【ソフトバンク】
12試合連続盗塁達成の周東佑京は本当のプロ…福本豊氏の眼
◆パ・リーグ
ソフトバンク4x―3ロッテ(29日・福岡ペイペイドーム)
ソフトバンク・周東が、12試合連続盗塁のプロ野球新記録を達成した。
初回無死一塁で二盗を決め、パ・リーグトップを独走する48個目の盗塁。
1971、74年の福本豊(阪急)=スポーツ報知評論家=の「11」を46年ぶりに更新した。
チームも今季4度目のサヨナラ勝ちを決め、球団新記録の月間20勝。
周東は米大リーグの連続盗塁記録にも肩を並べ、30日の西武戦(メットライフ)で“世界新記録”に挑む。
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12試合連続盗塁おめでとう。
達成の瞬間は自宅のテレビで見ていました。
バッテリーが外角に外し気味の球だったけど、スタートも抜群で楽勝のセーフだった。
周東が塁に出ると、自分もグラウンドにいるような気持ちでワクワクする。
ファンの期待通りに走ってくれるし、本当のプロ。
足でお客さんを呼べる選手になった。
私もそうだったけど、警戒される中で盗塁を決めることに快感を覚えているのだろう。
走れば走るほど気持ちも乗ってくるので、疲れも出ない。
直前の二塁内野安打は内角の球を引っ張ったゴロ。俊足選手に陥りがちな“当て逃げ”をせず、しっかり振り切るスイングが好結果に結びついている。
言うことなしの活躍で、怖いのはけがだけ。
アウトは1個、けがは一生。
ヘッドスライディングはせずに、盗塁を積み重ねてほしい。
(スポーツ報知評論家)
◆福本の記録ストップ
阪急・福本は2度、11試合連続盗塁を決めているが、12試合目はどうだったのか。
1971年5月13日の近鉄戦(西宮)は先発出場ではなく、代打で安打を放ったが盗塁なし。
74年4月29日の近鉄戦(同)は「1番・中堅」でフル出場したが、4打数無安打。
「当時はそんな記録があるのを知らなかった」と振り返り、翌日の報知新聞も連続試合安打が16でストップしたと報じたが、盗塁の記述は1行もなかった。
福本さんが、記録された頃って、まだまだ、盗塁の価値が、今ほど、大きくは無かった様に感じます。
投手の技術も上がり、1点を取るのが難しくなってる今の野球では、盗塁は、戦略上、大きな武器となります。
バントで送らなくても、脚で進塁してくれるのですから、アウトカウントを節約できる分、攻撃の選択肢が、増えます。
守る側は、余計な神経使わざるを得なくなる訳で、脚の早い選手は、危険な存在となります。
それにしても、あっという間に新記録。
凄すぎます。