1 パソコン音痴

 昔からパソコン関係には苦手意識がありました。しかし,これからの時代は苦手では通らないと思って,日経パソコン,日経バイトなどを定期購読して,無理矢理にでも読むようにしていました。

2 スケジュール管理

 1992年に独立開業しましたが,スケジュール管理が課題でした。当時は紙の手帳しかなく,弁護士が使っている手帳を事務スタッフが事務所用手帳に書き写していました。

 非効率極まりないことから,何とかスケジュールの共有化ができないかと思っていましたが,当時グループウェアというとLotus Notesしかありませんでした。大企業をメインに作られた重厚なシステムを採用できるはずもなく,悶々としていました。時代はWindows95により,パソコンが大変な勢いで普及し始めていました。当時は,まだインターネットではなく,パソコン通信の時代でした。

3 サイボウズとの出会い

 そして,2000年頃だったと思いますが,日経新聞で「サイボウズ シンク 4 for PalmOS」発売の記事を読んだのです。Palmと言っても最近の人は分からないと思いますが,当時はPDAと言われていて,今のスマホから電話やインターネットの機能を抜いたものという感じです。スケジュール,アドレス帳,todoリストなどを扱うことができました。

 安価にグループウェアが導入できることが分かり,すぐその日に家電量販店に行ってPalmを買って,Windows2000で動かしていた事務所のパソコンに,自分でIISの機能を追加し,Palmをシンクしたところ,一発でスケジュールの同期ができるようになりました。

 私の人生の中でも,なかなか感動的な瞬間でした。何に感動したのかというと,自分のようなパソコン音痴が誰の助けも借りずに,サーバーを設定してグループウェアの立ち上げ,PDAの設定ができたということです。それだけパソコンが専門的なものではなくなり,一般人にも十分扱えるものになったということでしょう。

 当時はサイボウズoffice3だったと思います。まだ,サイボウズを導入している企業も少なく,サイボウズ社のHPで導入企業の一つとして私の事務所が紹介されていたほどでした。

4 最近のこと

 それから,今日までサイボウズは使い続けていますが,今はクラウド版でスケジュールはGoogleカレンダーと同期してスマホで運用しています。

 最近のことを付け加えると,サイボウズ社のKintoneを使うようになりました。とても優れもののデータベースで,私のような者がすぐに設計して作れるのです。マウスだけで完成するのですから驚きです。顧客管理,事件管理,所内の情報共有などもう離せません。

 懐かしいことを思い出したので,余談ですが,書いてみました。