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いよいよ新年度がスタート。自分にとっては普段と何も変わらない一日ながらも、何やら周りは慌しい。今日は新入社員と思わしきフレッシュな人達がたくさん・・・そうか、自分も9年前はその中の一人だった(^^;月日が経つのは早いものだ。

今回は久しぶりにジャズを・・・マイケル・コクラントリオによるアルバム「GESTURE OF FAITH」('99年頃録音 STEEPLE CHASE)より。

ピアノはこのトリオのリーダー、マイケル・コクランという黒人ピアニスト。ハンニバルというグループに一時期在籍していたそうだが、ハンニバル自体を知らないし、細かいプロフィールは良く分からない。ジャケットから醸し出すジャジーな雰囲気に魅せられて?思わず購入してしまったという、いわゆるジャケ買い?アルバムだ(^^;

既に一度聴いた時はあまり感じるものがなかったものの、2度、3度と聴き込む内に、曲全体を通して演奏者の創り出すグルーブ感に身を委ねられるようになってくる。自分のマイフェイバリットジャズの条件を考えてみたのだが、

・噛めば噛むほどに(聴き込めば聴き込むほどに)味わい深くなってくる
・リズムやメロディ、テクニックといった一部分の要素だけではなく、曲全体を通して演奏者の創り出すグルーブ感に身を委ねられる
・深夜に聴いてもぴったり

なのかなと思った。コクランはその3つの条件を満たしていた。エネルギーが徐々にみなぎってくるのを感じる演奏。かといって力で押すような事は一切ない。ピアノ、ベース、ドラムスがそれぞれのアドリブを楽しむ様子も伝わってくる。ちなみにベースはエディ・ゴメスが担当。知る人ぞ知るベーシストだ。録音も良く、トリオの臨場感をとらえている。

このアルバムに収録されているコールポーターの名曲、「オール・オブ・ユー」は、中学時代にヤマハの教室でトランペットを習っていた頃の記憶をよみがえらせてくれる懐かしの曲。

当時、先生が演奏するお手本を毎週カセットテープに録音し、それを聴きながら家で練習するスタイルをとっていた。その中の一曲にコール・ポーターのこの曲もあった。

当時はこういう曲をレパートリーとしていたが、ただ坦々と練習していたように思う。でも今思えば、サイモン&ガーファンクルだったり、ビリー・ジョエルだったり、ポピュラーな名曲を知らない間に吸収していたのだ。当時のレパートリーをもし今、吹いていたらまたノリも味わいも違っていたように思う。今思えば貴重な経験だった。

親父も今日は新入社員の入社式に立ち会ったという。改めて、自分も新たな気持ちで4月をスタートさせよう。
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