今回も『神武天皇と卑弥呼の時代』の振り返りですが、天孫降臨について纏めました。簡単に言えば天孫降臨は三世紀の出来事で、瓊瓊杵尊から始まる所謂「日向三代」は、物部氏の饒速日尊の一族と、それと組んだ海部氏(尾張氏)の一派である玉勝山背根子命(天津彦根命)の事績を神話に仮託した物語です。考古学で言うと庄内、布留式の時代ですから、天から地(上下)という観念は、歴史上は東から西となります。