1 ゴミ出し

 金沢市では週に2回,燃やすゴミを出します。カラスがゴミを漁りにくるので,これを防ぐために色々な工夫がされ,カラスとの戦いが続いています。

 

2 ビニールシートの登場

 最初の頃は,青いビニールシートをゴミ袋の山にかぶせていました。しかし,ビニールシートは柔軟性にかけ,すき間ができやすく,その間からカラスが中に入って,ゴミ袋を引っ張り出してしまいました。

 

3 ネットの登場

 そこで,ネット(網)が登場しました。ネットは柔らかいので,ゴミ袋の山をしっかりと包んでくれます。しかし,当初のネットは網の目が大きかったため,網の目からカラスがくちばしを突っ込んで,ゴミ袋を破って中の生ゴミを食べようとしました。

 

4 網の目の小さいネット

 次に網の目の小さいネットが登場しました。これで網の目の間からくちばしを入れることはできなくなりました。

 

 しかし,ネットがかなり大きいことから,一方からゴミを入れてしっかりとカバーしても,反対側が引っ張られてすき間ができてしまうことがありました。

 

 そこで,ペットボトルに水を入れたものを数個用意して,ネットの端を押さえるようになりました。

 

5 電線のカラス

 しかし,急いでいる人もあるため,時々,ネットの覆いが不完全で,カラスにやられてしまうことが起こりました。

 週に2回のゴミ出しですので,4日分のゴミを出す日と,3日分のゴミを出す日があります。危険なのは4日分のゴミを出す日です(月曜と木曜なら月曜の方)。

 

 ゴミの量が多いため,油断するとネットからはみ出てしまいます。カラスが近くの電線にとまってゴミの様子を観察しており,スキがあれば攻撃が始まります。

 

6 側溝を使う

 ネットの4辺すべてにペットボトルを置くと,どうしてもゴミが入る容積は小さくなります。また,ネットが道路の中央付近までスペースを取ってしまい,歩行の妨げにもなっていました。

 

 私が出しているゴミ置き場(ゴミ置き場といっても道路上です)には,側溝がありますので,この側溝を有効利用することにしました。

 

 ネットの側溝がわの1辺にはペットボトルを置かずに,側溝ギリギリまでゴミ袋を寄せます。残りの3辺にだけペットボトルを置けば,ネットの容積は大きくなり余裕が生まれます。

 

 カラスがゴミをあさるときには,かならず地面に下りて攻めてきます。空中を飛びながらゴミをあさることはできません。そうすると側溝ギリギリにゴミを置いて,その上のネットが側溝に垂れ下がるようにしておけば,カラスは手が出せないのです。

 

 こうすることで,ゴミ全体の位置が側溝側に移動することとなり,道路も広く使えることとなり,通学する子どもたちにとっても安全となりました。

 

 私がゴミ出しをする際には,一旦すべてのペットボトルを外して,ネットの位置を側溝がわに調整します。そして,側溝がわにはペットボトルを置かずに,残りの3辺にのみペットボトルを置きます。

 

 この方法を続けるうちに,カラスもあきらめたのか,電線にとまる姿もみないようになりました。

 ちょっとしたカラスと人間の知恵くらべですね。