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月曜日、約2年半ぶりとなる札幌に出張へ。久しぶりの飛行機も、今回購入したiPodのおかげで、快適な空の旅となった。
早朝9時発のJAL便に搭乗。離陸後10分程して早速鑑賞スタート。CDウォークマンと違い、指一つのタッチ操作のおかげで、狭い座席内でもストレスを感じない。
冷たい空気の澄んだ晩秋の朝。広大な空に広がる雲海。その時のシチュエーションに相応しい曲をiPodで探している内、目の前の情景にぴったりな音楽に2曲出会った。

今宵はその中の一曲、山下達郎の「へロン」を。今から約10年前の'98年に早春にリリースされたシングル曲。
自分にとっては達郎サウンド歴約15年、'96年にファンクラブに入会して以来11年目となるコテコテの達郎ファンでもある。
当時、新社会人となる年で、新たな生活に不安と期待が入り混じりった気持をこの曲に重ねて聴いていた頃を思い出す。ゼミの卒業旅行のバスの中でも、この曲を聴いていたあの頃が懐かしい。ちょうどキリンのラガービールのCMソングにも採用され、話題となった曲でもある。

「へロン」とは白鷺(しらさぎ)の意味。へロンが鳴くと、雨を呼ぶという伝承をヒントに、「鳴かないでへロン=晴天を願って」との意を込めて達郎が作った曲だ。
今聴いても全く鮮度の落ちない達郎のナイアガラサウンドに、改めて感動してしまう。
希望を感じさせる歌詞に当時の思いを重ねながら、達郎に敬意を表して・・・。

「へロン」 Words & Music by TATSURO YAMASHITA

どんなにさみしい夜も やさしい声が聞こえる
にじんだ瞳の中で 小さな未来が生まれる

心よ目を覚ませ
見果てぬ夢を数えながら もうすぐ夜明けが来る

鳴かないでへロン 雨を呼ばないで
この街を柔らかな光 満たすまで

太陽のリボン もう消さないで
いつかきっと 永遠をつかむ その日まで

流れる時に抗い 
命を燃やし続ける 全ての孤独な人よ
涙は言霊になる

明日を待っている 色鮮やかに 
あのホライズン 貫いて夜明けが来る

飛び立てへロン 金色の空へ
ゆるやかに舞い踊れ
風を追いながら

沸き立てイオン 浴びせてよもっと
この想い 朝もやの中に 溶けるまで


空の旅ではBOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンも大いに活躍。やや音が固くなる傾向にあったので、通勤時に使用しているカナル型イアフォンを取り出して比較試聴してみる。しかし機内の騒音が低減できないため、低音域がかき消されてしまう。やはり長距離の移動にはノイズキャンセリングヘッドフォンの使用が欠かせないと感じた。なお、当時のCDシングルのB面には「へロン」のギターヴァージョンが収録。達郎のボーカルを自身愛用のギブソンに持ち替え、こちらもインストルメンタルとして「聴かせてくれる」テイストに仕上がっている。(後にアルバム「レアリティーズに収録された)
空の旅は続く・・・。

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