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昨年3月の東日本大震災から一年の歳月が過ぎた。亡くなられた方々に黙祷を捧げると共に、改めて被災地の一日も早い復興を願わざるを得ない。
個人的には、3月11日をきっかけに命の大切さを改めて見つめる日となった。そんな命の大切さを歌った曲がある。1月25日にリリースされた竹内まりやのニューシングル「いのちの歌」。
竹内まりやが作詞した曲で、2008~2009年のNHK連続ドラマ小説「だんだん」の劇中歌として、主人公の三倉茉奈&佳奈によって歌われたり、また2012年の1月にNHK・BSのドキュメンタリードラマ「開拓者たち」でのテーマ曲としてもお茶の間に流れており、大きな反響があったようで、今回のシングル化につながったようだ。

作曲は村松崇継氏(b.1978)。以前「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をエントリーした際に触れた若手作曲家で、竹内まりやとの見事なコラボ作品に仕上がっている。詩の世界はまぎれもなく竹内まりやテイストながらも、メロディアスな作風は村松流というべきもので、自ら奏でるピアノ伴奏も印象的。そんな彼が敬愛する「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の作曲家、アラン・シルヴェストリ(b.1950)の作品に例えるなら、さながら「フォレスト・ガンプ(一期一会)」(1994年公開)のテーマ曲的な位置付けというべきだろうか。

今回、このシングルのリリース情報を知ったのは、恥ずかしながら先日の山下達郎のライヴツアー「PERFORMANCE2011-2012」の会場だった。ツアーグッズと共に、竹内まりやのニューシングルがサイン色紙付き(画像:左)で販売されていた事もあり、ツアーグッズをゲットした後、すぐさまシングルも購入した。ところがその後、購入したのが通常盤で、ピアノ&ボーカル・ヴァージョンが収録され、且つピアノ譜が付いたのが初回特典盤だった事を知り、結果的にこちらも後日購入する事に。ピアノ&ボーカル・ヴァージョンでは、素朴でシンプルなメロディがより際立っており、「この命にありがとう」で締めくくられるメッセージが、より強く感じられた。実際、既に合唱曲にもなっており、多くの人々にも愛唱されているようだ。この曲を通じ、誰もが命のはかなさや大切さに気付くに違いない。

なお、カップリングには「輝く女性(ひと)よ!」を収録。「いのちの歌」で心洗われ、「輝く女性を!」でポジティブな気持ちになる…何とも心温まるシングルだろう。「いのちの歌」は、夫、山下達郎の「希望という名の光」とオーバーラップするものがある。これからも夫婦共に日本の明日を元気付けてほしい、と感じた一枚だった。