息を吐く。そうやって拗ねて見せればオレが引くと思ってんだろ。大事な智にオレは甘いから。でも残念。オレももう限界なんだって。
 拗ねて見せても逃げ出すわけじゃない智のまだ熱の失われてない中心に指をかける。くちゅりと音をたてて指を絡めれば、あっ!?と高めの声を出してビクンと腰が揺れた。

「おまっなに!」
「挿れるのは前からだけ。智がいいって言うまでイかせないから。」
「はぁ!?おま、なに勝手に……っひゃあ!」

 智がどう触られて擦られればきもちいいかなんて熟知している。どこが最も弱いのかも。慌ててオレの体を退けて自分の体をひっくり返して枕を噛もうと暴れるからちゃんと体重をかけて抑え込んで逃がさないようにした。

「おいっ、ふざけんなっじゅん、ああっ!」
「智はうんって言ってくれるだけでいいんだよ。」
「やだ、ってえっ!あ、あ、」
「なんでやなの?」
「だって……だって……、」

 ぎゅうっとキツく閉じられた目。むずがるようにむにゅむにゅする唇から何が飛び出すのか気になって、扱いていた手を止める。はああって深くため息を吐いた智がぐしゃぐしゃと自分の髪を乱してから諦めたようにオレを見た。

「ちげえなって、なるかもしんねえじゃん……。」
「ちがう?なにが。」
「……顔見たら。あんあん喘いでんのとか、なんか、ちげえって。」

 後ろからが気に入ってるわけじゃなくて不安でしょうがなかったって事か。あなたマジいい加減にしろよ。

「なるわけないだろ。ああ、いや、想像よりエロいとは思うかもしんねえけど。それだって興奮するだけなの!」
「んなわけねえじゃん……。ぜってえ幻滅する……。」
「あのねえ!」

 どんだけ自信ないの。ていうかまだ全然伝わってないってどういうこと?

「あんたいい加減オレに愛されてるって受け入れてくんないかな!?」
「んああっ!?」
「もう怒った。今日はもう無理っつってもやめない。どんな智でも愛してるってオレの深い愛情を疑いようもなくわかってもらえるまでやめないから。」

 衝動のまま正常位で智の奥まで自身を押し込む。肌と肌の打ち合う音とナカから濡れた愛の掻き混ざる音を容赦なく鳴らしながら、オレは念願叶ってようやく真っ赤で可愛い智のイき顔を拝む事が出来た。

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