友達の基準なんて、人それぞれ違う。
毎日連絡を取っていないと友達じゃないと思う人もいれば、
半年、1年連絡を取らなくても、久しぶりに会った瞬間に昨日まで一緒にいたみたいに話せる関係を友達だと思う人もいる。
そこは本当に人それぞれだと思ってる。
ただ、それとは別に、
「人との距離感」
って、ある程度あると思うんだよね。
私は昔から、四六時中
「ねぇねぇ😍」
「聞いて聞いて😍」
みたいに来られるのが得意じゃない。
もちろん、大事な話だったり、悩んでいたり、面白いことがあったり、
「これ聞いてほしい!」って話なら全然いい。
むしろ仲良い人の話なら普通に聞きたい。
でも、毎日のように中身のない話を延々と聞かされたり、
こちらが今話したい状態なのかどうかも関係なくグイグイ距離を詰められたり、
反応が薄いのに気付かずずっと話し続けられたりすると、
私はかなり疲れてしまうタイプ。
だから人間関係も割とハッキリしていて、
合わないなと思ったら無理に仲良くしようとはしない。
それを「冷たい」と思う人もいるかもしれないけど、
私はむしろその方がお互いのためだと思ってる。
昼間の職場では、
みんなある程度「仕事」として一線を引いて接しているから、
人間関係では割とノンストレス。
仲良くする人とはする。
でも、仕事は仕事。
必要なコミュニケーションは取るし、
協力するところは協力する。
それ以上、無理にプライベートまで踏み込まない。
私はこのくらいの距離感がすごく楽。
でも夜の仕事って、不思議なくらいその境界線を越えてこられることが多い。
もちろん、踏み込まれたことで
「この子めっちゃ好きだな」
「この子とは仲良くなれそう」
ってなることもある。
だから、人と距離を縮めること自体が嫌なわけじゃない。
問題は、
相手の反応を見ないまま、ガツガツ踏み込んでくる人。
私はこれが本当に苦手。
実際、職場にそういう子がいた。
ある時その子から直接ではなく、人を介して
「最近、私に冷たい気がする」
と言われた。
でも、私の中では冷たくなったのにはちゃんと理由があった。
私は仕事って、
ある程度相手に合わせる必要があるものだと思ってる。
まして接客業なら尚更。
自分が今日機嫌悪いからって、
その不機嫌をそのままお客さんや周りにぶつけていいわけじゃない。
自分と違う意見が出たからって、
その場の空気を無視して感情むき出しで反論していいわけでもない。
もちろん何でも我慢しろとは思わない。
言わなきゃいけないことは言えばいい。
でも、
「今ここでそれ言う?」
「その言い方する?」
「周りの空気見えてる?」
っていう最低限の配慮は必要だと思ってる。
その子はそれがかなり苦手だった。
仕事中でも感情がそのまま表に出る。
自分が納得できなければ、その場の空気なんて関係なく意見する。
結果、空気が悪くなる。
そして何故か、その壊れた空気を私が取り繕うことになる。
お客さんに気を遣って、
周りの女の子に気を遣って、
場を盛り上げ直して、
「まあまあ😂」
って全部丸く収める。
一度や二度なら別にいい。
でも、それが続くとさすがに疲れる。
「なんで私が毎回この人の感情の後処理をしなきゃいけないんだろう」
ってなる。
だからある日を境に、
仕事中は普通に接するけど、それ以外では距離を置くようになった。
挨拶はする。
業務上必要な会話もする。
困っていれば仕事として助ける。
でも、それ以上仲良くするつもりはない。
私の中ではそれだけの話だった。
ところが「冷たくされた」と人づてに聞いたから、
じゃあ理由をちゃんと本人に説明した方がいいよな、
と思って直接話した。
感情的に責めたつもりもない。
かなり丁寧に、
かなり言葉を選んで、
ゆっくり説明した。
気付けば2時間くらい話してた。
「仕事中は、自分の気持ちだけじゃなくて、その場にいる人に多少合わせることも必要だと思うよ」
という話をした。
そしたら返ってきたのが、
「なんで人に合わせなきゃならないんですか?」
だった。
その時点で、
あぁ、この子とは根本的なところが違うんだな、
と思った。
それでも説明した。
自分を殺せって話じゃない。
嫌なものを嫌と言うなという話でもない。
ただ、仕事という集団の中では、
全員が100%自分の感情だけで動いたら成立しない。
自分が少し譲る日もあれば、
誰かが自分に合わせてくれる日もある。
そうやってお互い少しずつ合わせながら働いてるんだよ、と。
でも最後まで
「私は合わせる気ありません」
という答えだった。
だから私は言った。
「じゃあ私もあなたに合わせる必要ないよね?」
って。
あなたが、
「私は人に合わせません」
「私は私の好きなようにします」
というスタンスを貫くこと自体は自由。
でも、それなら周りの人にも同じ自由がある。
あなたに合わせない自由。
あなたと距離を置く自由。
あなたの話を聞かない自由。
仲良くしない自由。
それも当然ある。
なのに、
「私は誰にも合わせる気はない」
と言いながら、
「でも私には優しくしてほしい」
「冷たくしないでほしい」
「話を聞いてほしい」
「仲良くしてほしい」
になると、
いや、それは違うでしょ、と思う。
自分は相手に歩み寄らない。
でも相手には自分に歩み寄ってほしい。
それって結局、
「私はあなたに合わせないけど、あなたは私に合わせてね」
ってことじゃないの?
人間なんだから合う・合わないは絶対にある。
どんなに良い人でも、
自分とは合わない人はいる。
逆もそう。
だから私は、仕事中まで嫌いな人に露骨に冷たくする必要はないと思ってる。
仕事なら仕事として普通に接する。
必要なら会話もする。
笑うこともある。
助けることもある。
でも、
仕事で合わせている=プライベートでも仲良くしたい
ではない。
ここを混同されると、めちゃくちゃしんどい。
私は仕事中に十分あなたに合わせている。
だからせめて仕事が終わったら、
誰と話すのか、
誰と仲良くするのか、
誰と距離を置くのかくらい、
自分で決めさせてほしい。
そこまで人に求められたら、
こっちの心の休憩時間がなくなる。
だから最終的には、
「あなたが人に合わせるつもりがないなら、それでいいと思う。
でもその代わり、私があなたに合わせないことを“冷たい”と言わないでほしい」
と伝えた。
それでも
「それは違う」
と言われた時は、
さすがに意味が分からなかった。
人間関係って一方通行じゃない。
優しくしてほしいなら、
自分も相手が何を嫌がっているのかくらい考える。
話を聞いてほしいなら、
相手が今その話を聞きたい状態なのかを見る。
仲良くしたいなら、
相手のペースも尊重する。
これって「人に媚びる」とか
「自分を曲げる」とかじゃなくて、
ただのコミュニケーションだと思う。
それすら全部
「なんで合わせなきゃいけないんですか?」
になるなら、
じゃあもう、合う人同士で仲良くしたらいい。
私はそう思う。
最後は私もかなりハッキリ言った。
「私は仕事中なら合わせるよ。
合わない人だとしても仕事だから。
え?自分は人に合わせる気無いけどあなたは私に合わせろ。優しくしてよって事?
クッソくだらないこちらになんの利益もないオチの無い話を延々聞けってこと?
人間ってさ合う合わないあるから
合わない人だとしてもこの仕事してたら仕事中は頑張って合わせにいくんだよ。それが分からないなら二度と話しかけて来ないでほしい。
仕事以外まで無理して付き合うつもりはない。
あなたが人に合わせる気がないなら、それはあなたの自由。
だから私があなたに合わせないのも私の自由。」
と。
その子は号泣した。
たぶん私の言い方もキツかったと思う。
そこは否定しない。
でも、それまで散々、
空気を壊されるたびにフォローして、
話しかけられるたびに聞いて、
距離を置けば「冷たい」と言われて、
理由を説明すれば「合わせる気はない」と言われて。
じゃあ私は一体どこまで我慢すればいいの?
って話なんだよね。
それから不用意に話しかけてくることはなくなった。
それ自体は正直ありがたい。
ただ、職場だから裏で言っていることは嫌でも耳に入ってくる。
そのたびに、
「あぁ、まだこっちが悪いことになってるんだ」
と思って、
私の中の我慢メーターだけがジワジワ増えていく。
もちろん私だって完璧じゃない。
知らないところで誰かに我慢させていることもあると思う。
空気を読み違えることだってある。
だから誰かから
「それ嫌だったよ」
「ここ直してほしい」
と言われたら、
全部言うことを聞くかは別として、
少なくとも一回は考えたいと思ってる。
「自分はそういうつもりじゃなかった」
だけで終わらせたくない。
だって人間関係って、
自分が何をしたかったかだけじゃなくて、
相手がどう受け取ったかも存在するから。
だからこそ私は、
「私は誰にも合わせません。でもみんなは私に優しくしてください」
という関係だけは無理。
友情でも職場でも恋愛でも同じ。
お互いが少しずつ相手を見るから関係は成立する。
100歩譲れとは言わない。
でも、お互い5歩くらい近付く努力は必要だと思う。
片方だけがずっと10歩、20歩、30歩と近付いて、
もう片方がその場から一歩も動かず
「もっとこっち来て」
と言い続ける関係は、
いつか近付いている側が疲れる。
そしてその人が歩くのをやめた瞬間、
「冷たくなった」
「変わった」
「距離を置かれた」
って言われる。
でも違うんだよ。
急に冷たくなったんじゃない。
それまでずっと合わせていただけ。
我慢して、
空気を読んで、
フォローして、
飲み込んで、
それをやめただけ。
私はたぶん、
人との距離感に関してはかなりハッキリしている。
誰とでも仲良くなりたいとは思わない。
全員に好かれたいとも思わない。
でも仕事ならちゃんと仕事をする。
最低限の礼儀も守る。
困っていれば助ける。
それで十分じゃない?
「嫌いじゃない」と
「友達になりたい」は違うし、
「普通に接している」と
「もっと距離を縮めていい」も違う。
仲良くなるって、
どちらか一方が勝手に距離を詰めれば成立するものじゃない。
私は、
無言の時間も平気で、
いちいち反応を求めなくて、
こちらのテンションをちゃんと見てくれて、
話したい時にはたくさん話せて、
離れている時には放っておいてくれる。
そういう人との関係が好き。
それを「冷たい」と言われるなら、
たぶん単純に友達の基準が違うんだと思う。
そして、基準が違うなら違うでいい。
無理やり分かり合う必要もない。
ただ一つだけ。
自分が相手に合わせるつもりがないのなら、
相手が自分に合わせてくれないことも受け入れてほしい。
私はそれだけなんだよね。
あと、地味にすごく嫌だったことがもう一つある。
一緒にお客さんの席に着いた時、
その子が私との関係を普通に
「友達!」
と言ったこと。
これもたぶん、その子からしたら何気ない一言だったんだと思う。
でも私は正直、
「いや、友達ではないけど」
って思った。
もちろん私の方が歳上だから偉いとか、
職歴が長いから上下関係を徹底しろとか、
そんな話ではない。
ただ、私はその子より歳上で、
この仕事の職歴も長い。
仕事上、一緒の席について、
フォローしたり、
空気を読んで会話を繋いだり、
普通に笑って話したりはする。
でも、それと「友達」は全く別の話。
少なくとも私は、
その子を友達だと思ったことはなかった。
友達って、
片方が勝手に「今日から友達ね!」って決めるものじゃないと思ってる。
お互いに話して、
一緒に過ごして、
少しずつ距離が縮まって、
気付いたら友達になってるものじゃない?
だから、お客さんの前で当然のように
「私たち友達です!」
みたいな距離感で来られた時も、
私はかなり違和感があった。
たぶんこれも結局、
私がずっと感じていた「距離感」の話なんだと思う。
本人の中では距離が近い。
でも、私の中ではそこまで近くない。
なのに相手側の距離感だけで関係性を決められてしまう。
これが私はすごく苦手。
職場で普通に話すことと、
仲が良いことは違う。
仲が良いことと、
友達であることも違う。
まして私は先輩として仕事中フォローしている部分もかなりあったから、
それを全部ひっくるめて「友達」という言葉で処理されるのも、正直モヤモヤした。
別に
「先輩と呼べ」
「敬え」
なんて言いたいわけじゃない。
ただ、
こちらが許可していない距離まで、勝手に入って来ないでほしい。
それだけ。
相手に悪気があるかどうかじゃなくて、
人間関係には相手側の距離感も存在する。
自分が「仲良しだと思ってる」からといって、
相手も同じとは限らない。
自分が「友達だと思ってる」からといって、
相手にも友達として振る舞うことを求めていいわけでもない。
そこを確認せずにどんどん距離を縮めて、
こちらが一歩下がったら
「冷たくなった」
と言われる。
でも私からしたら逆なんだよね。
冷たくなったんじゃなくて、
最初からそこまで近くなかった。
相手が勝手に想定していた距離まで、
私が来なかっただけなんだと思う。
疲れちゃう…わたしの器がもっと大きかったらな…