こんにちは、コブタです。

大変ご無沙汰してしまいました。

 

その間、

実にいろんなことがあったのですが

それはまた、あらためて…

 

 

今日は、コブタが専科で

オイリュトミーの講師をしている

自主学校「遊」での出来事について書きます。

 

 

谷川俊太郎さんの

『すき』という詩があります。

 

前々回から、4・5年生のクラスで

やり始めています。

 

ゆうがたのはやしがすき

まよっているありんこがすき

 

と、

すきなものを数えあげて行くのです。

 

子どもたちは、

そのひとつひとつにいちいち反応します。

 

ひざこぞうすりむくのも

いたいけどすき

 

というところでは、

「ええ~、そうかなぁ」

なんて言っていたり。

 

詩の後半に、

おかあさんすき 

という部分が出てきます。

 

すると子どもたちは、

「うん。すき」と、満足そうな顔をします。

(遊には、お母さんのいない子はいません)

 

いい感じだな…と思って

いつも見ていたのですが。

 

一昨日の授業で、

最上級生のクラスでも、

 

いま取り組んでいるものにちょうど良かったので

その『すき』をやってみました。

 

9~12年生の

多感な時期のこどもたちなので、

どんな反応をするのかと思いましたが、

 

「おかあさんすき」には、

やはり素直に

「うんうん」なんて言っていました。

 

詩の言葉は、

「けんかばかりしてるけどすき」

と続きます。

それも、いい感じで響いたようでした。

 

 

遊は小さな学校なので、

お父さん、お母さんの出番も多いのです。

 

毎月いろんな集まりがあって、

親御さん同士や先生方と、

しっかりコミュニケーションもとりますし、

 

運動会では、

おとなもがっつり競技に出ます。

 

おとなたちは

こどもたちの世界に深くコミットしていますし、

 

こどもたちは、自分の親だけではない

いろんなおとなのいろんな顔に触れていて、

おとなとこどもの距離が近い感じがします。

 

遊へくる以前、

ある学校にしばらく通って

見学をさせてもらったことがあるのですが、

 

お昼に職員室で、ある先生が

「こどもって、基本的に

大人を敵だと思っているわね」

と言っていらして、

「へぇ、そうなのか」と思ったことがありました。

 

遊のこどもたちは、

どうもそういう感じではなさそうです。

 

 

なんということもないのですが、

おとといは、

心の奥がほっこりと温かくなって

帰ってきました。