タイトルは『嘘つき大人から身を守る方法』
私は4歳の時両親とした約束があります。。。
4歳の記憶なんてほとんど残ってないのですが、この事件だけは忘れられないのです。。。
執念深い私です。。。^^
それは5歳になったらクマのぬいぐるみか、ウサギのぬいぐるみ、7歳になったらリカちゃん人形かバービ人形を買ってもらう約束。。。
駄菓子菓子、だがしかし。。。(≧∇≦)
もらったのはお兄ちゃんとお揃いの超合金。。。
違う!ほしいのはこんな硬い感じのじゃなくて柔らかいぬいぐるみ!と騒いでもダメだった。。。
どんなに泣きわめいても超合金がぬいぐるみに代わる事はなかった5歳の誕生日。。。
5歳からいきなり私と両親の関係が変わった。。。
5歳から両親が厳しくなった。。。
5歳から両親は私の大切な物を1つずつ捨てた。。。
5歳から両親の口癖は「男の子らしく」と「ボクって言いなさい」だった。。。
5歳から両親が別の人に見えた。。。
5歳から両親を信じられなくなった。。。
そして大人は嘘を付くと学んだ。。。
子どもの頃の私は嘘付きな大人から身を守る方法思いを伝える方法を模索する日々を過ごしていた。。。
聞き分けのない大人に思いを伝えるためと、ぬいぐるみの代わりに色紙や折り紙、広告や包装紙や様々な紙を寄せ集めて、平べったい紙のクマちゃんやウサギちゃんを作っては標本のように家中に押しピンで飾って、さながらワラ人形のようだった記憶があります。。。
思えば執念を作品に転化した、最初のはじまりがぬいぐるみ事件だったように思います。。。
なので個展の案内状の少女の手に平面的な紙で出来たようなクマを持たせた次第です。。。
その後、標本クマや標本ウサギを作り続ける私を不気味がり、両親に文句を言われながらも叔母がピンクパンサーのぬいぐるみをプレゼントしてくれたのですが、欲しかったクマでもウサギでもない事もあり、やたら手足の長い目の大きな作り笑いしたピンクのぬいぐるみに何か虚しさを感じたのを覚えています。。。
憧れが大きなほど、手に入った時それほどでもない事を学んだ幼い私。。。
でも、私にとって唯一のお人形的存在でもあり、着せ替えをしたり、お医者さんごっこでお腹の辺りが赤色マジックでグチャグチャでホラー的ぬいぐるみになっても大切にし、毎晩一緒に寝ていたのですが、ある朝私の腕の中から居なくなりました。。。
そんな私の幼少期の記憶と、現代社会の大人と子どもの関係性を描いた作品です。。。
「嘘はいけません」という大人が平気で嘘をつき、「いじめはいけません」という大人が平然と着々といじめを実践している現代社会。。。
子ども達は何を、誰を信じて大人になればよいのでしょう。。。
自分の都合の良いように嘘の自分で塗り固めないと生きる事さえ困難な時代がやって来るのか。。。
どんどん便利になって物が溢れ、情報が溢れ嘘つきな大人達が溢れる現代社会で、子ども達が生き延びる方法を誰か教えてください。。。
阪神百貨店の個展にも出したこの作品。。。
この絵の前でずっと泣いてる人がいました。。。
きっと記憶と戦っていたのかもしれません。。。
この作品はまもなく始まる神戸の個展にも出します。。。
阪神の展覧会では欲しかったクマちゃんやウサギちゃん、ドレスなどをシルエットとして描きましたが。。。
今は展覧会の仕上げとして、実際に欲しかった憧れの具現化に取り掛かっています。。。
あの頃欲しかったクマのぬいぐるみ等、記憶の中の憧れのモノ達も描いています。。。
いや、作品にのめり込み過ぎて、合間に人物以外を描かないと、記憶を彷徨い、現実の世界に戻って来れそうにないから。。。かもしれません。。。^^
いつもながら記事が長〜くなりましたが、そんな記憶がこの作品の原動になっています。。。☆