母親の情報が公開された

かねてから噂されていたが、

今回逮捕された母親も、虐待を受けていたそうだ。

負の連鎖というものか。

連鎖は断ち切れないのか…




少し、話はそれるのかも知れないが、

わたしは暴力を受けたことがある。


固い椅子がバキボキ折れ

ボクシングのような拳がぶつかってきた

鮮明な記憶がある。



そして、行動できた。

逃れたのだ、裸足で。

それで、いま、命がある。










子どもはどうだろう?


2、3歳の子なら、どう動けるだろうか?


そもそも「逃げる」という選択があるのだろうか?



あの小さい身体で親の暴力を全身に受けているのだ。



ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!


必死に。




でも、行動範囲が狭い。

自分を守る方法をまだ知らない。

だから、これでもか!と親の怒りを全身に

そのままくらってしまうのだ。

耐えている時間はどのくらいだろう

早く終われ、早く笑顔のママになれと

願っていたのだろうか

身体に傷があったわけではなさそうだが

放置は虐待だ

助けてあげたかった。

子どもは嫌がるかもしれないが

できるなら、その子の母親から預かりたかった。

いっとき、母親を休みなさい、と

いや自分にそんなキャパシティないのだが。


これは賛否両論あるかもしれない。

母親のやったことは絶対許せん!

母親に休みなどない!

みんなそうしている。

お前だけ女になるな!

被害者は子どもだ!

お前は違う!

母親は施設で生きた!

子どももそうすべきだった!



母親があの時、男と離婚していなかったら

子育てに限界を感じた時、施設に入れていたら

周りの人が、子どもはどうしているのか

関心を持ち聞いていれば

本当の友がいれば

少なくとも今の状況を避けれたのか?



ああ、本当につくづく感じる。

命に「たら、れば」はない


外野なら、「逃げろ!」というかもしれない

しかし、子どもにとって親は世界なのだ



全てなのだ。






…………………苦しくて、押しつぶされそうだ










押しつぶされ死んだのは












なによりも親の愛を望んでいたであろう


















あの子どもだ。