博多出張の楽しみといえば、やはりとんこつラーメン。先週対面した感動のとんこつらーめんとのエピソードを綴っておきたい。2月の出張で、とんこつラーメン店「元祖 赤のれん 節ちゃんラーメン」(博多にはこういう親しみげのある店名が多い)と5年ぶりに再会を果たしたものの、2度目の出張時は日帰りのために時間がなく、博多駅構内にあるあまり美味しくないとんこつラーメン店で終わってしまった。しかし、帰りの空港で購入した「一幸舎」という店の土産用とんこつラーメンが、店員から名店だと教わり、次の新たなきっかけとなる。
その本店の味を一度食べてみたいと思い、今回、3度目の出張時に、大名にある「一幸舎」大名本店へ。大名といえば、天神のデパート街に隣接し、カジュアルショップや衣・食の専門店が立ち並ぶ、博多ではおしゃれな街としても有名。「一幸舎」大名本店の店舗は、そんな店が立ち並ぶ通りの先にあった。初めて訪ねるには迷いそうな場所なだけに、店内観光客と思しき客もおらず、空いていたのはラッキーだった。
店にたどりつくまでに、歩き疲れてかなり空腹状態だったので、ねぎがたっぷりとのった「ねぎとんこつラーメン」(850円)に「餃子とチャーハン」(+400円)のセットを注文。
しばらくして、「餃子とチャーハン」に引き続き、「ねぎとんこつラーメン」が到着。まず、スープにびっくり!ぶくぶくと泡だったスープ(画像:上)は、いかにも「とんこつラーメン」そのもの(^^)
そしてスープをすすってみると・・・絶品!これぞ、こだわりのとんこつスープ!前回の「節ちゃんラーメン」より高い価格設定だが、それだけの内容は充分ある、と思った。「節ちゃんラーメン」が大衆向けとんこつラーメンなら、「一幸舎」はこだわり本格派向けとんこつラーメンだ。
カウンターに座ったので、厨房の様子がよく見えたが、スープと麺の出来あがりのタイミングを同時に合わせ、お客に熱々のラーメンを届けようという光景にも、店のこだわりを感じた。自分が博多に在住していた折に、大名にこんな名店があったとは知らず、今回のこだわりのとんこつラーメン名店の開拓はまさしく大成功だった(^^)
駅前とか、天神といったアクセスの良い場所ではなく、観光客が気軽に訪ねるには少々天神から歩かないといけない所が、結果的に、本格派志向のお客が集まる、知る人ぞ知る名店となったのだろう。ちなみに、ぎょうざも一口サイズで実に美味かったし、店員の対応もとても良かった事を特筆しておきたい。
一店一店毎に味の違うとんこつラーメン。これだからやめられない(^^)博多っ子にとってとんこつラーメンが、ある意味主食である所以なのだろう。
「一幸舎」=「“一”つ」の「“幸”せ」を感じられる「店=“舎”」。いいネーミングだなあ、と思いながら記念写真(画像:最下)を撮って店を後にした。また行ってみたくなる店だった。