二日目、いよいよ音楽の都ウィーンへ。ヨーロッパへ行ったなら、一度は訪れておきたい都市。そしてウィーンといえば何と言っても「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」。ウィーン・フィルの本拠地でもある1812年設立の「ウィーン楽友協会大ホール」(ウィーン・ムジークフェライン・ザール/画像:上)は一度は訪ねておきたいホールだった。夕刻に、ムジーク・フェラインへ。ウィーン・フィルの母体である「ウィーン国立歌劇場管弦楽団」の本拠地である「ウィーン国立歌劇場」(ウィーン・シュターツオーパー/画像②)とは通りを挟んだ至近距離に所在していた。
(画像②)
夕陽を浴びながらその存在感を示すムジーク・フェラインザール。ホール内には入れなかったが、ここで数々の歴史上の名指揮者達がウィーン・フィルと名演を繰り広げたかと思うと感無量だ。ウィーン・フィルは8月のザルツブルク音楽祭を終え、9月のヨーロッパ・アジアのコンサートツアーが始まる直前の時期で、この日は特に公演もなかった。ウィーン・フィルのサウンドだけであれば、日本でもその響きを堪能できる有難い時代になったものだ。
正面玄関とホール側面にはコンサート情報の掲示(画像③)がされており、9月16日と18日にハイティンク指揮のシカゴ交響楽団の公演があるとの事。ちょうど、シカゴ響もヨーロッパ・ツアーのシーズンに入るようだ。プログラムにはブルックナーの交響曲第7番が含まれていた。ハイティンクのブルックナーの交響曲7番といえば、ロンドンのプロムス公演で聴いており、懐かしい。ブルックナーの咆哮な響きをムジーク・フェラインの響きで堪能できると思うと実に羨ましい。いつか、一度でいいから、ここでウィーン・フィルの響きを堪能してみたいものだ。
(画像③)
ホール内には入れなかったが、ホール裏のプレイガイドには入れた。そこではホール内のガイドツアーをやっているというポスターが掲示されていた(画像④)。また、ムジーク・フェラインが発刊しているフリーペーパー(表紙はピアニストのラン・ランだ)やコンサート・ガイド(画像⑤)が入手でき、中々のレアアイテムになった(^^)
(画像④)
(画像⑤)
また、同じくホールの裏側には1828年創業のピアノメーカー、「べーゼンドルファー」のショールーム(画像⑥)が。あいにく、閉店後だったが、店内のサロンにピアノが並べられており、高級感のある雰囲気。ムジークフェライン・ザールの敷地内のショールームというだけに、ウィーン・フィルとの結び付きも深いメーカーなのだろう。なお、スタインウェイのショールームは街中にあった。
(画像⑥)
また、ムジークフェライン・ザールの夜のライトアップも最高だった。正面(画像⑦)に加え、側面(画像⑧)から観たムジークフェラインザールを。
(画像⑦)
(画像⑧)
同じくライトアップされたウィーン国立歌劇場(画像⑨)の近くにある「シュテファン大聖堂」(画像⑩)にも足を運ぶ。ここはモーツァルトの結婚式と葬儀が挙げられた場所としても有名。飲食店の多い繁華街を約10分程歩くと、突如としてその大聖堂が出現した。世界で3番目という107mの高さのあるゴシック式の塔は14世紀に建てられたという。夜の天空にそびえ立つその姿は実に荘厳だった。ウィーンは昼もいいが夜もいい。そう感じさせる都市だった。
(画像⑨)
(画像⑩)