いよいよ陣痛が増してきて
1人じゃ堪えきれない
って時に
母と妹達が来た。

思いがけず
LDR室だったので
「うわー!広〜い!綺麗!」
「ねぇソファー座っていい?笑」

勝手にしてくれである。

こっちはそれどころじゃないのだ
耐えがたい痛みを逃すために
ひたすら腰をさすっていた。

そうしていたら
仕事を終えた主人も到着し
腰をさすってくれた。

この時はまだ
陣痛がきてない間は
家族とも
馬鹿な話をできたけど

そろそろ
本格的に
合間も短くなって
四つ這いになり
ただただ
痛いー。
と言っていた。

母がわたしの右手をつかみ
その手をギューっとしたり離したり
そんな感じで息を吸ったりはいたりしていた。
(これが正解なのか分からない)

この時思ったのは
母もこんな痛い思いをしたんだなぁ
ありがとう、なんて今まで言わなかったけど
あぁ本当にすごい。
ありがとう、ありがとう。
と母がいてくれることを心強く感じた。
本人には言わないが。

と思っていたのも束の間で
もう最中はなんも考えられんかった。

横のメーターを
あんま見ないように
していたが
ついつい気になっちゃって
はぁまだしんどい
まだ?まだ?
って思っていた

母もナースコール押そうか?
と聞いてきたが
いやまだこんなもんじゃない
まだいける
まだいける
我慢に我慢を重ねていた。

主人も
力の限り
腰をゴシゴシと
さすっていてくれた

妹たちも
内輪であおいでくれていた

でもそれから
かなり限界のところで
もう無理!!
とブチっと何かが
わたしの中から湧き起こり
すぐナースコールを押した。