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厳しい残暑もようやく終わりに近づいているようだ。休み明けからバタバタと慌しく、エントリーがままならなかったが、“真夏の星空“特集(?)のトリを飾るにふさわしいアルバムをエントリーしたい。ロンドン交響楽団によるスペース・サウンド集とでもいえるその名も「(アルバム名「SPACE MOVIE THEMES」を。録音月のクレジットがないが、85年頃の録音(HERMES輸入盤、製造Nimbus)。

収録曲は以下の通り。
『スター・ウォーズ』より
①メイン・テーマ ②レイア姫のテーマ
『帝国の逆襲』より
③ダース・ベーダーのマーチ ④ヨーダのテーマ ⑤ハン・ソロと女王
『ジェダイの復讐』より
⑥イウォークのパレード
『スター・トレック』より
⑦組曲「スター・トレック」
⑧『惑星』より火星
⑨ギャラクシー239
『スーパーマン』より
⑩マーチ ⑪愛のテーマ ⑫メイン・テーマ

何よりロンドン響が初演した「スター・ウォーズ」旧3部作品からの抜粋や「スーパーマン」を含む、まさにスペース・ムービーのオン・パレード!指揮のロイ・バッドはネットで調べるとイギリスの映画音楽作曲家・ジャズ・ピアニストという経歴。自分にとっては初耳の指揮者だったが、何よりロンドン交響楽団というブランドによって演奏されたという安心感がある。サントラ演奏団体ならではの、自信みなぎる雰囲気がこのアルバムからも伝わってくる。

そんな中、印象に残ったのは⑨の「ギャラクシー239」という曲。ロイ・バッド自身が作曲したサントラのオリジナルのようだ。初耳の曲で演奏時間2分37秒という短い曲だが、これが実に勇壮でいい曲なのだ。この曲、服部克久氏のライフワークであるアルバム「音楽畑」シリーズに収められている中の人気曲、「銀河伝承」という曲と雰囲気がそっくり。

そもそも「銀河伝承」も宇宙をテーマとした曲で、「スター・ウォーズ」と同様、ロンドン交響楽団を起用しているあたり、服部氏の「スター・ウォーズ」へのオマージュ的意味合いを感じる。「ギャラクシー239」では映画モードで吹きまくっているトランペットセクションのバリバリなロンドン響サウンドを堪能できる。

なお、このアルバムでは確認できないが、「スーパーマン」のメイン・テーマのソロを担当しているトランペットは、首席奏者モーリス・マーフィーその人だ。クラシックだけでなく、映画音楽でもヒーローになれる奏者ってカッコいい・・・。