音のプロに聞くイヤホンの選び方 | kobukuro1010のブログ

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「ハイレゾ」がとっても良い音の音源だということを教えてもらい、良い音についてもっと知りたくなりました。
前回の記事はコチラ
CDよりも良い音『ハイレゾ』って何? プロに聞いた

「良い音で音楽を楽しみたいなら、耳に近いところから変えていくのが良いですよ」と、言われ今回は耳に一番近いアイテム『イヤホン』について色々と教えていただきます。

今回も教えてくださるのは『ラディウス』の方々。「安いイヤホンと高いイヤホンって何が違うの?」「ノイズキャンセルって何?」など、気になることをどーんと聞いてみました!

ぜひ、イヤホン選びの参考にしてくださいね!

ラディウスの公式サイトはコチラ
radius|ラディウス株式会社 オーディオ・デジタル音響機器・Lightning製品メーカー

 

価格の違いは素材の違い

ーーイヤホンって安いと1,000円以下があったり高いと何万円もするじゃないですか。何が違うんですか?

ラディウスの方々
一概に安いイヤホンが悪くて、高いイヤホンが良いイヤホンとはいえないんですけど、大きく違うのは素材ですね。

例えばこの『ドブルベ ヌメロキャトル ルージュ』は振動板という小さな部品にベリリウムという素材を使っています。この素材だからこそ表現できる音というのがあるんですけれど、安いイヤホンだとこんなに高価な素材を使うことはできないんです。

安いイヤホンはどうしても使える素材が限られてしまいます。だから「良い音」からは離れてしまうんですよ。

▽銀色の部分がベリリウムの振動板▽
イヤホン選びの基本

 

イヤホンを表すいろんな数値

ーーイヤホンを探しているといろんな数値を見るんですけど、その数字が何を表しているか分からないんです。例えばこのような数値って何を表しているんですか?

 再生周波数帯域:5-24,000Hz
 インピーダンス:16Ω
 感度(出直音圧):103dB
 スピーカー径:8.6mm
 最大入力:50mW
 接続端子:3.5mm ステレオ
 コネクタ仕上げ:金メッキ
 本体質量:11g

ラディウスの方々
では、順番にお答えしましょう!

再生周波数帯域

再生周波数帯域は音の広さを表しています。小さい数字が低い音で、大きい数字が高い音を意味します。一般的には20Hz-20,000Hzくらいのイヤホンが多いですね。

要するに「低い音がここまで出て、高い音はここまで出るよ」という目安の数字です。たとえば再生周波数帯域のイヤホンでも低い音が目立つイヤホンかもしれないし、高い音が得意なイヤホンかもしれないので、どのように音が鳴るかは実際に聴いてみないと分からないんですよ。

ちなみに、高い音に関してですが、40,000Hz以上になると「ハイレゾ対応」と呼ばれます。より広い音を鳴らせるのがハイレゾ対応イヤホンなんですよ。

インピーダンス

インピーダンスは抵抗値です。っといっても何か分かりにくいですよね。

簡単にいうと、この数字が大きくなるほど音が小さくなるので、音量調整を大きめにしなければいけません。でもその分、ノイズが少なくクリアな音になるんですよ。

逆に小さいと大きな音が鳴りますが、ノイズが出やすくなってしまいます。目安としては20Ω前後を選ぶとちょうどいいと思います。ちなみに「Ω」は「オーム」と読みますよ。

感度(出力音圧)

感度も音量を表しています。大きい数字ほど大きな音が出るということです。音量を表すものなので「良い音」とはあんまり関係ない数字です。

スピーカー径

スピーカー径はそのままスピーカーの大きさを表しています。大きいほど迫力のある音になりますよ。

最大入力

最大入力はどれだけ大きな音が入ってこれるように作られているかを表しています。大きい方が余裕がある作りと言えるのですが「良い音」にはあまり関係ない数値です。

接続端子

接続端子はイヤホンジャックに挿す部分「コネクタ」の太さを表しています。3.5mmがiPhoneなど一般的なイヤホンジャックの大きさですよ。

最近はイヤホンジャックではなく「Lightning コネクタ」で接続するイヤホンも増えてきていますね。

コネクタ仕上げ

コネクタをどのように処理しているかを表しています。ほとんどの場合が金メッキです。イヤホンは抜き差しするものなので劣化の少ない金メッキが使われているんですよ。

ここで豆知識をひとつ!

コネクタには黒い線が入ってるんですが、この黒い線が2本のと3本のものがあるんですよ。ここを見れば、そのイヤホンに音を出す以外の機能が付いているかが分かるんです。マイクや音量調節などの機能が付いているイヤホンは線が3本で、そういう機能のないものは2本線なんです。

イヤホン選びの基本

 

ま、わざわざココを見なくてもケーブルについてるマイクなどを見ればわかるんですけどね(笑)

本体質量

本体質量はそのままイヤホンの重さを表しています。重いと外れやすかったりするので目安になります。

ですが、重いからといって外れやすいと決めつけるのはちょっと違います。軽くても合わなければ外れやすいですし、重くても自分の耳にピッタリ合うものは外れにくいんです。

例えばこの『HP-NHL11』はイヤーピースの位置を2段階で調節できて自分の耳にしっかりフィットさせることでができるんですよ。人間工学に基づいたデザインだから多少重くても外れにくいんです。

イヤホン選びの基本

 

実際聴いてみるのが一番

ーーなるほど、この数値を見ればどんなイヤホンなのかが分かるんですね。

ラディウスの方々
そうなんですけど、やはりイヤホンは実際に聴くのが一番です。あくまで目安の数値なので、自分の耳で聴いて、好みの音かどうか、つけやすいかなどを確認することが大事ですよ。

ノイズキャンセルって何?

ーーあと1つ気になってることがあるんですけど・・・ノイズキャンセルって何ですか?

ラディウスの方々
ノイズキャンセルはイヤホンから出ている以外の音、外の音を消してくれる機能です。イヤホンについているマイクから外の音を拾って、その音と真逆の音をイヤホンから出すことで音を打ち消してくれるんですよ。

だから、聴きたい音楽の音だけが耳に入ってきてクリアに聴こえる機能なんです。例えば、飛行機に乗ったときってゴォーーーっていう音がするじゃないですか、アレもノイズキャンセルなら軽減できるので夜のフライトでゆっくり休みたいときに活躍しますよ。

ただ、ノイズキャンセルじゃなくても、耳栓みたいにピッタリとフィットして外の音を遮断してくれるイヤホンもあります。また、イヤホンのイヤーピースを付け替えることで好みのフィット感に調整することもできるので、そこは好き好きといった感じですね。

長持ちさせるイヤホンの巻き方

ーーところで、イヤホンがよく断線してしまうんですけど、なにかいい方法ないですか。

ラディウスの方々
では、一番簡単なイヤホンの束ね方をご紹介しましょう。

まずはイヤホンの耳につける方を手にとって、そのまま指にケーブルをクルクルと巻いていきます。

イヤホン選びの基本

 

巻き終わりは少し残して指を抜いたら、残しておいた部分で真ん中を束ねます。

イヤホン選びの基本

 

最後にコネクタ部分を真ん中に差し込むようにすると完成です

イヤホン選びの基本

 

この巻き方なら、どこにも負担がかかっていない状態なので、断線するリスクが減りますよ。ケーブルが絡まるのも防げるのでオススメです。

さらに良い音を求めて・・・

ーーイヤホンの選び方もハイレゾ音源の買い方もわかったのでこれで「ハイレゾ」を楽しめます!

ラディウスの方々
実はまだ「ハイレゾ」を聞いてるということにはならないんです・・・。ハイレゾを聴くためにはもう一つ外せないアイテムがありますよ。それはDACです!

ーーダック???

ラディウスの方々
そう、DACです。iPhoneとイヤホンの間に取り付けるアイテムで、iPhoneから出る音のデータをより良い状態でイヤホンに届ける役割をしてくれるんです。ハイレゾを聴くなら欠かせないアイテムなんですよ。