おはようございます。


古民家絡みでご縁のある、岐阜県は養老町の千歳楼。


先日女将さんのFacebookにこんな記事が載ってました。




なんと、かの大塩平八郎が千歳楼を訪れていたという事実が資料によって確認されたとのこと。

大塩平八郎といえば、幕府の役人で

天保の大飢饉で米の買い占めを商人達がおこなって

価格が高騰し、幕府が手をこまねいているのを

憂いて乱を起こしたひと。

そもそも役人をやめたのは、幕閣の賄賂横行に嫌気がさしてのことでもありました。

幕府のシステムに歪みが生じていた天保期。

乱の沈静化後は、水野忠邦による天保の改革が行われ

緊縮財政や賄賂の横行が粛正されていきますが

結局は幕府だけでなく、民衆にも反対されて

改革は失敗。

諸外国から外圧と幕府自体の存在を問う幕末へと突入することになるのです。

また、陽明学(儒学·朱子学の一派。おのれの良識を磨き、これを実践せよという学問)を学び著書を記し

これが吉田松陰や西郷隆盛に影響を与えたとされています(松陰がこの書に言及していたり、西郷がこの書を所持していたという話があります)

しばらく訪れていないけれど

時間をつくって、また千歳楼に行きたくなりました。

歴史を感じる宿。千歳楼とはそんなところです。