はるの もこね|絵本の部屋

はるの もこね|絵本の部屋

絵本作家・はるの もこねのブログです。子どもの言葉を急がせない絵本を書いています。読み聞かせのコツ、季節の絵本、新刊のお知らせをお届けします。著書に『こもれびの森の ちいさな たからもの』『こもれびの森の まっててね』『きょうは、てをふるね』。

はるの もこねです。

火曜日は、読み聞かせのコツを書く日にしています。

今日のコツは、とても小さなことです。
ページをめくる前に、ひと呼吸おくこと。

絵本を読んでいると、
つい、次へ次へと進みたくなることがあります。
文章を読み終えたら、すぐにページをめくる。
それが、自然な流れのように思えます。

でも、子どもは、文章のあとにも、
絵のなかを見ていることがあります。
森の色、動物の表情、小さな葉っぱの形。
言葉になっていない部分に、目が留まっているのかもしれません。

わたしは、現場で何度も出会ってきた光景から、
こう思うようになりました。
絵を見る時間も、絵本の時間のうちなのだと。

だから、読み終えたら、少しだけ間をおいてみてください。
ページをめくる手を、ほんのひと呼吸、止めてみる。
その間に、子どもが絵を指さしたり、
「あっ」と小さな声を出したりすることもあります。
なにも言わなくても、それで十分です。

急いでめくらなくても、物語は逃げません。
むしろ、ひと呼吸おくことで、
次のページへの気持ちが、ゆっくり育つこともあります。

「待って」と言えること。
そして、相手の「待って」を聞いてあげられること。
読み聞かせのひと呼吸は、
そんなやりとりの練習にもなるのかもしれません。

今日の一冊として、『こもれびの森の まっててね』をご紹介します。
待つことを、やさしく描いたお話です。
ページをめくる前のひと呼吸と、
この絵本のテーマは、どこか似ている気がしています。

今夜の読み聞かせで、
ひと呼吸おく時間を、試してみてください。
絵のなかの小さな宝物に、
気づく夜になるかもしれません。

はるの もこね

※自著の紹介を含みます。

今日の記事に合う一冊をご紹介します。

『こもれびの森の まっててね』(はるの もこね)

待つことを、やさしく描いたお話です。ページをめくる前のひと呼吸とあわせて、ゆっくり開く一冊としてどうぞ。

著者ページ

えんとかくBOOKS(ホームページ)

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はるの もこねです。

月曜日は、子どもの「きもち」の話を書く日にしています。

子どもが、なんだか機嫌がよくないとき。
大人は、つい聞いてしまいます。
「どうしたの?」
「どんな気持ち?」

でも、気持ちには、すぐ名前がつかないこともあります。
うれしい、かなしい、と
ひとつの言葉にまとめるのは、大人でも難しいときがあります。

わたしは、現場で何度も出会ってきた光景から、
こう思うようになりました。
気持ちは、ことばになる前から、もう伝わっている、と。

たとえば、絵本のページを、指でそっとなぞるしぐさ。
好きな場面で、ページをめくる手を止めること。
言葉ではなく、視線や、選ぶ手の動きで伝えてくれることもあります。
その「少しの間」を、急がずに待てたとき、
子どもは、自分の方法で、ちゃんと伝えてくれることがあります。

だから、名前を聞き出さなくてもいいと思っています。
「いま、ここにいるね」
「このページ、好きなんだね」
そんなふうに、そばで気づいたことを、そっと言葉にしてみる。
答えを決めないで、ただ、となりにいる。

読み聞かせの時間も、同じです。
読み終えたあと、「どう思った?」と聞かなくてもいい。
気になる絵を指さす時間も、絵本の時間です。
その指さしそのものが、もう、気持ちの伝え方なのかもしれません。

今日の一冊として、『こもれびの森の ちいさな たからもの』をご紹介します。
森のなかで見つける、小さな宝物のお話です。
どんぐりや、きれいな石ころ。
そんな小さなものに目が留まる時間は、
子どもの気持ちに、そっと近づく時間でもあると思っています。

今週も、ことばを急がせない一週間でありますように。
子どもの「きもち」が、名前になる前から、
ちゃんと届いていることを、信じていたいと思います。

はるの もこね

※自著の紹介を含みます。

今日の記事に合う一冊をご紹介します。
『こもれびの森の ちいさな たからもの』(はるの もこね)
森のなかで見つける、小さな宝物のお話です。子どもの気持ちにそっと近づく、ゆっくり開ける一冊としてどうぞ。

著者ページ: https://entokaku.org/books/authors/haruno-mokone/

えんとかくBOOKS(ホームページ): https://entokaku.org/books/

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きょうは、てをふるね 表紙

はるの もこねです。

今日から、11月ですね。
カレンダーを一枚めくると、
空気も、光も、少しだけ変わった気がします。

日曜日は、一週間のはじまりの日でもあります。
なにかを決めたり、
「今月こそ」と意気込んだりしなくてもいい。
まずは、ゆっくりと。

わたしは日曜の朝、
絵本棚の前で、少しだけ立ち止まります。
今日は、どの一冊にしようか。
その、選ぶ時間そのものを楽しみます。

選ぶときの基準は、とくにありません。
表紙の色が目に留まったもの。
昨日読んだとき、気になる絵があったもの。
そんな、小さな理由で十分だと思っています。

11月のはじまりの一冊として、
『きょうは、てをふるね』をご紹介します。
手をふる、という小さなやりとりのお話です。
「またね」と言葉にしなくても、
手をふるだけで、気持ちが伝わることがあります。
言葉にならない思いも、立派な「伝え方」だと、
わたしは思っています。

読み聞かせのときは、
はじめから最後まで読まなくても大丈夫です。
気になる絵で止まって、ゆっくりながめてみてください。
手をふる場面で、いっしょに手をふってみるのも、
楽しい読み方かもしれません。

今週も、ことばを急がせない一週間でありますように。
絵本をひらく時間が、
親子のそばに、そっとありますように。

はるの もこね

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※自著の紹介を含みます。

今日の記事に合う一冊をご紹介します。
『きょうは、てをふるね』(はるの もこね)
手をふる、という小さなやりとりのお話です。11月のはじまり、日曜の朝にゆっくり開く一冊としてどうぞ。

 

 

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