ニューヨーク郊外の緑溢れる静かな町 | 《壺中庵日記》

ニューヨーク郊外の緑溢れる静かな町

 娘家族が住む町はマンハッタンから北へ急行でほんの30分位のところにあるが、緑の多い避暑地のような佇まいだ。日本の商社マンや銀行員にも人気のある地域とのこと。娘の家は白壁の素敵な建物だが、ごくスタンダードな家。しかし周辺には映画に出てくるような豪華な家も並ぶ住宅地である。こんなところに住んでみたいものだ。

 家から5分くらい歩いたところに二人の孫が通う学校があるが、東京では考えられないほど緑が豊かで静かな環境である。車で10分くらい走った辺りには高級ブランドが入居するショッピングセンターや地域のプールもある。ショッピングセンターではCOACHやルイ・ヴィトンなどの店舗が軒を連ね、マンハッタンにまで出かけなくてもお洒落な買い物もできる。プールは広々と緑に溢れ、皆プールサイドでゆっくりと楽しんでいる様子であった。

 我々の知るニューヨークは、エネルギッシュな世界の最前線を走る都市であり、一方では犯罪も多く混沌とした街である。しかし、マンハッタンから余り遠くないこういう郊外を見ると、ニューヨークは我々が考えている以上に奥行きのある都市に思えてくる。もっといえばアメリカという国の懐の深さなのかもしれない。

(写真左は二人の孫が通う学校、右は地区のプール)