1 健康でありたい

 今日は,奥田昌子著「欧米人とはこんなに違った日本人の『体質』  その方法では日本人は健康になれません!」を紹介します。

 

 新型コロナの影響もあるのでしょうが,健康に関心が高まっており,いろいろな健康法がマスコミやネット上に溢れています。数人のモニターに健康法を試してもらって,効果があったと言っているテレビ番組もよくありますが,統計学的に間違ったものも少なくありません。

 

 慎重な人は,科学的な根拠を求めます。書籍となって発売されているものは,統計学的にも正しい科学的な調査を踏まえています。科学的な根拠のある健康法なら正しいと信じてよいように思いますが,この本は「待った」をかけます。

 

2 欧米人と日本人の体質の違い

 大規模な調査などを根拠にした健康法が推奨されることがありますが,著者は誰を対象に調査したものかを見る必要があると言います。欧米人と日本人の体質はかなり異なっているので,欧米人に効果があっても日本人には効果がなかったり,日本人には逆効果の場合もあるというのです。

 

 具体的には以下のとおり紹介されています。

・日本人は頑張って筋トレしても“やせ体質”にはならない

・日本人はオリーブ油を使い過ぎると生活習慣病に

・牛乳って必要? 日本人の骨粗鬆症発症率は米国白人の半分

・日本人がヨーグルトを毎日食べると食物アレルギーを発症することも

・日本人が夏バテをおそれてしっかり食べれば太るだけ

・日本人の便秘予防、食物繊維を摂取するだけでは不十分

・糖尿病の問題はカロリーではなく脂肪の摂取比率

・炭水化物を減らすのは大問題!

・高血圧は塩分だけでは説明できない

・脳出血のリスクは、飲酒で2・5倍、喫煙で2倍に

・本質は食のミネラルバランスの乱れ

・日本人の血管を守る魚と大豆の力

 

3 なにを選ぶか

 世の中には健康法が溢れており,身体によいと言われている食物をすべて食べようとしても量的にとても無理です。

 健康は大切ですが,安易に健康法に飛びつくことはやめましょう。私の健康法は,シンプルに,食事,運動,睡眠の3つです。

 

・食事

 バランス良く食べる。悪いものは食べない(産地,成分を確認する)。

・運動

 日課に組み入れる(ラジオ体操,ストレッチ,水泳など)

・睡眠

 量と質を確保する。

 実質6時間が目標(fitbitで計測しています)。

 出張時の睡眠向上のために,自宅もホテルもベッドはシモンズに統一しています。

 

 心身ともに健康となり,明るい人生にしましょう。

 

 小堀の評価 ★★☆