16 介護保険制度に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1) 保険者は、国である。

(2) 被保険者は、30 歳以上の者である。

(3) 要介護状態は、介護の必要の程度に応じて区分される。

(4) 要介護認定は、主治医により行われる。

(5) 要介護度に応じて利用するサービスについて、利用者自身が選択・決定する

ことはできない。

 

 

最も適当な選択肢は、(3) 要介護状態は、介護の必要の程度に応じて区分される。

 

介護保険制度は、高齢者の介護に対する支援を提供するための制度であり、要介護状態に応じて介護サービスが提供されます。要介護状態は、「要支援」および「要介護」に細分され、要介護はさらに1から5の等級に分けられています。これにより、利用者の介護ニーズに応じたサービスが提供されることが保証されます。

 

それぞれの選択肢についての説明は以下の通りです。

 

(1) 保険者は、国である。→ 誤り。介護保険制度の保険者は、市町村や特別区です。

(2) 被保険者は、30 歳以上の者である。→ 誤り。介護保険制度の被保険者は、40歳以上の後期高齢者(75歳以上)と前期高齢者(65~74歳)が対象です。

(4) 要介護認定は、主治医により行われる。→ 誤り。要介護認定は、市町村が運営する介護保険審査委員会が行います。主治医は、要介護認定の過程で意見を提供することがありますが、認定自体は委員会が行います。

(5) 要介護度に応じて利用するサービスについて、利用者自身が選択・決定することはできない。→ 誤り。介護保険制度では、要介護度に応じたサービスプランを作成し、利用者が選択・決定することができます。これにより、利用者のニーズに合ったサービスが提供されるようになっています。