【フリースクール】学校に行かない選択をした方たちへ@imacoco学園志木本校 | らーめんサムライのブログ

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今の社会、大人も子供も、

生きづらさを感じている人は

多いのではないでしょうか? 

 

私もそんな一人でした。子どもの頃から大人の言うことには違和感がありましたし、みんなからなるべく外れないように、社会や親から求められるような人間になるべく行動しているのは窮屈でした。それでも大勢に合せて、良いと思われる生き方をマネしたりもしましたが、どうしてもできず、行ったり来たりを繰り返し、私は社会に合わないと思い悩んだ時期もありました。それならば社会を変えてみたいと、政治の世界に飛び込みましたが、善戦むなしく落選、進むことはできませんでした。選挙で政治の入り口を体験しましたが、政治こそ旧態依然とした世界であることを知りました。


選挙や政治に限らず、現代社会における多くの制度、価値観は、旧態依然としたままです。明治時代や戦時中など、ある時期に合わせて構築されたものが、部分的には時代に合わせ変化させているとは言え、根本はそのままになっているものがほとんどです。しかもそれは日本元来の持つものではなく、他国に押し付けられている制度や価値観でもあります。私たちが感じる違和感、は実は正常なメッセージなのかもしれません。

また現代は、インターネットの普及やテクノロジーの進歩は目覚ましく、私たちはかつてなかったほどのライフスタイルや、価値観の変化が起きています。従来のままのシステムのまま、新しい価値観も生まれているという過渡期に私たちはいます。このようなところにも違和感や、無理が生じているのではないでしょうか。

 

現代の社会は、競争原理と他者評価で成り立っているような側面もあります。限られたごく一部の人たちしか、幸福感を味わえないような仕組みです。その幸福感でさえ、豊か=モノやおカネをベースにしており、刷り込まれた価値観のように思えます。お金をたくさん稼ぎ、モノに溢れているからと言って、幸せにはなれないことももう周知の事実です。本来、幸福は人それぞれで、他人に決めつけられるものでもありません。ですから一時、幸福感のようなものを味わったとしてもより強い刺激を求め、いつになっても終わることのないループに入り込むわけです。

 

かくいう私も、そのような社会に取り込まれ、他者評価や社会の同調圧力を、中途半端に気にし続けていました。 今まで自分を生きているようで、まったく自分を生きていなかったことに気付きました。

自分を生きているようでいて社会に生きる以上、最低限のルールを守り他人に危害や明らかに不快にさせるような行為をしてはいけませんが、あとは好きに生きたらいいとこの年になって腑に落ち始めました。

本当の意味での自由は好き勝手なことではなく、他者の価値観に振り回されずそこから脱却することだと知りました。自由なようでいて不自由を感じていたのは、他者評価や仕組みに縛られたまま動き回る、だから生きづらかったのだと思いました。

大勢が進むからその道が正しい、ということはありません。どうしても自分に合わない道もあります。そのときに自分の感覚を信じられるか、他者を気にせず、勇気をもって一人でも分かれ道を進めるかどうかが真の自由への第一歩となるかと思います。

 

その社会システムのひとつである、学校も過渡期にあると思います。現在、日本全国に不登校の子供たちは30万いると言われています。子供たちは、私たち世代より新しい世界観を持っているので、不登校の数もそれほど不思議なことではないかと思います。

子供の不登校のみならず、学校にはさまざまな社会の歪みせがきており、教員のなり手不足、またはうつ病などで休職する教員の多さなどにも表れています。子供も親も先生もみんなが一生懸命なはずなのに解決ができないのは、学校教育のシステム自体が時代にそぐわなくなってきているとも言えます。

 

子供にとっての学校は、大人にとっての社会そのものです。大人と違い子供は、親の保護を受けながら学校に行かせてもらっています。その上、情報や判断力にも乏しいところもあるので、行きたくなくても行かざるを得ない状況は大人よりも深刻だと思います。そういった状況の中でも、何らかの理由から学校に対して拒否反応を起こし、そこから離れるなどの意志表示をすることは、弱いどころかとても勇気のいることです。

 

このように行かない選択をした子供たちの意志を尊重し、一度自分に立ち返り、ゆっくり考えることのできる居場所を私は提供したいと思います。その上で、学校に戻る選択を自らしても良し、新たな道を模索し、覚悟を決めて創出していくのも良しです。imacocoでは学校に戻ることを目的とはしていません。主体性を持ち、選択することの大切さに気付くことが最大の目的です。

 

学校に行かないと「みんな」に取り残され、孤立し、将来的に生活ができなくなるのではないかと思わされるかもしれません。かつては、そこにしがみつく必要もあったのでしょう。しかし、現代はインターネットが当たり前となっており、そこに無理に留まらなくても、本人の気持ち次第で、高校卒業資格や大学進学の道もありますし、収入を得るための手段もたくさんあります。今は本当に学歴に関係なく、好きなことをしながら、自由に、社会で活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。それは「自分勝手な」生き方ではありません。

 

私たちは、KEN-ZEN methodを活用しながら、あるがままの自分を受け入れ、自分の使命を思い出し、しっかりと果たしていく方たちを応援していきます。

 

代表 小日向貴史

1976年生まれ。埼玉県志木市在住。埼玉県志木市に生まれ志木市で育つ。
1998年 國學院大學法学部 卒業 
2020年 武蔵野大学大学院人間社会研究科人間学専攻 修了(人間学修士)
高校教諭公民科免許/特別支援学校教諭免許/宗教科免許
剣道教士七段/清龍館小日向道場 館長

imacoco学園 志木本校

 

imacocoの由来

「いま・ここにあること」は禅の思想の根本です。私たちは知らず知らずのうちに過去と未来を往来しています。過去のできごと、言われたこと、失敗、後悔にいつまでも執着し、それに基づき未来を創造し、勝手に不安になり実際その通りになります。自分でも良く思考を見張っていると気付きますが、ほとんどが過去と未来に生きています。「いま・ここ」に意識を向け、その時、その場と誠心誠意一体になることが、真の自由への第一歩となります。そのような願いを込めて、この集いを「imacoco」と名づけています。