「楚を打つこと千遍、自ずとその身に真技が備わる」

キン肉マン40巻より、キン肉マンの師匠プリンス・カメハメの言葉。
キン肉マンvs完璧超人ピーク・ア・ブー戦より一コマ。
ピークはキン肉マンの繰り出す必殺技から学習して、試合中にどんどん強くなっていく急成長超人だった。
キン肉バスターをはじめ、必殺技を次々と封じられ、追い詰められるキン肉マン。
そんな中、無意識のうちに放ったレスリングの基本技であるボディスラムが決まる。
ピークは派手な必殺技を次々と覚えて強くなっていくが、基礎が疎かになっていたので、基本的なことが学べていないのだ。
そしてキン肉マンは基本技の集合体、風林火山で勝利するのだった。

稽古にも同じことが言えます。
型や技を学び進めていくと、動作の派手さ、素早さ、大きさ、大袈裟さなどを求めてしまいがちです。
それらも当然大事なことですが、それを作り上げるのは、基礎基本である素振り、受け身、すり足といったことにあるのでしょう。
素振りを千回、千日の稽古の果てに、ただ一本の妙技に繋がるのです。