『輪廻転生』という言葉を使ってしまえば簡単なのですが。
そんな簡単に済ませたくないぜ!っていうお話でした。


いや本当にめちゃくちゃ良かったんですよ。

なんだろうな・・・

ずーっと余韻に浸っちゃう感じ。
読み終えた後しばらく呆然としてましたもん。


3000冊以上のマンガを所有する先輩に「なんかおすすめ教えてくださいよ〜〜〜。死ぬほど暇なんです〜」って泣きついたところ、この作品を紹介してくれたんですね。

でもその際に「読み始めてしばらくわけわかんないから、そこは耐えて」みたいなことを言われました。

それを聞いて「ほほう、これはアレか。最初に複雑な伏線を散りばめておいて・・・みたいなパターンのやつか」なんて思ったわけです。

もちろんそういうのは大好物なので「あ、全然ヨユーっす!」とか軽く答えたのですが。


そしたらマジでわけわかんなかったです。


とはいえ目の前で展開されてるストーリーは理解できますし、普通に面白いんですよ。
読み進める手を止めるどころか、止まらなくなる。

でも、頭の中には常に大きな『?』がある感じ。
そして終盤、その『?』が一気に『!!』に変わるわけです。

繰り返しますが『?』の段階でもしっかり面白いですし、キャラクターにも十分感情移入が出来てますので。

『!!』になる時の快感たるや。
それはもう、たまらなかったです。


そしてこの文の頭でチラッと言いましたが、このマンガの柱は輪廻転生。
今流行りの『転生もの』ではなく、あくまでも『輪廻転生』なのです。

これが似てるようで大きく違う。
そしてテーマとしては大変難しい。
作者の水上先生に「よくぞひとつのストーリーにまとめてくれました!」と拍手を送りたい。


しかも物語のベースにあるのは、平凡な中学生の日常ですからね。
誰にでも経験のありそうな状況と、想像もつかないような大きなスケールの融合。そしてそのギャップ。

読み終えてから数ヶ月経ちますけど、思い出してたらグッと来ちゃってます。今まさに。


少年画報社の『ヤングキングアワーズ』で約4年間連載されていた作品で、単行本にすると全6巻。

少しでも気になった方は是非とも読んでいただきたいです。
てか、ヤングキングアワーズなんて雑誌は全然知らなかったですよ。

普段は手に取りやすい集英社や小学館や講談社のマンガしか読んでないので、先輩に教えてもらわなかったら絶対に出会わなかったであろう作品。

作者の水上悟志先生は他にも描かれているようですので、そちらも読むつもりでございます。


てか、考察サイト読むの楽しすぎる。。。
全6巻とは思えないほどの密度。。。


あと先輩。
所有3000冊以上ってなんなの??
家は書庫なの??
今度お邪魔させてーーー。