第1王朝(紀元前3000- 2890年頃)になると、U墓地に接するウンム・エル=カアブという場所が王族占有の共同墓地となりました。この地は、霊的な世界の入り口とみなされた崖の裂け目と直線上で並んでいました。

 

ウンム・エル=カアブでは、第一王朝の支配者の名前が刻まれた封泥(容器や袋に封をするために使用された粘土製の封)が見つかり、ナルメル王、アハ王、ジェル王、ジェト王、デン王という王の即位の順番が判明しました。ちなみに、封泥にはナルメル王とアハ王の名前の後にアビドスの地方神ケンティアメンティウ神の名が記されていたのですが、その理由はわかっていないようです。おそらく、当時の王と神を同一視した古代エジプトの信仰から考えると、ナルメル王やアハ王は地方神の化身であり、その身にケンティアメンティウ神を宿していた王であったことを示したかったのかなと思いました。

 

主に参考にした文献

近藤二郎『エジプトの考古学』同成社、2012年。

高宮いづみ『古代エジプト文明社会の形成』京都大学学術出版会、2006年。

Wilkinson, T. (2005). The Thames & Hudson Dictionary of Ancient Egypt. London: Thames

& Hudson.

 

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