山下達郎の全国ツアー「PERFORMANCE 2019」の神奈川公演2DAYSの初日となる8月16日のライヴを鑑賞。山下達郎のライヴに接するのは自分にとって、通算21年11回目、神奈川県民ホールで聴くのは2年ぶり3回目となる。昨年は惜しくも地元神奈川公演の抽選に漏れ、千葉公演で聴くことになったが、港と山下公園に隣接する神奈川県民ホールならではのロケーションは地元感があってどこかほっとするものがある。
また、真夏のシーズンのライヴに接したのは初めて。今年のツアーはちょっとしたハプニングにも見舞われた。6月に全国ツアーがスタートするも、キーボードの難波弘之氏の入院と手術により、ツアー最初の2公演の延期を発表。また、7月には達郎本人が気管支炎を患ったことにより、中野サンプラザの2公演が中止となり、その後の体調の経過を懸念していた。歌い手にとっては体そのものが楽器であるだけに、バンドメンバーも含めた一人ひとりの日々の健康を祈らざるを得ない。しかしながらそんな心配は杞憂で、いつもの元気な達郎節でホールは満たされ、今回も充実の3時間超のライヴとなった。達郎が55才だった2008年に現在のバンドメンバーとなり、今年で11年目だというが、66歳になっても同じメンバーでこれまで数多くのライブを順調にこなしてきたのはある意味驚異的ですらある。今回もバンドとの息の合ったパフォーマンスを楽しむことができた。
セットリスト等の詳細についてはここでは触れないが、全体的に印象に残ったことをいくつか綴っておきたい。
また、真夏のシーズンのライヴに接したのは初めて。今年のツアーはちょっとしたハプニングにも見舞われた。6月に全国ツアーがスタートするも、キーボードの難波弘之氏の入院と手術により、ツアー最初の2公演の延期を発表。また、7月には達郎本人が気管支炎を患ったことにより、中野サンプラザの2公演が中止となり、その後の体調の経過を懸念していた。歌い手にとっては体そのものが楽器であるだけに、バンドメンバーも含めた一人ひとりの日々の健康を祈らざるを得ない。しかしながらそんな心配は杞憂で、いつもの元気な達郎節でホールは満たされ、今回も充実の3時間超のライヴとなった。達郎が55才だった2008年に現在のバンドメンバーとなり、今年で11年目だというが、66歳になっても同じメンバーでこれまで数多くのライブを順調にこなしてきたのはある意味驚異的ですらある。今回もバンドとの息の合ったパフォーマンスを楽しむことができた。
セットリスト等の詳細についてはここでは触れないが、全体的に印象に残ったことをいくつか綴っておきたい。
一つ目はこれまでアルバム音源でしか聴けなかった楽曲がライヴ上で初披露される機会が増えてきた点。これは達郎とバンドメンバーの長年のたゆまぬ努力の賜物でもあるのだが、今回も何曲か披露されたのがとても嬉しかった。また、二つ目は達郎自身が影響受けた、もしくは達郎がアーティストに提供した楽曲を披露する機会も増えてきた点。例えば今年七回忌をむかえる大瀧詠一氏にはシュガーベイブ時代から大きな影響を受けていたし、達郎が作曲に関わったジャニーズの名曲は、7月に亡くなったジャニー喜多川氏を追悼する要素もあったように思う。改めて達郎のジャニーズ楽曲への貢献度は高いと感じた。
また、妻である竹内まりやが今年でデビュー40周年というアニバーサリー的な要素もあった。彼ら夫婦の生き方には常々共感することが多いが、日常のありふれた一日が実は“毎日がスペシャル”であるということもその一つ。そう感じるのは自分自身の加齢もあるかもしれない。MCも毎回楽しませてくれたが、ここ数年は達郎の周囲で訃報に接する機会が多くなったためか、本人の死生観があらわれたコメントが多かったように感じた。もちろん、定番曲はいつもながらに素晴らしく、毎回高い質の高いライヴを提供し続けてくれること自体が有難いし、そのアーティスト精神が、達郎の素晴らしさだと思う。
なお、毎回楽しみにしているツアーグッズは、ツアーパンフレットに加え、トートバッグや、コースター、グラスといった実用性のあるものを購入。また、今後の活動について、2020年は東京オリンピック開催に伴う影響が各方面で想定される為、全国ツアーは休止し、その分、アルバム制作や過去音源のリマスター等のスタジオワークに専念したいというMCがあった。個人的には全国ツアーは自分にとって毎年の恒例イベントとなっていただけに、残念な気持ちはあるが、また次回の全国ツアーに向けて鋭気を養ってほしいと感じた。一方で、難波弘之(Key)、伊藤広規(Ba)と共に活動しているアコースティックライヴは継続されるとのことなので、機会を狙って是非聴いてみたい。
時代を超えて愛される達郎の音楽性と、ライヴを通じて聴衆とつながっていこうとするパフォーマンス精神に毎回感謝をすると共に、これからも健康第一でいてほしいと願う、そんな一夜となった。
【こだクラ関連ブログ/これまでの山下達郎ライヴ鑑賞】
1998年 「PERFORMANCE1998-1999」(12月/中野サンプラザ)
2002年 「PERFORMANCE2002 RCA/AIR YEARS SPECIAL」(3月/福岡サンパレス)
2003年 山下達郎ファンクラブ10周年イベント(3月/メルパルク福岡)
2009年 「PERFORMANCE2008-2009」(2月1日 NHKホール)
2010年 「PERFORMANCE2010」(9月29日 NHKホール)
2012年 「PERFORMANCE2011-2012」(2月25日 中野サンプラザ)
2013年 「PERFORMANCE2013」(11月13日 NHKホール)
2015年 「PERFORMANCE2015-16」(11月15日 神奈川県民ホール)
2017年 「PERFORMANCE2017」(4月29日 神奈川県民ホール)
2018年 「PERFORMANCE2018」(6月24日 千葉・森のホール21)
また、妻である竹内まりやが今年でデビュー40周年というアニバーサリー的な要素もあった。彼ら夫婦の生き方には常々共感することが多いが、日常のありふれた一日が実は“毎日がスペシャル”であるということもその一つ。そう感じるのは自分自身の加齢もあるかもしれない。MCも毎回楽しませてくれたが、ここ数年は達郎の周囲で訃報に接する機会が多くなったためか、本人の死生観があらわれたコメントが多かったように感じた。もちろん、定番曲はいつもながらに素晴らしく、毎回高い質の高いライヴを提供し続けてくれること自体が有難いし、そのアーティスト精神が、達郎の素晴らしさだと思う。
なお、毎回楽しみにしているツアーグッズは、ツアーパンフレットに加え、トートバッグや、コースター、グラスといった実用性のあるものを購入。また、今後の活動について、2020年は東京オリンピック開催に伴う影響が各方面で想定される為、全国ツアーは休止し、その分、アルバム制作や過去音源のリマスター等のスタジオワークに専念したいというMCがあった。個人的には全国ツアーは自分にとって毎年の恒例イベントとなっていただけに、残念な気持ちはあるが、また次回の全国ツアーに向けて鋭気を養ってほしいと感じた。一方で、難波弘之(Key)、伊藤広規(Ba)と共に活動しているアコースティックライヴは継続されるとのことなので、機会を狙って是非聴いてみたい。
時代を超えて愛される達郎の音楽性と、ライヴを通じて聴衆とつながっていこうとするパフォーマンス精神に毎回感謝をすると共に、これからも健康第一でいてほしいと願う、そんな一夜となった。
【こだクラ関連ブログ/これまでの山下達郎ライヴ鑑賞】
1998年 「PERFORMANCE1998-1999」(12月/中野サンプラザ)
2002年 「PERFORMANCE2002 RCA/AIR YEARS SPECIAL」(3月/福岡サンパレス)
2003年 山下達郎ファンクラブ10周年イベント(3月/メルパルク福岡)
2009年 「PERFORMANCE2008-2009」(2月1日 NHKホール)
2010年 「PERFORMANCE2010」(9月29日 NHKホール)
2012年 「PERFORMANCE2011-2012」(2月25日 中野サンプラザ)
2013年 「PERFORMANCE2013」(11月13日 NHKホール)
2015年 「PERFORMANCE2015-16」(11月15日 神奈川県民ホール)
2017年 「PERFORMANCE2017」(4月29日 神奈川県民ホール)
2018年 「PERFORMANCE2018」(6月24日 千葉・森のホール21)