🐱オシリス神を表すヒエログリフ

アビドスの南には、王族の墓や神殿があります。ピラミッド型の墓もあります。また、アビドスの中間辺りにある新王国時代(紀元前1550 -1069年頃)のセティ1世の葬祭殿とオシレイオンが現在の観光地として人気です。セティ1世の神殿は、美しいレリーフと詳細な王名表で有名です。

 

そして、セティ1世の葬祭殿の裏にはオシレイオンがあります。オシレイオンは、オシリスの墓と考えられています。巨大な花崗岩で造られた建物の中心には、10本の柱が並ぶ赤色花崗岩の広間があります。そして、水堀に囲まれた2つの基壇があります。この基壇は、混沌の海の神ヌンの水に囲まれた原初の丘をモチーフにしていたと考えられています。

 

そういえば、ヘロドトスの『歴史』にも、ピラミッドの丘の中腹にある地下室の中でクフ王の遺体が水に囲まれた島のような場所で横たわっていたと伝えられていること記されていました。この記述を基に考えた場合、オシレイオンの基壇もクフ王の地下室も神が留まる原初の丘(それこそ神と繋がる中心地)を表した構造だったのかなと思いました。

 

オシレイオンの目的は不明のようです。おそらくピラミッドや神殿によく使われる赤色花崗岩が用いられていることや、原初の丘をイメージした場があったことから、人を癒したり人が神と繋がったりするような場だったのだと思います。セティ1世もそのことを意図して建造したのかもしれません。

 

主に参考にした文献

仁田三夫編著, 松本弥, 村治笙子, 片岸直美著『図説 古代エジプト2』河出書房新社、1998年。

Redford, Donald B. (ed.) (2001). The Oxford Encyclopedia of Ancient Egypt. Oxford and

 New York: Oxford University Press.

Wilkinson, T. (2005). The Thames & Hudson Dictionary of Ancient Egypt. London: Thames

& Hudson.

 

 

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