​息子(中高一貫校に通学する、高1)とその母の、家庭学習記録です。
学校と同じスピードなので、公立より1年ほど先取りしています。

 
◎小6 2学期
図形をクリアしたため、真ん中クラスの最前列に位置するようになった。
突然前列デビューした息子は、最初は「あんた誰❓」状態だったが、算数得意チームにも受け入れてもらえたらしい。
息子の算数の先生はベテランで、指導が大変うまかったためだ。

2学期からは、共通課題が解けた子から3,4人ずつチームを作り、一緒にさらに難易度の高い問題を解かせた。
なかなか共通課題が解けない算数が苦手な子たちも、チームにして、問題に取り組ませていたらしい。
机間巡査しながら、それぞれにあったアドバイスを与えてくれたそうだ。
算数が得意な子も苦手な子も、それぞれに合った難易度の問題を塾友と一緒に解くことで、ただ講義を聞く受け身の授業ではなく、知恵を絞りあい、自分ごととして捉え、受験仲間になっていった。

先生は、『真ん中クラスは授業をするのが難しい、算数が苦手な子と得意な子の差が激しい』とおっしゃっていたそうだ。
先生は、算数の解説ノートを子どもたち自身に作らせてくれた。
ルーズリーフに例題と解説を書いて、それに見出しのタブをつけさせ、自分だけの参考書を作る感じだ。
例えば図形の問題が分からない場合は、このノートの図形のタブをめくって確認し、新しいパターンなら追加記入する。
この自作の参考書は、知識の定着に大変な効果があった。
自宅でも、あ、この問題、ノートに書いた記憶がある!などと言いながら勉強していた。

先生は、受け身であった子供達を、能動的な態度に変えてくれた。
これらのおかげで、息子の算数の力は順調に伸びていった。
塾長にもあと一歩頑張ってくれたら、一番上のクラスに入れたいと言ってもらえるようになった。
変わらず朝学習も続け、下克上算数は難関編を2周した。
10分で8、9割解けるようになっていた。
 
結論から言うと、残念ながら「偏差値58の壁」は、『にわか』には越えられなかった。
私は早稲田中学の算数の入試問題で、合格最低点を上回ることがあるほど算数ができるようになったが、息子に易々と抜かされてしまった。
それでも、コツコツ頑張ってきた人には敵わなかった。
コツコツ頑張ってきた人は網羅的にどの問題も解けるのだ。
それが偏差値58の壁だ。
応用問題を解けたり解けなかったり、穴があるのでは、その壁は越えられない。
 
続く。