相変わらず寒い日が続く。さすがにスーツだけではもの足りないのでウィンドブレーカーを着て今日は出社。そんな寒い日は、ドリーブのバレエ音楽の名作、「コッペリア」をリチャード・ボニング指揮のナショナル・フィルハーモニー管弦楽団による2枚組の全曲盤で(1984年 11月28日-12月6日録音、ウォルサムストウ・アセンブリーホール、ロンドンにて収録)。
中学生の頃、図書館でクラシックCDをよく借りていた。当時CDを何枚も買えるような小遣いではなかったし、何より家族分の図書館カードを使えば一度に10枚くらい無料で借りれるのが最大の魅力でもあった。中学・高校時代と、身近な所でクラシックに触れる機会があったのは今から思えば大変恵まれていた環境だったと思う。例えばこのドリーブの「コッペリア」も当時はアンセルメ指揮のスイス・ロマンド管の演奏で聴き親しんだものだった。
有名な第一幕冒頭のマズルカから早めのテンポで進めていくボニングのセンスが素晴らしい。
ドリーブの特徴なのだろうか、ホルンの使い方がうまい。全曲の冒頭に持ってくる事で、物語のスタートを暗示させるよい演出手法ともなっている。
全体に重くなる事なく、サクサクっとしていて聴きやすい。これぞバレエ音楽!聴き手として気を張ることなく、次の展開がどうなるか、ワクワクしながら映画のサントラ的な感覚で楽しめる。特に第8曲の「チャルダーシュ」は往年のヒットアルバム、「フックト・オン・クラシックス」でも取り上げられていたのを思い出して懐かしくなった。
ボニングは1930年のシドニー生まれ。録音当時は54歳だからちょうど油の乗り切っていた時期だったと思う。ライナー・ノーツによれば、ロマン派のグラン・オペラの第一人者。62年にオペラデビューし、1976年にメトロポリタン・オペラと共に来日もしている。デッカに21枚以上のアルバムを残しており相当なものだ、と思ったが、バレエ公演での指揮は一度もないというから驚きだ。でも全曲録音と原典譜を用いることを基本スタンスとしている所に好感が持てる。
オケにナショナル・フィルを起用しているあたりも憎い。ナショナル・フィルはレコーディング専門のオケでフリーランス奏者を中心にイギリスの首席クラスのメンバーも加わっていたと思う。
デッカのデジタル初期の録音も臨場感をよくとらえている。ライナーノーツの表紙にボニング自身の顔がクローズアップされているのは、当時あまり本人の顔が知られていなかったからなのか?はたまた、顔にも自信ありの証か?ついでなのでここにアップしておきたい(^^)
中学生の頃、図書館でクラシックCDをよく借りていた。当時CDを何枚も買えるような小遣いではなかったし、何より家族分の図書館カードを使えば一度に10枚くらい無料で借りれるのが最大の魅力でもあった。中学・高校時代と、身近な所でクラシックに触れる機会があったのは今から思えば大変恵まれていた環境だったと思う。例えばこのドリーブの「コッペリア」も当時はアンセルメ指揮のスイス・ロマンド管の演奏で聴き親しんだものだった。
有名な第一幕冒頭のマズルカから早めのテンポで進めていくボニングのセンスが素晴らしい。
ドリーブの特徴なのだろうか、ホルンの使い方がうまい。全曲の冒頭に持ってくる事で、物語のスタートを暗示させるよい演出手法ともなっている。
全体に重くなる事なく、サクサクっとしていて聴きやすい。これぞバレエ音楽!聴き手として気を張ることなく、次の展開がどうなるか、ワクワクしながら映画のサントラ的な感覚で楽しめる。特に第8曲の「チャルダーシュ」は往年のヒットアルバム、「フックト・オン・クラシックス」でも取り上げられていたのを思い出して懐かしくなった。
ボニングは1930年のシドニー生まれ。録音当時は54歳だからちょうど油の乗り切っていた時期だったと思う。ライナー・ノーツによれば、ロマン派のグラン・オペラの第一人者。62年にオペラデビューし、1976年にメトロポリタン・オペラと共に来日もしている。デッカに21枚以上のアルバムを残しており相当なものだ、と思ったが、バレエ公演での指揮は一度もないというから驚きだ。でも全曲録音と原典譜を用いることを基本スタンスとしている所に好感が持てる。
オケにナショナル・フィルを起用しているあたりも憎い。ナショナル・フィルはレコーディング専門のオケでフリーランス奏者を中心にイギリスの首席クラスのメンバーも加わっていたと思う。
デッカのデジタル初期の録音も臨場感をよくとらえている。ライナーノーツの表紙にボニング自身の顔がクローズアップされているのは、当時あまり本人の顔が知られていなかったからなのか?はたまた、顔にも自信ありの証か?ついでなのでここにアップしておきたい(^^)