全国の市場食堂をあちこち訪れ、日常的にもかなり通っぽい食のセレクトをしている方がインスタのフォロワーさんにいるのだが、その方の投稿の中でダントツに登場数が多いのが、豊洲市場の「小田保」。

 

注文の仕方も渋くて、「その日ならでは」のメニューを上手に選んでいて、いつも気になっていた。

 

 

もっとも自分自身も、築地時代には「小田保」に20回以上は顔を出しているのに、なぜか豊洲に移ってからは全然顔を出せていなかった。そんな反省も踏まえて、今年の5月以降続けてお店を訪れた。

 

1度では、とても「小田保」らしさを表せないと思ったので、5月23日、6月5日、6月13日と3回。場所は6街区、水産仲卸売場棟の3階。

 

 

その前に・・・豊洲のお店の紹介はいつも、築地時代の振り返りからしているので、今回も古い時代の写真からピックアップ。

 

 

こちらが築地時代の店頭。移転を目前に控えた2018年8月13日の写真。

 

お店のあった6号館は、市場側から「天房(天ぷら)」 「愛養(喫茶) 」「寿司大(寿司) 」「八千代(揚げもの)」「やまざき(寿司)」「小田保(揚げもの)」「大和寿司(寿司)」・・・と並ぶ、超行列店だらけの場所。

 

揚げものの領域では、当時はやはり「八千代」が目立っていて、また1号館の「豊ちゃん」がマニアック的な?人気があって、この頃は自分の中で、「小田保」はちょっと地味なイメージを持ってた(ごめんなさい)。

 

当時のメモを見返すと「営業開始は4時からで、喫茶店以外では一番早い」との記述があった。

 

 

データが残っていた一番古い写真は、2013年3月16日。ただしメモ類は無し。当時の食べログのメニュー写真を見ると、かつ丼は2種類あったけど、どちらだっただろうか。上かつ丼だった場合は1,100円。

 

 

2015年4月21日のカキミックス定食。見ての通りかなりの迫力。ただ値段が1,640円とそれなりにして、まだ築地の価格に慣れてなかった当時は、ちょっとしたご馳走のイメージだった。

 

 

ここからは暫く、過去メニューの写真を淡々とご紹介。こちらはエビ・アジ・ホタテフライ定食 1,430円 (2016/6/14) 

 

 

海老かつ丼 1,300円 (2017/4/18)

 

 

揚げ物屋さんながら、まぐろぶつも定番メニューの一つ。それは豊洲に移ってからも同じ。600円 (2018/8/18)

 


 

冷やしトンカツ茶漬け 1,150円 (2018/8/18)。写真ではわかりにくいけど、すりおろしたとろろ入り。もう今は出していないのかなあ。写真を見返していて、もう一度食べたくなった一番のメニュー。

 

 

A定食 1,450円 (2018/8/25) ※エビ・カニ・ヒレカツの組み合わせ。カニはカニクリームコロッケ

 

 

鯵のたたき 750円 (2018/9/4)
 

 

スコッチエッグ定食 1,350円 (2018/9/4)。築地市場時代の写真はこれが最後。

 

 

ここから暫くは「築地魚河岸」内に2016年11月にオープンしたお店のメニューをご紹介。この施設は、築地市場の移転の遅れの影響をもろに受けて、開業してから暫くは本当に悲惨な状況だった。

 

 

コロナ禍の引きこもり需要で、「高品質な魚がお手頃に買える」一階の卸の魚屋さんに人が集まるようになり、コロナ禍が明けてインバウンドが再び活況になって、やっと三階の飲食店ゾーンも賑わうようになってきた。「小田保」も例にもれず、日曜営業や夜営業をしたりと試行錯誤を繰り返していて、よく顔を出しては話をしていた。

 

 

多分これが、築地魚河岸内「小田保」初訪問の注文。牡蠣バター定食1,550円。

 

 

次に見つかったのは、2017年11月22日の写真。メモに「夜営業」と書いてあった。鰆の幽庵焼き750円と

 

 

アジフライ 800円。この頃はまだ場内にもお店があったから、昼夜使い分けて顔を出してたっぽい。

 

2017年11月28日の夜訪問の写真は、残念ながら粗いサイズのものしか見つからず、刺身三点盛り(メジマグロ、ブリ、スズキ) 1,400円と、チャーシューエッグ 800円を頼んでいたことだけ記載。「チャーシューと玉子の数は、それぞれ細かく指定して注文できる」とのメモもあった。

 

 

思ってたよりたくさん写真が見つかったので、ここからは淡々とメニュー名と日付、金額だけで。牡蠣ミックス1,300円 (2018/3/2夜)

 

 

同じ日の、特大のメバチまぐろのカマ焼き 777円。

 

 

刺身三点盛り(金目鯛、あいなめ、ほっき貝) 1,500円。よく見るとキビナゴも少し乗ってる (2018/7/18夜)

 

 

とんかつかと思いきや、実は鱧のフライ。値段のメモがなかった (2018/7/18夜) 

 

 

2018年10月18日の夜。築地から豊洲に市場が移転したすぐ直後。こちらの、あさりバターと

 

 

さんま塩焼きで、合計1,000円とメモが残ってた。今考えると無茶苦茶な値段設定だったな。

 

 

その少し後、11月2日の夜に注文したサンマのメモには、300円と書かれていた。さすがにそれは無いだろ!?と、当日の他の写真を漁っていると

 

 

確かにその日のメニュー書きに、秋刀魚の塩焼き300円とある!!(左の列、上から二段目)

 

 

こちらはミニ鉄火丼(700円)に、追加でマグロを増やしてもらったもの。残念ながらいくらだったかは不明。でもSNSで値段を隠してたくらいだから、めちゃ安かったんだろうな。

 

この頃は、東銀座のランチもびっくりするくらい安くて中身が充実しているお店が多々あって、回っていてとても楽しかった時期。残念ながらコロナ禍以降、そういう店の多くがランチをやめたり、コースに変更(大きく値上げ)したりと、CPの基本レベルが激変してしまった。

 

 

2018年12月18日、鰯の塩焼き2本を定食にしてもらったもの。結局12月いっぱいで夜営業をやめたため、夜メニューの写真はこれ以降見つからず。お店の方はめちゃ頑張ってたのに、そもそも施設全体が死んでいた時期だったので、とても残念だった。

 

 

夜営業が無くなって訪れる頻度が減ったのか、次に見つかった写真はかなり時間が空いて、2021/4/23のもの。まぐろぶつフライ定食 1,350円。ここからは定食主体の構成になり、ほぼ今の営業スタイルに引き継がれていく。

 

 

こうして振り返ってみると、この店で煮魚を食べたのはこれが最初で最後かも?メイタガレイの煮つけとマグロのブツの定食 1,500円 (2021/7/19)

 

 

看板メニューであるチャーシューエッグ定食は、実は「八千代」も含めてそんなに頼んだことがない。両店合わせて3~4回くらいじゃないかな? 2021/10/11の訪問で1,400円。

 

 

近くの「多け乃」をはじめ、牡蠣を複数個組み合わせてフライにする店は時々あるけれど、ここまで大きいのは他で見たことないかも。女性のげんこつくらいの大きさがあった。2022/1/27の訪問で1,650円。

 

この後も何度か行っているのは間違いないのだけど、写真を探すのに疲れすぎたのと、いつになっても今年の訪問投稿にならないので、魚河岸店はこの辺でストップ。

 

・・・で、こうして古い写真を探索・照合していくなかで、見事なまでに「前言撤回!!」の写真を見つけた。。。

 

 

それがこちらのカツカレー 1,400円。なんと豊洲市場開業のすぐ翌月、11月12日に豊洲の小田保に顔を出していたことが発覚!!

 

確かにこれだけ何度も訪問してた小田保に、市場移転後8年近くも顔を出していないなんておかしいんだよな。でも今の今まで、まったく覚えていなかった。。。

 

そういった想定外のストーリーを経て、ようやく2026年の小田保にカムバック。

 

 

直近の基本メニューはこちら。ただ常連さん?は

 

 

店頭に立てかけられた日替わりメニューを注視。個人的には特に、右側のボードの中段の黄色線で囲まれている部分がターゲット。

 

この日は9時30分の到着ながら、もう「ヤガラフライ」が終わってた。残ってたらまず間違いなく選んでいたはず。じゃあどうしようか?と考えたときに、ふと「舌平目はムニエルのイメージが強くて、フライは食べたことない気がするな」と気づいて注文。

 

 

強烈なボリュームなのだけど、この量と大きさでなんと半身分だけだそう。「すごく大きいのが手に入ったので、こちらをフライに。もう少し小さいのはバター焼きの予定」とお店の方が話されていて、「仕入れに合わせてメニューを柔軟に変える」市場食堂の魅力をあらためて実感する。

 

 

次は6月5日。7時33分に付いたのに、やはり一つメニューが消えてた。書かれていたものは、たぶんイサキのバター焼きだろうと推理笑

 

 

この日に選んだのは、あいなめのバター焼き。あいなめもバター焼きで食べたことがない気がする。皮目がめっちゃ香ばしくてジューシー。

 

 

続いて6月13日。この日は8時43分の到着で、やはり一つ売り切れ。食材の用意が1点とか2点とかしか無かったりするので、まさに日々一期一会のお店です。

 

ここから果たして何を選ぶか?と、クイズとかしたくなる感じだけど、身近で自分の”癖”をよく知ってる人なら当てられるかな?無理かな??

 

 

この日は土曜日でビールでスタートしたので、まずはホワイトアスパラサラダから。揚げもの屋さんのサラダとは思えないセレクト。

 

 

写真を見てもまったく何か分からないフライは、実はオコゼ。白身フライならではのフワフワ感をさらに超越した味わい。経験したことのない食感で、いい例えも思い浮かばない。自分の注文でオコゼは終了。

 

 

そして、「ラビゴットソースって、いったい何?」と頼んだ、小鯛バター焼きラビゴットソース。フランス発祥のソースらしいのだけど、そんなものまで取り入れるのか!と感銘。まさに市場食堂を超越した市場食堂です。冒頭に書いた「市場食堂通」がもっともよく通うお店のことはあるなとあらためて納得です。

 

こうして長々とまとめてみると、時間も手間もかかるけど集大成的なものをつくっておくことは大事だなと思う。

 

ただ残念ながら、ちゃんとまとめていたり、どこに写真があるか全然わからなかったり、時期によって管理レベルが全然違ってて、完全に再現することが難しいのがちょっと後悔。

 

一方で、過去データをあまり載せていない過去記事も多くあるので、そこらも時間を見つけて整理していかないといけないなとも思った。

 

豊洲市場の「茂助」さん。これまで「八千代」の記事の最後の補足的な紹介になっていたけけど、どう考えてもピンで掲載すべき店だなと。移動して新たなページとして立ち上げました。。

 

 

2025年3月22日に訪問した際の、店頭の様子。店内に若干の喫茶スペースがあるものの、基本は物販店。明治31年、まだ魚市場が日本橋にあったころに創業した老舗店で、市場の名物として長く愛され続けています。

 

 

場所は7街区、管理施設棟3階の一番奥。

 

 

一方、こちらは築地時代の店頭。早い時間帯は、びっくりするくらい店頭にお団子類が並んでいたのだけど、残念ながらそういう写真は見つけられなかった。。。

 

 

こちらも築地時代の写真をいくつか。まずは「玉子ぞうに」520円 (2015/6/20)。年中「お雑煮」を食べれる店など殆どないなかで、ここと場外の「マコ」と築地には2軒もあって、お雑煮好きとしては嬉しかった。

 

この頃は「玉子ぞうに」の表記だが、移転少し前くらいに常連さんが通称で呼んでいた「玉ぞう」に変更して今に至る。

 

 

看板商品の「茂助だんご」のつぶあんとこしあんを一本ずつ。計340円 (2016/9/24)

 

 

お餅は、いそべ巻きと餡つけの盛合せ 420円 (2018/8/18)

 

 

もう一つ、あんみつもご紹介 470円(2018/9/25)。当時の喫茶メニューは主にこれくらいで、下町の甘味屋さんっていう感じだった。

 

今はきれいでおしゃれな内装になって、メニューも今風に。抹茶ラテや小倉サンデーなどもある。

 

 

とはいえ自分は原点回帰で、この日は豊洲移転後初の「玉ぞう」を注文。築地時代の写真と比較すると、玉子が黄身メインになって色鮮やかになり、麩なども大きくなって、ビジュアル的には大きく進化。

 

 

さらに、食べ進めていって出てきた蒲鉾には、可愛らしく鳥のかたちがくりぬかれていました。

 

ただし値段は一気に高くなり、この日時点で900円。元が安かったのはあるけれど、昔の価格を知っていると少しびっくり。

 


 

帰りはお団子をお土産で。こしあんと醤油(みたらし)タイプのセットを購入。

 

 

もっとも、豊洲のお店に初めて訪れたのは移転直後の2018年10月15日。新しくメニュー化された、にぎり玄米だし茶漬け 700円をいただいています。

「四日市ヒモノ食堂本店」を出て向かったのは、三重県北部の食のマーケットを支える「北勢地方卸売市場」。

 

 

何年か前に、鈴鹿のほうに車を走らせていく際に見つけて、調べると市場内食堂がある。それ以来、何とか行くタイミングを見つけたいと思い続けてやっとの訪問。

 

 

場所は四日市市のかなり南のほう。国道23号線沿い。

 

 

 

到着しての最大のインパクトは、この長~い連絡橋。

 

 

仙台市中央卸売市場にも市場棟につながる連絡橋があったけど、こっちはさらに長そう。できた頃は市場内を走る車の行き来が相当激しかったんだろうな。

 

 

この市場には、珍しくオフィシャルなYoutubeチャンネルがあり、こちらからも市場の様子を詳しく知ることができます。

 

 

 

市場中央の管理事務所がある棟に近づくと、エントランスに大きく「食堂」の文字を発見。これだけしっかりアピールしてくれてるのは良いなと、中に入っていくと

 

 

フロア案内には、何も表示がない。あれ?どこにあるんだろう??と、しばらく彷徨い

 

 

水産棟と青果棟の間を抜ける通路に面した場所に、この市場唯一の食堂「金時家」を発見。10時25分の入店で、残念ながら先客は無し。

 

 

メニューは、ごく一般的な大衆食堂のラインナップ。でも、ぞうすいがあるのは珍しいな。

 

 

麺類はやはり名古屋文化圏ということもあって、うどん、そば以外に、きしめんがラインナップされ、味噌煮込みもある。

 

 

カウンターには、こんな手書きボードも。この日は豚汁を押し出していたので少し迷ったけど

 

 

これまでに一度も食べたことが無い”焼ききし”をセレクト。うどんがきしめんに変わっただけなんだけど、麵が平べったい分ボリュームが出るし、味も沁みこみやすそう。東海地方ならではの味わいを楽しんできました。

 

三重県四日市と言えば「コンビナートの街」のイメージが強く、漁港とは無縁の場所だと思っていた。それでもGoogleマップで海岸線をたどっていくと、お魚系食堂の人気店が並び合う場所が見つかり、2軒ハシゴしたのが今回の訪問録。時期は少し遡っての2025年12月15日。

 

 

並び合う2軒とは、「まぐろレストラン」と「四日市ヒモノ食堂」のこと。

 

ただそれ以上に気になった店が近くにあり、まずはそちらを第一優先に顔を出す。それが、四日市港第二船員会館の中にある「第二船員会館食堂」だ。

 

 

自分の日常生活と縁遠い場所はやはり気になるもので、「船員会館」もまさにその一つ。一般客でも入れるということを知って以降、ずっと行きたくて仕方がなかった。

 

 

営業開始は朝6時30分。界隈でも一番早く開店する。

 

 

基本的にこちらは宿泊施設がメインで、飲食はその付帯施設。フロントにも「門限のお知らせ」の貼り紙があったりと、そんな雰囲気があちこちから漂う。

 

 

お店の方に「船員」とはどんな船の乗組員を指すのか聞くと、コンテナ船だとのこと(当然のことながら遠洋漁船ではなかった)。40年くらい前までは、ひっきりなしに各国からの船が着き、非常に賑わっていたのだという。

 

 

当時は営業の対象もその乗組員だったが、最近は船とは関係ない一般客が殆どだという。素泊まりで1人4,600円という破格の値段だから、かなり使い勝手がいい、知る人ぞ知る存在なのだろう。ちなみに、これは今書いてて知ったのだけど、少し離れたところに「第一船員会館」もあった。

 

 

店内はこんな感じでけっこう広め。開店前から来ていたので、当然自分が一番乗りで、その後宿各客らしいお客さんが少しずつ。

 

 

基本メニューは、先ほどのフロントの写真にあるような内容だが、朝は「朝定食」が中心。撮ったつもりでいた写真が見つからなかったので、イメージは「食べログ」の写真などを参考にしてください。

 

ご飯、味噌汁、日替わり小鉢、卵(生or目玉焼き)、味付けのりで構成されて500円。

 

 

また冷蔵ケースには、100~200円くらいの小鉢がたくさん揃っていた。

 

 

せっかくなので、味噌汁を豚汁に変更して、明太子も追加してアップグレードした朝定食がこちら。合計で1,250円。宿泊客でなくても、周りの雰囲気とも相俟って「旅に出て泊まった朝」みたいな気分になれます。

 

 

店内にはこんな貼り紙もあった。ネットの投稿写真を見てても、渋めの魚種を使った定食がいつもあって、想像以上に海辺感あり。値段もみなかなり安いので、知る人ぞ知る的な穴場食堂です。

 

 

食堂のすぐ左手前方には漁協(四日市市漁協富洲原支所)の建物があり、中を覗くと

 

 

週に2回、鮮魚の直売をしてるそう。四日市でもしっかり漁業は現役で、これにはかなり驚いた。

 

 

この販売所の設立経緯や歩みは、こちらの資料で詳しく知ることができます。

 
「富洲原港」一帯は、明治のころはかなり漁業が盛んだったようで、現在このエリアに魚介系のレストランや、海産物の工場、水産運輸会社などが集積しているのは、その歴史を受け継いできたものといえそうです。
 
 
 
2軒目は「四日市ひもの食堂 本店」。こちらは朝7時から営業開始。

 

 

明治42年に創業した「株式会社弁イ」が経営するお店で、「ひもの食堂」は1985年からスタート。現在は、三重県・愛知県に計4店舗展開しています。

 

 

お店に入ると、冷蔵ケースに入ったたくさんの種類の干物が出迎えてくれる。

 

 

いずれもけっこう大きめサイズで、カラスガレイといった珍しいものもある。

 

 

ここに書かれているように、ショーケースから好きなものを選んでレジに持っていって焼いてもらうスタイル。

 

 

7時20分の入店で、先客は5組9名。朝からおでんをつまみにビールを飲んでる人もいたり、近くの常連のお客さんもけっこう多そう。

 

 

箸袋ではなく、お箸に直接店舗名を印字しているのも珍しいかも。

 

 

数ある干物の中から今回選んだのは、ツボダイ。価格は一つだけ図抜けて高い1,500円。

 

 

ライス小と、みそ汁をつけて合計で1,810円。

 

 

向かいの「まぐろレストラン」は8時営業開始なので、オープン直前のタイミング。すぐ裏に工場・倉庫を持つ「ダイエンフーズ」が運営するもので、こちらも5店舗ほど愛知・岐阜・三重に展開している。

 

工場併設の飲食店が多店舗展開にも乗り出し、数十年の歴史を受け継いでいる。それ自体かなりレアだと思うのに、そんな会社が2つ並びあう。観光地でも漁港街でもない場所で、長年にわたって人気を集めてきた両店の相乗関係は、非常に興味深い。

 

ただ今回は、時間的にもおなかのキャパ的にも「まぐろレストラン」に立ち寄るのは厳しく、ヒモノ食堂を出た後は国道23号線を出てもう少し南下。次なる目的地へ向かいます。

 

 

全国の中央卸売市場を北から順番に追っていくと、未訪の市場は現在13か所。そのほとんどは札幌や青森、四国、九州など、東京から遠い地域に集中するのだが、一か所だけ、頻繁に通るエリアなのに行ったことが無い場所がずっと残っていた。

 

 

今回はそちらの市場食堂を新規開拓で訪問。

 

 

最寄り駅は、JR東海道線「天竜川駅」。ここからタクシーで出発。台風7・8号がダブルで近づいている2026年6月26日の金曜日。

 

 

時間にして数分。金額にして1,200円で、初訪問となる「浜松市中央卸売市場」の西門に到着。

 

 

しっかり場所は調べていかなかったけど、たぶんこのセンターにある建物(管理棟)の中に食堂があるんだろうとまっすぐ進み、(一階には何も施設が無かったので)階段で二階に上る。

 

 

上写真のピンクの部分が昇ってきた箇所で、その先のオレンジのところ(中央棟)に目的の店舗があることを確認して、奥に進む。

 

 

先ほどのオレンジ部分は、古代遺跡のような文化施設のような、デザイン性あふれる空間になっている。古い大きな卸売市場は、けっこうこんな感じで史跡っぽさが強いところがあったりする。

 

その向かい、左側にあるのが

 

 

 

今回の目的地、中央棟唯一の飲食店「喫茶パプリア」だ。

 

 

店内はカウンター4席、4人テーブル3つ、6人テーブル1つの構成で、ガラス張りの明るい空間。12時30分に到着して、先客は2組4名。そのすぐ後にもう2名が入店してきた。

 

 

テーブルにはメニュー的な紙は無く、唯一の表示はこのボードだけ。店名に喫茶と付くけど、喫茶店メニューはないのかな?ネットを見ても、食事メニューの投稿しかなかった。

 

この中から何を選ぶか、ボードの前に立ってひと悩み。浜松っぽさは特にないので、何を食べるとこの店の真価を味わえるのだろうと。

 

Googleマップのごく僅かな投稿(食べログはページが無し)は、鉄火丼や刺身定食が多い。でも「日替わり」も気になるなと、けっこう真面目に悩んだ結果、ふとあることに気付く。「焼き魚定食」のセレクトが、鯵・ホッケ・金目となっているけど、金目だけ単価が全然違うよね?と。それでも同じ値段(850円)で出すってことは、どんな内容なんだろうと。

 

 

そんな好奇心で頼んだ、金目鯛の定食はこちら。普通なら干物一つでも850円を超えそうなのに、マグロの刺身(漬け仕様。鉄火丼のネタっぽい)もあるし、いわしの煮つけもある。いずれもつくりが丁寧で美味しい。(自分の注文で金目鯛の提供は終了)


こういった「中身と価格が釣り合っていない」メニューの時、自分の中で一つの楽しみがあって、それはGeminiさんに、値付けの予想をしてもらうこと。

 

 

さっそく尋ねてみると・・・「東京の定食屋や居酒屋のランチなら1,800円前後。豊洲や築地場外なら2,200~2,500円。浜松の市場内でも1,200~1,400円」という回答。大きく予想を外してくれて狙い通り笑

 

お会計時に「びっくりするほど安くてお値打ちですね」と伝えると、「これでも最近値上げしてて」との返事。確かに1年前は一律700円だった。でも値上げした後でも、十分すぎるほどCPは抜群です。

 

お店の歴史は、はっきりとは分からないけど数十年ほど前からあるそうです(ネット上では詳細情報は探せず)

 

 

食後は、市場内にまだある飲食店を探してうろうろ。こちらの水産棟を入った左側にラーメン店の「道産子」があったのだけど

 

 

このように、卸売場の広い空間に直に向き合う形で食べ物屋がある構造は初めて見たな。

 

 

そしてもう一つ、同じ水産棟内にうどん屋さんがあるはずなのに、それっぽい場所をずっと探し続けてもまったく見つからない。

 

こちらもごく僅かな他の人の投稿を見ても「守衛さんに聞いた」くらいしか説明がなく、もう閉店後の時間だからもういいか・・・と。超絶不本意ながら、次の予定もあるのでタクシーを呼んで市場を後に。

 

そういえば「パプリア」という言葉。あまりにも聞き馴染みがないし、それらしき語源となる言葉も見つからなかったし、意味を聞いておけばよかったなあ。