しかし5月も一週間過ぎようとしているのか……
 桜の季節ももう1ヶ月になります。早いなぁ。
 今回のお酒は『百十郎』です。




 知らざァ言って聞かせやしょう!……失礼致しました。
 隈取の歌舞伎役者の顔がラベルいっぱいに見得を切っています。これだけでも圧倒的存在感。こういうの外国の人とか喜びそうじゃないですかね?
 
 岐阜県各務原市の地酒です。銘の由来は大正から昭和初期にかけて活躍した各務原出身の歌舞伎役者である市川百十郎から。
 各地を旅する旅芸人であり、戦後は地元で演劇を指導していたとか。
 逸話で知られているのは、各務原の桜の名所である《百十郎桜》でしょう。
  
参考
『百十郎桜 ‐ Wikipedia』
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%8D%81%E9%83%8E%E6%A1%9C
 
 市川百十郎が寄贈したソメイヨシノに由来し、のちに桜並木となるよう新境川沿いに植林されていき、全国屈指の桜の名所となっています。
 まさに「桜の季節」に楽しみたかったお酒なのですが、期を逃してしまったかもしれないです。




アルコール分15%
原料米/山田錦25%五百万石75%
精米歩合/50%
 
 山田錦と五百万石のブレンドの純大吟。ですが価格は4合瓶で2,000円を切らない良心的なお値段です。
 
 軽快かつ滑らか飲み口の淡麗タイプで、青リンゴっぽい香りも覗かせます。
 酸味が伸びていくスタイルながら、渋味で収斂してから辛味で切れるタイプで、ストーリーがちゃんと組まれている印象。いや、味わいを構築する要素ひとつひとつで見得を切って表現していると言うべきか。
 飲み飽きしないスッキリさがあります。こういうお酒は危ない!どんどん飲めてしまう……
 シンプルなところで丁寧に作ってあるので幅広いシチュエーションで飲めそうなお酒ですね。
 

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