拙著『神武天皇と卑弥呼の時代』で「記紀」では初代天皇として描かれる神武天皇は初代ではなく第五代の孝昭天皇が初代天皇であり、それに続く孝安天皇、孝霊天皇、孝元天皇の、「孝」が接頭する天皇家が続くと推論を進めました。これはタニハ(丹後国)出身の大王家となります。

 

この後に大阪府の「北島家文書」が孝元天皇世代に熊野に入ることなどから、所謂熊野から大和に入る神武天皇はその後の世代で、綏靖天皇、安寧天皇、懿徳天皇、開化天皇、崇神天皇と続くとも考察しました。これは所謂物部氏の首長となります。

 

孝昭天皇ー孝安天皇ー孝霊天皇ー孝元天皇

          神武天皇ー綏靖天皇ー安寧天皇ー懿徳天皇ー開化天皇ー崇神天皇

 

この考察を『海部氏勘注系図』からもブログで解説しています。

良かったらどうぞ。