⭐️九柱神(エネアド)を意味するヒエログリフ。月のシンボルが含まれている。

 

[9]

9は、人類の全てを包括する数字です。多数を意味します。3の倍数であり、全体の象徴の数です。そして、9のシンボル性と神々の世界を表した9柱神(エネアド)は関連しています。九柱神は、全てを包括する神々の組です。

 

九柱神はいくつか種類があります。最も重要な九柱神は、ヘリオポリスの創世神話で中心的な役割を果たした神々のことです。それは、創造神アトゥム(九柱神の雄牛)、その子シュウ(大気を表す)、テフヌト女神(水蒸気を表す)、その子供たちのゲブ神(大地を司る)とヌウト女神(天空を表す)、更にゲブとヌウトの子どもたちオシリス、その妻イシス女神、セトとその妻ネフティス女神のことです。

 

⭐️九柱神のゲブ

 

⭐️九柱神のヌウト

 

初期の太陽崇拝の中心地ヘリオポリスの創世神話は、宇宙のはじまりや神々の創造について述べています。宇宙を作り出した最初の神はアトゥムで、アトゥムを上に乗せた水分の多い混沌の海の神ヌンから原初の丘が現れました。アトゥムはみごもって、大気の神シュウと湿気の女神テフヌトを作り出しました。そして、シュウとテフヌトは、大地の神ゲブと妹の天空の女神ヌウトを産みました。

 

<9にまつわる例>

・九柱神

・「九はりの弓」

→「九はりの弓」は、エジプトの敵を意味する。弓は敵のシンボル。9は「多数」を意味する。九はりの弓のイメージは、王の玉座の台座や、王宮の建物の床、サンダルなどの王が足で踏みつける場所に取り入れられた。王が敵を呪術的に踏みつけるためである。新王国時代(紀元前1550 -1069年頃)のアメンホテプ3世以降は、九はりの弓として、北方の地中海地方の民、南方のヌビア人、上エジプト、オアシス、下エジプトの民、東西の遊牧民、頭部砂漠の民、リビア人、南方のヌビアの遊牧民の順で挙げられている。栄華を極めた新王国時代は地中海地方の民族の流入によって衰退したと考えられているが、いまだに滅んだ背景は議論のテーマで諸説あり明確になっていない。新王国時代が衰退すると、戦国時代のような第三中間期(紀元前1069-664年頃)に突入する。リビア人が王になるなど、支配体制も変化する。

 

参考にした主な文献

Wilkinson, T. (2005). The Thames & Hudson Dictionary of Ancient Egypt. London: Thames

& Hudson.

マンフレート・ルルカー著、山下主一郎訳『エジプト神話シンボル事典』大修館書店、1996年。

吉村作治『古代エジプトを知る事典』東京堂、2005年。

 

 

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