フリーになって日本各地の地域や文化、暮らしを見てみたいと思ってた矢先、緊急事態宣言も発せられてしまい、少し躊躇している。
 
そんなわけで、遠くより先ずは近くのことからと思って、先日自転車で散策。長らく訪れてなかった地元の観光地を巡る。
 

野島公園

江戸時代には金沢八景の一つ「野島夕照」と詠われた景勝の地。

 

初代総理大臣:伊藤博文別邸や、横浜唯一の自然海岸が残っている。
 
松の樹々が広がり、海面ラベルも陸上に近く、木漏れ日と海面から反射したキラキラした光が射す公園。目の前は工場群だったりして、決して景観が良いわけではないけれど、カンカンと小気味よい音がそれはそれでよい。
 
平日だったからか、お年寄りが運動したり、ベンチで本読んでたり、テーブルでお茶したり、想い想い過ごしていました。
 
バーベキュー、キャンプサイトもあるので、近場でのんびりデイキャンプってのもありだね。
 

展望台
日産のテストコース?の全体像や、みなとみらいベイブリッジなども見える展望台。空気がガスってなければ富士も見えるんだろうな。
 
テーブルベンチもあるので休憩。これまで外でまったりしたい時は城ヶ崎とかまで行ってたけど、近場で良いとこありましたね。
 
展望台に上がれば、野島というだけあって、水に囲まれてる島を感じさせてくれます。
今は建物ばかりだけど、昔は綺麗だったんだろうなぁ、なんて思いを巡らすのも楽しみの一つ。
 
それにしても300段弱の階段、久々に息があがりました。




伊藤博文別邸
初代内閣総理大臣伊藤博文の別邸。
明治18年、44歳で総理になられたんですね。
明治期、富岡などの金沢近辺は海浜別荘地と注目されていたらしく、井上馨なども別荘を構えたらしい。その後大磯や葉山が別荘地として栄えて、金沢はその役割を終えたとのこと。
 
日本の海浜別荘建築で、庭から続き海が見え、とても居心地いいです。しばらく客間に座って、風を感じ、鳥の囀りを楽しみました。
 
建物近辺や伊藤博文自身の歴史的資料に目を通すのもおすすめです。
個人的には、昔の海の公園で海水浴で賑わう人々の風景写真や高杉晋作と取られた写真が印象的でした。高杉晋作ってこういう顔してたのね。
 




海の公園
そろそろ小腹も空いたので、海の公園でおにぎりをかじる。
平日だし、冬だし、人少なし。
ウィンドサーフィンや、サップを楽しむ人、お散歩を楽しむ高齢者夫婦などがまばらにいる程度。潮干狩りの時期とはえらい違いですが、のんびりするにはとてもいい。
 
さらにしても本当に海が綺麗になりました。
 



カフェ金澤園
お昼を食べたらコーヒー飲みたくなって、近くのカフェをググる。近くに古い木造建築のカフェがヒットし自転車走らせました。
 
建物は1929(昭和4)年に品川から金沢区の海沿いに移築した木造建築。現在はランチやケーキセットを提供するカフェになっている。
 
1916(大正5)年に現在の桜木町駅付近に創業した料亭満月を前身とし、1930(昭和5)年に旗亭(宿泊のできる料亭)金沢園として営業を始めたらしい。元々料亭だったのね。
 
与謝野晶子や高浜虚子も訪れた記録が残っている。
 
オーナーは、「古い建物の価値を認識し、リノベーションして使い続けているヨーロッパの建物を留学時代に見学した経験から、この建物を使い、高め、守り続けたいという思いが高まった」と。
軽食をとるだけでなく、高齢者など地域の人が集い、落ち着くことのできる場を目指しているそうです。
 
エアコンの配線やコンセントコード類が剥き出しでちょっともったいない感じがしますが、今後細部にもこだわっていただけることを期待しましょう。
 
やっぱ古い建物好きやなー。木組や木目が美しい。古い建物好きにおすすめです。
 


称名寺
最後は称名寺に向かいます。称名寺は、金沢北条氏一門の菩提寺。

鎌倉幕府の要人・北条実時が六浦荘金沢の屋敷内に建てた持仏堂から発展が起源とされます。庭園は、阿字ヶ池を中心に中之島・反橋・平橋を配した「浄土庭園」。

ここの池をぐるっと眺めながら歩くのが好きなわたくし。右回り左回りと2周しちゃいました。
次は桜の季節に来てみようかな。


金沢八景駅前は再開発でいただけない街になってしまいましたが、歴史的史跡やレジャー施設のあるこの街。まだまだ魅力を探っていきましょう。