今回も『蓬莱泉』です。
レギュラー品である『可。(べし)』です。
そして、バスのなかでこのお酒を飲みながら寝るわけです。ええ。
ラベルの文言は江戸時代の漢詩人である菅茶山(かんちゃざん)の『酒人某出扇索書(しゅじんぼうおうぎをだしてしょをもとむ)』からだそうです。
(原詩)
『酒人某出扇索書』
一杯人呑酒
三杯酒呑人
不知是誰語
吾輩可書紳
(読下し文)
『酒人某(しゅじんぼう)扇を出して書を索(もと)む』
一杯人酒を呑み
三杯酒人を呑む
知らず是れ誰の語ぞ
吾輩紳(しん)に書すべし
「一杯目は人が酒を呑み、三杯目は酒が人を呑む。誰が言ったかは分からないが、私は紳(しん。着物を帯で結んだときに前に垂れる部分)にこのことを書き残しておこう」
という意味ですかね。赤字で書いてあるところが、『可。』の由来です。
これがこのラベルの漢詩の由来です。いわば「酒は飲んでも呑まれるな」的な意味なのかもしれませんが、それでも呑まれてしまうのが酒呑みのさがなのかもしれません。
では、僕も今宵は酒呑みになりますかね。
お!今ならわかる。これは夢山水か?
このヨーグルトまたはサワークリームオニオン的な味わいに、ハーブが合わさったかのような。ああ間違いない。
しっかり酸味で伸びるのに、爽やかにキレていく感じがまたたまらない。
夢山水ってなんか癖になるんだよなぁ。ぐいぐい攻めてくるかのような乳酸という感じが。
まさに人を呑むお酒なのかもしれません。でも、僕は先人に倣ってこのことを残しておかねばなりません。
だから僕はこういうブログを書いているんですかね。うん。