『子供の頃のような好奇心と感情で』 | くまたにたかし の いろは日記

くまたにたかし の いろは日記

【 画家・くまたにたかし オフィシャルブログ 】

制作活動 や 日々のこと。

くまたにたかし個展『きりんの箱庭』
無事に終わりました。

【Gallery Cafe *Kirin*】(大阪)
http://www.eonet.ne.jp/~kirin-cafe/


連日沢山の方々にお越し頂き感謝致します。

今回の個展は予想以上の収穫があり、また次へ繋げられます。

ギャラリーオーナーはじめ、天王寺動物園名誉園長の宮下氏、

動物園の広報 職員 スタッフの皆様、大変お世話になりました。


今後ともどうぞ宜しくお願い致します◎



7年ほど前、同じ大阪で 自分の居場所を確保するように 展示場所を探していました。

同じ地に立った筈なのに明らかに違う。それは、あの頃 たった一人で世界中と戦っているような、
臆病で身勝手な自分は、もう此処には居ません。その代わりに、たくさんの強い味方を手に入れ、
喜んでもらうために この世界にできる事をしたい、という自分が居ました。

それは、きっと世界がずっと広がり、ゆったりとしたモノの見方が出来るようになったからなのかもしれません。


絵を描くという世界だけに住んでいた自分を、

外に出て 人と関わる事が苦手だった僕を、

これから、たくさんの広い世界へ、出会う新しい事が連れ出してくれる気がしています。


絵を描くこと以外は、ほとんど苦手で、周りに気が利かない、思いやりの無かった自分が、
どんなふうに人に見て貰おうか、見せていけば良いか、を考え始めるようになりました。

こんな自分に色んな方が声をかけて下さり、あれから たくさんの会場で展示する機会を戴き、
振り返れば、まるで宝物のようなモノ、コトをたくさん手に入れました。


今では作品がようやく一人で歩き、僕の知らない世界や、行けなかった場所、たくさんの場所へ、
連れていってくれて、発見や感動を貰っています。



子どもの頃、動物園の飼育員か画家になりたかった僕は、いま動物の絵を描き続けています。


ずっと 子供の頃のような好奇心と感情で、この世界と暮らしたいと思っています。

喜怒哀楽、沢山の感情を味わいながら、世界を描き続けていきたいと思います。




* * * * * * * * * * * * * *


日本に古くから伝わる遊びや風習の中にあった「箱庭」。人々はそれを通して、自分の世界を作っていたという。私自身、複雑な概念や言語の構成が苦手であり、どちらかといえば遊びや象徴的な表現の中で自己表現をする事で心を整えたり、落ち着かせています。私にとって、箱庭で遊ぶ事と、絵を描く事は、何処となく似た行為でもあります。

『箱庭療法』とは

心理療法の一種で、精神障害を持つ患者に使用されていて、箱の中に自由に部屋にあるおもちゃを入れていく手法です。

癒しや、落ち着きを取り戻すだけでなく、何よりも自己と向き合う事で見えてくる影や痛みの存在を受け入れるたおやかな場所です。動植物をモチーフとし、絵の中に心を落とし込み、人が持つ様々な「感情」を表現し、自身の中にある感情を探し提案します。絵を描く事で本当の喜び、哀しみ、怒り、がどんなものなのか、少しずつ分かってくるように。動植物と対峙する時、いつも癒しとともに感じる「糺されていく」気持ちを空間に閉じ込めるように。


* * * * * * * * * * * * * *

$くまたにたかし の いろは日記    くまたにたかし の いろは日記    $くまたにたかし の いろは日記

* * * * * * * * * * * * * *

$くまたにたかし の いろは日記 $くまたにたかし の いろは日記 $くまたにたかし の いろは日記


・・・ Pray for Japan ・・・