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8月に山下達郎のニューシングル『僕らの夏の夢/ミューズ』が発売されているという情報をファンクラブ秋号の会報で知り、最近になって慌てて購入。長年にわたって達郎がDJを務めるFM東京の「サンデーブックブック」のエアチェックがめっきりご無沙汰していることもあり、情報入手が遅れ、恥ずかしながらファンクラブ会員としては遅い購入となった(^^; ニューシングルは昨年3月に発売された『ずっと一緒さ』以来となる。

収録曲は以下の通り。

①僕らの夏の夢
②ミューズ
③アトムの子(Live Version)
④僕らの夏の夢(オリジナル・カラオケ)
⑤ミューズ(オリジナル・カラオケ)

①「僕らの夏の夢」
初め、タイトルを見たとき、「さよなら夏の日」の続編?と思わせられたこの曲は、この夏公開された劇場版アニメ「サマーウォーズ」の主題歌。ファンクラブ会報によれば、「Performance 2008-2009」のライヴツアー中に、映画監督よりオファーがあり、制作された曲だという。曲調は「さよなら夏の日」と同様、バラード系で親しみやすい。
映画は見れていないが、歌詞に出てくる「零戦」という単語が、映画との関連性を想起させてくれる。

②「ミューズ」
TBS「総力報道!THE NEWS」のテーマ曲に使われている曲。「ミューズ」とはギリシア神話で、文芸・学術・音楽・舞踏などをつかさどる女神“ムーサ”の英語名。最近の達郎のシングル曲はドラマや映画とのタイアップ曲が多いせいか、やや作家色が強い傾向を感じていたが、この曲は達郎自身の生き方も表れた純達郎曲といえるだろう。
「僕らの未来は 僕らが決めるよ 知らない誰かの手のひらの上じゃなく~」というポジティブな歌詞が特にお気に入り。

③「アトムの子」
今回、個人的にもっとも嬉しかった収録曲。昨冬から今春にかけて行われたツアー「Performance 2008-2009」のライヴ音源で、4月25日の北海道厚生年金会館にて収録。あのパワフルでエネルギッシュな「アトムの子」の中間部分で、オリジナルの「鉄腕アトム」の歌詞を挟み込むあたり、ライヴならではの達郎センスが光る。「鉄腕アトム」の作詞は、詩人の谷川俊太郎氏が手掛けていたというのも、初めて知った。今回のライヴパフォーマンスは、2008年に手塚治虫の生誕80年を迎えたことも意識してのようだ。世間では鉄腕アトムのCG映画「ATOM」の公開も始まっており、今回のシングル化にあたっては、実に旬な選曲といえるだろう。NHKホールでの感動が蘇ってくる(^^)