今回も『蓬莱泉』です。
 レギュラー品である『可。(べし)』です。

 さて、僕はこれから地元に帰ろうかなって。
 1泊3日の旅行ですな。



 JRセントラルタワー。大都会名古屋に聳え立つ摩天楼を見上げながら、愛知とはしばしのお別れ。
 
 そして、バスのなかでこのお酒を飲みながら寝るわけです。ええ。

 ラベルの文言は江戸時代の漢詩人である菅茶山(かんちゃざん)の『酒人某出扇索書(しゅじんぼうおうぎをだしてしょをもとむ)』からだそうです。
 
  (原詩)       

『酒人某出扇索書』

一杯人呑酒

三杯酒呑人

不知是誰語

吾輩書紳

 

(読下し文)

『酒人某(しゅじんぼう)扇を出して書を索(もと)む』

一杯人酒を呑み

三杯酒人を呑む

知らず是れ誰の語ぞ

吾輩紳(しん)に書すべし

 
 「一杯目は人が酒を呑み、三杯目は酒が人を呑む。誰が言ったかは分からないが、私は紳(しん。着物を帯で結んだときに前に垂れる部分)にこのことを書き残しておこう」
 という意味ですかね。赤字で書いてあるところが、『可。』の由来です。
 これがこのラベルの漢詩の由来です。いわば「酒は飲んでも呑まれるな」的な意味なのかもしれませんが、それでも呑まれてしまうのが酒呑みのさがなのかもしれません。
 
 では、僕も今宵は酒呑みになりますかね。
 
 お!今ならわかる。これは夢山水か?
 このヨーグルトまたはサワークリームオニオン的な味わいに、ハーブが合わさったかのような。ああ間違いない。
 しっかり酸味で伸びるのに、爽やかにキレていく感じがまたたまらない。
 夢山水ってなんか癖になるんだよなぁ。ぐいぐい攻めてくるかのような乳酸という感じが。
 まさに人を呑むお酒なのかもしれません。でも、僕は先人に倣ってこのことを残しておかねばなりません。
 だから僕はこういうブログを書いているんですかね。うん。

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