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今回の誕生日を機に、スピーカーをDENON(画像下:トールボーイ)からQUAD(画像上:ブックシェルフ、カラー/ピアノブラック)に新調した。
連休の初日、聴き初めのセレモニーをマリナー&アカデミー室内管弦楽団/合唱団(DECCA盤)の「メサイア」よりお気に入りの「For unto us a Child is born」で祝う。秋葉原の某専門店で試聴・購入した際に使用したディスクでもあった。

「美音」というのが第一印象。これぞ英国サウンド!まだ聴き始めて一日しか経たないがストリングスがとにかく美しい。今後のエージングによって更なる期待も望めそうだ。
QUADといえば静電(ESL)型スピーカーで世界に名の知れたブランド。元々クラシックに抜群の相性を示すQUADが近年ダイナミック型スピーカーにも積極的に進出している。

音に聴き疲れを感じないのは静電スピーカーの持ち味でもある。一度、静電スピーカーを聴く機会に恵まれた事があった。そのふわっと包み込むようなサウンド感がこのダイナミックスピーカーにも継承されているように感じた。

今回購入の「12L2」は好評を得た「11/12Lシリーズ」のMARKⅡタイプで7月に発売されたニューモデル。メーカーによれば前モデルからグレードアップした箇所が10にも及ぶという。
「12L2」は日本国内で約15万円(ペア)と、海外製のブックシェルフタイプの中ではミドルクラスに位置するが、QUADとしてはダイナミック型に進出する事で、底辺を広げQUADブランドの普及を図る狙いもあるのだろう。これに国内有数のアクセサリーメーカー「KRYPTON(現KRYNA)」が製造した世界初というマグネシウム合金を使用したスピーカースタンド(ペア5.5万円)を併せて購入、これでブックシェルフスピーカーを支える理想的な環境が整った。

購入にあたっては同じ英国のB&WやKEFとの選択で迷った。最後はB&Wとの一騎打ちだったが、音の聴き疲れを感じない、そのサウンドの美しさが第一の決め手となった。

第二の決め手は仕上げの美しさ。7回もの塗装と研磨を繰り返したピアノ・フィニッシュの外観にはオーディオというより、ピアノの外観と同様、楽器と同じ位置づけだろう。デザインはもちろん大切だが、それ以上に仕上げの美しさにQUADの職人魂を感じさせる。「原音再生」という創業者以来のQUAD社のコンセプトにも共感するものがある。
そんな「原音再生」へのこだわりはHPに詳細が載っているのでそちらに譲りたい。

もう一つ感動したのはユーザーズ・マニュアルに同封されていた白い手袋(画像下)。惜しくもスピーカー・セッティング後に気付いたのだが、こんな配慮がされていたとは・・・英国メーカーならではの紳士な対応が感じられる。

一方、今まで愛用してきたDENONはこれを機に下取りに。5年半に渡って鑑賞を支え続けてくれた事に感謝・・・。CD鑑賞はオーディオ鑑賞でもある。これからこのQUADがどんなサウンドで聴かせてくれるのか、日々のオーディオライフが益々楽しくなりそうだ。


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