🐱セト神
ホルス神は、エドフ以外にも、ヒエラコンポリスやレトポリスで信仰されました。天空の神であるホルスの目👁は太陽（右目）と月（左目）を表します。ちなみに、月は夜に光り輝く太陽とみなされていました。太陽と月を司る性質から、ホルス神は太陽神ラーに密接に結びつきました。ホルス神は日の出のシンボルでもありました。
ホルス神とセト神の戦いの神話は有名で、エドフはその戦いの場です。そしてその戦いの場面もホルス神殿の壁に描かれています。ホルス神はオシリス神の息子であり、セト神の甥でした。その神話の中で、ホルス神はセト神によって失われた片目（月の目）をハトホルによって復活させられます。この目がウジャトの目です。光を表すホルス神と暗闇を表すセト神との間の戦いは、月の満ち欠けを表したものかもしれません。例えば、セト神がホルス神の目を盗み傷つけたことは、月が欠けていくことを象徴したのかもしれません🌛。
参考にした主な文献
マンフレート・ルルカー著、山下主一郎訳『エジプト神話シンボル事典』大修館書店、1996年。
Wilkinson, T. (2005). The Thames & Hudson Dictionary of Ancient Egypt. London: Thames
& Hudson.
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