​息子(中高一貫校に通学する、高1)とその母の、家庭学習記録です。
学校と同じスピードなので、公立より1年ほど先取りしています。


◎小6 秋

娘にはずっと憧れている学校があった。
習い事の先輩が進学した学校で、憧れのお姉さんと同じ学校に行きたい!その一心で頑張ってきた。
娘にとっての中学受験は、お姉さんに一歩近づくこと、自分磨きの一端なのだそうだ。

熱望校は、ある大学の系属校なのだが、同じく系属校だが、少しだけ偏差値の低い学校がある。
熱望校は算数が難しめで国語が容易であり、もう一方の学校はその逆であった。
1学期の面談時に塾長から紹介されて、そのもう一方の学校に興味を持ち、調べてみたらとても素敵な学校だった。
しかし娘はまるで興味を示さなかった。

塾でぼっちなのが辛いのだから、夏期講習は毎日あって、最悪な気分だったと思う。
2学期になっても理由を話してくれず、だが理由をつけて塾には行かず、家で勉強するという娘に焦った私は、そのもう一方の学校の2年前の過去問を解かせた。
そして今度は、10点ほどだが最低点を超えてしまった。
娘は、
「熱望校は諦めてここにする、熱望校の算数を解けるようになる気がしない。」
と言った。
ホッとしたような、ガッカリしたような顔だった昇天

日能研で面談があった。
塾長は、「本人のやる気がなくなるのが1番ダメなので、納得する形で志望校を決めて下さい。ただ、もう一方の学校の方が娘さんと問題の相性が良いのは間違いないです。」とアドバイスしてくれた。

このアドバイスで大切なのは本人のやる気がなくならないことであったのに、問題の相性が良いことに気持ちが奪われてしまった。
娘と10月の模試の結果が悪かったら、もう一方の学校を第一志望にしようと決めた。
いや、私が決めさせてしまった。
娘のモチベーションは、また更に下がった。

この時期は、
◯下克上算数 難関編 50まで
◯銀本 算数 中堅女子校の大問1,2
◯塾技 算数

銀本は、教科別の前年度の入試問題集である。
関東の有名校はほぼ全て記載されている。
最新の入試問題なので、トレンドをつかみやすく、入試問題に慣れるのにも使える。
そこで、偏差値50前後の女子校の、計算と小問題だけ、後ろから順番に解かせてみた。
今日は◯◯女子校の大問1.2だけ、15分以内に解いてみてね、と、適当に時間を切って解く。
(志望校の計算や小問題と同じくらいのボリュームと時間)
やる気のない娘であったが、半月ほどすると、日能研のテストや過去問の大問1,2が楽に解けるようになった!と喜んだ。

だが、この問題集は解説が全くないのが難点だ。
解答しかないので、全部親が説明できなければいけない。
とても面倒だが、実際の入試問題を片っ端から解くのは、娘には効果が大きかった。

もう一つの転機は10月の終わりの、熱望校の文化祭である。