マエストロの一人、指揮者のサー・チャールズ・マッケラスが7月14日、亡くなった。84歳だった。
英国人のようにみえるが、オーストラリア出身。長年の英国音楽界の功績により、1979年に「ナイト」の称号を得た。英国音楽に長けているだけでなく、プラハに留学経験がある事からチェコの音楽にも熱心で、特にヤナーチェクの権威的な存在でもあった。ヤナーチェクの代表的な作品である「シンフォニエッタ」をウィーン・フィルと残したアルバムは今でも名盤といわれている。自分自身、ヘンデルやモーツァルト作品、チェコ音楽が好きな事や、ロンドンやチェコのオケとの相性が良い事もあって、マッケラスはお気に入りの指揮者の一人だった。演奏からは、作曲家への飽くなき探求心とと、誠実な人柄が感じられた。
実演に接することがなかったのは残念だったが、本ブログではその「シンフォニエッタ」を含め、過去3枚のアルバムをエントリーしていた。マッケラスの功績を改めて振り返ると共に、ご冥福をお祈りしたい。(画像はチェコ・フィルとのドボルザーク:スラヴ舞曲のジャケットより)
本ブログで過去エントリーしたアルバム(順に)
■かつての留学先だったプラハの室内オケとのモーツァルト
モーツァルトの室内楽曲(アイネ・クライネ・ナハトムジーク他)
■ヘンデルの研究成果が活きた若かりし頃のレコーディング
ヘンデル:歌劇「ベレニーチェ」~「序曲」>
■後世に残るウィーン・フィルとの名盤
ヤナーチェク:シンフォニエッタ