静岡県伊東市の伊東魚市場。伊豆を代表する観光地のそれなりの規模の漁港なのに、市場の近所に「漁港食堂or市場食堂」っぽい魅力を感じる店がずっと無かった。

 

それでも懲りずに何年もの間Googleマップを眺めていたら、今年の春、市場のすぐ目の前に朝早くから営業している食堂が開店したことを発見する。

 

 
一度行ってみないとと思いつつ、忙しさにかまけてずるずると後伸ばしにしていて・・・「よし、行くぞ!」とやっと腰を上げたのが、11月29日の土曜日。
 
朝イチで行って朝ご飯を食べて、さらに夜に出直してお酒を飲みながらの二毛作とかだと楽しそうだなあと、「こだま」の東京始発&伊東線+タクシーで現地に向かうと・・・・
 
 
シャッターが閉まってる。。。何にも貼り紙もない。臨時休業なのかなあと、恐る恐るインスタを見ると
 
 
なんと5日前に閉店してました。刺し盛りの写真載ってたから、まさかそんな告知内容が書かれているとは夢にも思わなかった。
 
まあ、早朝から夜まで個人店で回すのは、かなり無理あるなと思っていたので、致し方ないところか。インスタに書かれていた「業態を変えての営業を考えております」の言葉に期待することにします。
 
 
じゃあ朝ごはんどうしようかと、急いでいろんな案を考えた結果「稲取の朝市に向かおう」と。到着したばかりなのに、またタクシーを呼ぶ。
 
そして帰りがてら運転手さんと「朝ごはんにありつけなかった」という話をすると、「駅に向かう途中に、人気の干物屋さんがあるよ」とのこと。店の前まで来るとお客さんがたくさんいたので、車を停めてもらって2分ほど悩んで・・・ 結果的にここで降ろしてもらうことに。
 
 
それがこちらの「杉国商店」
 
 
魚市場からは少し離れて、目の前はビーチ。駅も結構近い場所。
 
 
店頭はこんな感じで干物がずらり。写真ではわかりにくいけど、右側のサバはかなり大きい。
 
 
店内はこんな感じで
 
 
メニュー書きはもちろんあるものの
 
 
ショーケース内でも実物を確認することができる。ただしここに記載された値段は、買って帰る人向けなので先ほどのメニュー書きとは少し価格が違う。
 
 
本来ならこの店だと、サバ系を頼むのが筋だと思うのだけど、2度アレルギーが出た身からすると、まだちょっと手が出ない。
 
・・・ということで、3種の塩辛をつまみにしばし朝酒を堪能。真ん中が「昔ながらの」と説明された定番の味。左の梅の味のは、刻んだシソが入っているのが面白いなと。右は柚子胡椒の味がかなり強くて、もはやイカの味が分からなかった。
 
 
干物は対照的な味のものを二種類注文。まずは金目鯛、こちらが中サイズ。
 
一口目はめっちゃしょっぱく感じたけど、すぐに慣れた。味わいは上品でちょうどいい感じに癖がある。食感はしっとり、ただ”ジューシー”というほどではない。
 
 
一方、こちらは「くさや」の原料としても知られるムロアジ。焼き色というか照り加減が見事。丸々と身厚で、同じくらいの大きさの他の干物より倍くらい食べる量があるんじゃないかな?
 
ただ味わいは、かなりもっさりして重い。複数人で取り分けるくらいがちょうどかも。
 
ちなみに、この日は8時少しすぎに着いて、待っている先客が2組6名。テーブルが5つだけのお店(うち3つが店頭)なので、順番が来るまでに30分近くの待ち。家族連れとかにはいろいろ試食も出してたりしてるみたいで、そのあたりのサービス姿勢が人気の秘密なのかな?
 
 
 

気が付けばなんと4年ぶり!!の足立市場「とくだ屋」。

 

足立市場は”都内で唯一の水産物専門"の中央卸売市場”の市場ということもあって、ここは各地に多々ある市場食堂のなかでもかなりレアな


"聞き馴染みのない季節の魚”が多々メニューにあがる店(というのを知り合いのインスタでいつも見ていて)、そういった未知の味を求めての再訪問。2025年11月22日。

 

朝7時38分に到着して先客(8時の開店待ち)は3名。しいはし食堂などはもう営業が始まっているけど、この時間だと特にどの店も並びは無し。

 

楽しみにしていたメニューボードはこちら

 

 

期待通り、下半分はかなり渋めのラインナップ。目移りするなあ・・・

 

 

さらにこちらには、人生初めてメニューにコバンザメが乗ってるのを発見!!

 

 

開店とともにカウンターに座り、日本酒を飲みながら主役陣の到着を待ちます。

 

 

まずは「いの一番」に頼んだ、コバンザメ。あれ?サメっぽくないビジュアルだな。気仙沼とかで食べたサメとまるっきり違う。味わいもイサキとかスズキとか(ちょうどいいくらいの比喩は思いつかない・・・)、馴染みのある白身食べてるのと感覚が近い。

 

どうしてだろう?と調べると、コバンザメは名前がサメだけで、種類的にはサメではないのだと。知らなかった!分類的にはスズキの系統だそう。表面はサラリ、中身はねっとりした感じで、予想以上に美味しかった。

 

 

こちらは定食のセットの一つ、おじさんの刺身。色合いがけっこうワイルド。名前が面白いけど、立派な顎髭を持つことから名づけられたらしい。いつどこかは覚えていないけど、一度だけ食べたことがある。その時は焼いたものだったような?

 

 

そして定食のもう一つのメインが、こちらのハッカクの干物。でかい!!

 

 

これだけ大きいと、下処理も焼くのもかなり大変なんだとか。メニューボードには書いてなかったけど、自分が頼んだらもう「売り切れ」になっていて、限定1食だったみたいです。

 

当然のように、こんな丸々一匹の形でハッカクを食べたことはない。大きさの割には、そこまで身付きは無いので、あっという間に完食。淡白なようでいて、味わいもしっかり強くて、日本酒とよく合います。

 

・・・やっぱり市場に来るなら、こういった未知の発見ができるのがいいなあ。家からも会社からもそれほど遠い場所でもないので、もうちょっと顔を出さないと。もちろんその時は、(レアなものにありつくためにも)開店前に到着するのが必須。

 

お店を出るころ(8:25)には、店頭には2人のお客さんが待ってました。

 

 

 

========= 2021/10/21 初出レポ==============================

 

一ヶ月弱ぶりの足立市場訪問。前回大行列していた「とくだ屋」も、平日なら大丈夫だろうと、綾瀬での仕事帰りに立ち寄る。

 

 

11:40頃について先客2名。でも思ったほど入れ替わらずで、入店まで15分ほど待つ。

 

 

メニューはこんな感じで、食指を動かされるものが多い。けど初訪問だし、一番上のものを選ぶべきかなと特盛ごうか海鮮丼に。平日でも外部からの客が殆どで、1/3くらいが特盛ごうか海鮮丼を頼んでいるイメージ。ちなみに、行列中に事前に注文するスタイル。

 

 

「旬のネタ13種類」と書いてあったけど、どう数えてもそんなにない笑。玉子とガリ入れて12種類くらいじゃないかと。でも、サザエとかあん肝が入っているのが、一風変わってて良い。ただやはりここでは、焼魚or煮魚+刺身のセットを選ぶのが賢いんだろうなと。隣の1人で来た男性客(たぶん何度も来てる)は黒ソイたのんでた。

 

 

出るころには10名ほど並んでおり、平日でも12時過ぎるとかなり人が多い印象。

 

 

入り口にある「千住宿」の大きな文字。裏に記念館でもあるのかなと思って聞いたら、単に表示だけで記念の碑があるだけです。

くじらの町「太地」を出た後は、再び紀伊勝浦の町並みを抜けてもう少し北上。新宮に向かう少し手前、「新宮広域圏公設地方卸売市場」が次の目的地。

 

 

ここは和歌山県の地方卸売場としては、ただ一つ青果と水産が両方備わった市場(和歌山市にあるのは、中央卸売市場

 

 

入り口には守衛さんがいるものの、「海鮮丼」の幟があるように、一般客も自由に入ることができる。

 

 

この卸売棟の向かい

 

 

いくつもの幟がはためき、青地に「市場食堂」と書かれた看板がある棟、その真ん中の通路沿いに

 

 

市場内唯一の飲食施設「市場食堂」がある。

 

 

運営は、同じ棟の手前通路にもお店を持つ「新宮水産」こちらのブログを見ると、オープンしたのは2023年11月と、まだできて2年もたっていない新しいお店だった。

 

 

水産会社直営ということで、メニューは魚介類中心。特に海鮮丼が推しメニューで、12:30頃に到着して、もう「スペシャル海鮮丼」は売り切れていた。

 

この日はかなり雨が強かったが、それでも店内には3組8名の先客。その後もコンスタントに客が入ってきたし、地元ではしっかり人気があるお店なんかじゃないかなと思う。海鮮丼も、自分が頼んだ次の人で最後でした。

 

 

出てきた海鮮丼はこちら。刺身の角がしっかり立っていてとてもきれい!・・・と言いたいところだけど。

 

写真でも何となく伝わるかなあ、表面の艶感がまるでなかった。刺身にした後、長い時間冷気に当てすぎていたのか、水分が飛んじゃっている感じ。ちょっともったいないな。

 

 

食後は周辺観光。まずは全国の熊野神社の総本宮「熊野速玉大社」へ。

 

 

山間に入って、「那智の滝」へ。天気は悪いけれど、その分水流が凄くて迫力があった。133メートルの高さは、「1段」の滝としては日本一だそう。

 

 

これで、栃木県「華厳の滝」、茨城県「袋田の滝」と合わせた、”日本三大の滝”を全部踏破!!

 

 

すぐ近くの那智神社に訪れるころには、周りはもう霧だらけ。時間はまだ15時少し過ぎたくらいだけど、当日中に東京に戻るためにはもう時間の余裕はなく引き返す。

 

 

那智と言えば「那智黒」ということで、途中の道の駅で一袋買って

 

 

レンタカーを返した後、紀伊勝浦の駅前の酒屋さんで、いろいろ買いこんで (上写真の梅酒はジンベースのもので、かなり美味しかった)

 

 

特急「南紀」に乗り込む

 

 

紀伊勝浦から名古屋までは3時間半以上。南紀のお酒とおつまみとともに。

 

 

そういえば2026年春から、今回使ったような「連続乗車券」や「往復割引」が廃止される。青春18きっぷが圧倒的に使いにくくなって、周遊券もどんどん廃止されて、電車でお得にあちこちめぐりたい人には辛い時代になっていく。

 

 

紀伊勝浦を出て10分ほど車で南下。やがて大きなクジラのオブジェが左手に現れ、それを目印に「道の駅 たいじ」の前の交差点を左折。「くじらの町」太地(※「たいじ」と読みます)に入っていきます。

 

 

しばらくすると、今度は尾だけのオブジェが登場。その先には大きな捕鯨船の雄姿も。

 

 

全長約68メートル、重さ約758トンは、石巻鮎川にあった捕鯨船「第十六利丸」より、ごく若干大きい。近づくとかなり迫力あります。

 

 

 

 

お目当ての鯨のランチを食べる前に、まずは「くじらの博物館」へ。

 

 

博物館という名前からも、純然とした展示施設だと思って訪問したものの、駐車場には車がいっぱいでびっくり。入館料も1,800円するし、けっこう高いなと思って入ると、クジラやイルカのショーもしている博物館でした!

 

 

それなら値段も、駐車場の込み具合も納得。

 

 

まずは館内をぐるり。セミクジラ、ホッキョククジラ、シャチなどの全身骨格標本や

 

 

セミクジラの実物大模型

 

 

今までほとんど見たことがない「捕鯨砲」も数多く展示されていて興味深い。

 

この時点で時刻は10時少し前。鯨のショーの第一回目は10時30分から。このままずっと30分間待っているのも嫌だなと、施設の人に確認すると、チケットは当日なら再入場が可能だとのこと。

 

であれば・・・と、食後に行く予定をしていた場所を前倒して向かったのが

 

 

博物館から車で10分弱の場所にある「落合博満野球記念館」。ちょうど年明けに、イベントのゲストにお越しいただく予定があり、せっかくなので事前に寄っておきたかった場所。

 

 

落合さんは、和歌山県出身のイメージはなかったので、この地との縁を施設の人に尋ねると、自主トレの定番の場所だったとのこと。

 

 

この日は残念ながら天気が良くなかったけど、ちょうどいい感じに高台になってて、広大な海が見渡せるいい場所でした。

 

 

館内は、とんでもなく膨大に蓄積された賞状やトロフィーや写真類が、至る所に。この像の場所のみが「撮影OK」と掲示があり、せっかくなので一枚撮って帰ってきました。

 

 

博物館に帰ってくると、ちょうどショーが始まろうかというタイミング。天然の入り江を使って、かなり広いスペースを使っている。

 

 

イルカ、シャチ、アザラシなどは馴染みがあるけれど、鯨のショーは初めて。

 

 
ちなみにここでは、オキゴンドウ、ハナゴンドウの2種類の鯨がショーをしています。
 
ただ・・・ここでの「鯨」の定義は非常に難しく、この2頭とも分類は「クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科」。だから生物学的にはイルカのほうに近い。でも一般的には、鯨の扱いをしていることが多そうでもある。鯨とイルカの間くらいの存在と書かれてることも多く、この曖昧さは、ずっと悩ましいまま今に至ってます(後述)
 

 

鯨のショーを見た後に、鯨を食べに行くの不遜な感じはあるけれど、そこは地元の食文化。
 
 
鯨メニューがいろいろ揃っていた「道の駅たいじ」に向かいます。調べてみたのだけど、現地には鯨料理を出す店が想像以上に少なく、こちらもフードコートとしての運営。
 
 
施設そのものは朝7時から営業、レストランスペースは11時から。天候は悪いながらもお客さんの集まりは早くて、営業開始時間には20人程の待機列ができていた(券売機の稼働が11時からで、その前で行列)
 
 
道の駅なので、全体的にはファミリー向けの幅広いラインナップ。その中で、一番目を惹いた「鯨味くらべ定食」を選びます。値段は少しお高めの3,000円!「尾の身」の刺身があるからだろうな。
 
定食のチケットをを購入後、「何か面白いものがあれば」と単品のボタンを押すと、「イルカの刺身」が目に飛び込んできた。人生で初めて見るメニューだし、けっこう驚いてすぐに追加発券。(よく見ると上のボードメニューの左隅に小さく書かれてた)
 
 
「鯨味くらべ定食」がこちら。赤身とベーコンは一般的だけど、尾の身はかなりのぜいたく品。

コミック「美味しんぼ」のなかで海原雄山が「すべての刺身の中で、鯨の尾の身の刺身が一番美味しい」と言ったやつです。でも・・・
 
 
どれもみな食感がスカスカしてる。。。弾力ないし、味に深みがないし。「くじらの町」で出す刺身としては、ちょっと辛いなあ。ただ竜田揚げは、温かいのと衣の味付けがあるので、まだいいかな。
 
 
他の店を比較するのはどうかと思うけれど、、、鯨は好きで、よく食べたり買ったりしてきたから。個人的な備忘録もかねて、かなり長い時間をかけて昔の写真を3枚探してきた。
 
今はもう閉めてしまった、築地場外唯一の鯨専門店「登美粋」で貸し切りで食事会をした時のもの。1枚目は2012年7月。ミンクの赤身とレバーかな。
 
 
そして2014年12月に食べた尾の刺身。見るからに美しい。
 
 
なかなか手に入らないという、これだけのブロックを用意してもらったから、お金はかかったけど貴重な思い出。でもここでも、間もなく尾の身の提供はしなくなった。
 

再び時間を今に戻して・・・。今回の個人的な目玉のイルカの刺身。
 
まずパッと見は、食欲をそそらない色だなと笑。味わいも鯨よりもっと”獣感”が強いし、少し固いし。だから好き嫌いはっきりするというか、好きという人はかなり限られそう。
 
でも、食べてると鯨よりもずっと鮮度感が高くて、噛みしめがいがある。良いもの同士の比較なら鯨に軍配が上がると思うけど、今回に限ってはイルカのほうがずっと良かった。
 
なんとなくいろいろ腑に落ちない感覚で、帰りがけにお店の人に尋ねると、太地でのクジラ漁はようやく始まったばかりで、今日出したクジラ肉は千葉県で獲れたニタリクジラとのこと。まあしょうがないかなとは思いつつも、やはり拍子抜け。イルカは地元産。
 
 
お店は変わらず忙しそうだったので、あまり色々聞くわけにもいかず、物販スペースで缶詰やクジラカレーなどをお土産に買って
 
 
もう少し、太地の鯨漁について学べるきっかけにならないかと、落合博満記念館に行った際に通りすぎた「太地漁協スーパー」に向かうことにする。
 

 

小さいお店ながらもかなり人の出入りが多く、賑わっていた。クジラやイルカの肉があるかなと探すと、奥のほうにいっぱい並んでいた。(店内は「撮影禁止」の貼り紙があちことにあったので自重)

 

 

ただ商品の貼られたシールを見ると、出ているのはすべて「北海道産のミンククジラ」。これもまた思っていたのと違うなとお店の人に聞くと、冷凍庫にブロックで、鯨やイルカの肉が売られてました。(冷凍イルカには「太地産」と書かれたシールあり。冷凍鯨の種類と産地は確認忘れ。。。)

 

以下、確認できたことと、曖昧なまま今に来ていることのまとめ。

 

・イルカのすき焼きはスジイルカを使うということ(ネットから)。でも刺身に使うイルカが何の種類かは分からない。

・太地の鯨漁は追い込み漁で、小型の鯨類のみ水揚げしている(ネットからと現地で)。ただし“鯨類”の範囲が分からない。

・地元ではゴンドウの肉は鯨肉として売っているのか、地元産の食用鯨はどの種類を指すのか

 

・・・など、今これを書いている時点でもよく分からないことだらけなのは、かなりの失態。

 

 

ただそれには一つ理由があって、店内で「鯨のコロ」を見つけて

 

 

ここの原材料欄に書かれた、ハナゴンドウ(和歌山県大地町産)の文字に、「やっと地元産の鯨を見つけた!」と安堵して、そこで思考が停止してしまったという次第。

 

 

スーパーの目の前には漁協施設があり、こちらで鯨を水揚げするのかなと思いながら、話を聞けそうな人を探してうろうろ。「この奥に専用の施設がある」的な話を伺ったものの、それがどこかはよく分からずじまいでした。

 

 

ネットで追い込み漁のことを調べてみると、いっぱい出てくるのが「捕鯨反対派」との軋轢の歴史。「美味しんぼ」でも読んだのに、記憶のなかから消えていたな。自分にとっては鯨を食べることは当たりまえすぎる食文化だし、反対する人をリアルで見たことなかったから。

 

和歌山県のホームページに「太地町でのイルカ漁業に対する和歌山県の公式見解」と題して、反対派の意見とそれに対する回答が、かなり詳しく出ているのでご参考まで。

 

 

 

最近は「反捕鯨団体の姿が激減」とあって、少し安心。とはいえ、鯨を好んで食べる人は身近にもかなり少ないからなあ。歴史ある食文化として、しっかり受け継がれていくことを切に願う。

 

★おまけ★

 

 

買った「クジラのコロ」は、おでんではなく細めに切ってうどんの具にしてみました!

大阪出張の翌日の休み(土曜日)を使って、超々大回りして南紀をぐるり。

 

金曜日(2025/9/12)の夜、大阪駅21:18発「くろしお31号」で紀伊田辺駅まで行き、駅前で1泊して始発で紀伊勝浦駅に8:47に到着。駅前でレンタカーを借りて、勝浦漁港に向かう。

 

 

もっとも、漁港は駅前ロータリーからまっすぐ海へ向かったすぐ近く。

 

 

卸売市場に着くと・・・なんと土曜日は休場日!!!豊洲など東京の市場はもちろん、一般的な卸売市場は水・日休みが普通で、土曜日が休みの可能性があるとは全く考えてもみなかった。。。

 

 

それでも、市場の展望スペースは開放されていたので、中に入ってみて・・・

 

 

こちらの掲示物を見て、休みの理由を思い出す。ここは国内でも有数の産地市場であることを。

 

土曜日に勝浦の市場に持ち込んでも翌日は日曜日。豊洲に持って行ってもセリにかけられない。だから豊洲の休みの前日が、休場日に設定されることになる。

 

そう気づいて調べると、勝浦の市場はやはり火曜日も休みでした。そういえばどこかの町でもこのパターンがあったな。

 

 

休みの日でなければ、こちらでたくさんのまぐろを見れたはず。残念。。。

 

 

東京の高級寿司屋で出てくる生の本まぐろは、大間、塩釜(宮城)、境港(鳥取)と、この勝浦が大きく4本柱。水揚げ量的には塩釜が圧倒的に多い。

 

ではなぜ勝浦が日本一かといえば、「生のまぐろ全般」であって、「生の本まぐろ」ではないから。このあたりの”まぐろ日本一”論争はけっこう分かりにくくて、冷凍マグロだと清水(静岡県)と言われているし、焼津を含めて”静岡県全体”で表現されたりする。さらに養殖を入れると、長崎県が大きくクローズアップされる。

 

 

本まぐろ単体かまぐろ全体か、生か冷凍か、天然か養殖か、それぞれの掛け算でいろんな町が日本一をアピールしているが、そのなかで勝浦は、「延縄漁法による生まぐろの水揚げ日本一」というのが確実な表現のようです。

 

 
 
市場を出て、隣接する「勝浦漁港にぎわい市場」へ朝ごはんを食べに。
 
 
それほど大きくない建物ながら、物販店と飲食店がぐっと凝縮された感じで並んでいる。
 

今回訪れたのは、こちらの「市場ごはん しげ」

 

 

こちらの「片原魚店」で、インスタとか口コミを見ても、地物と季節にこだわった丁寧な商売をしているように感じたのがセレクトの理由。

 

 

勝浦なので定番のまぐろが王道かとは思ったものの

 

 

朝ごはんの地魚が「クロカワカジキ」という貼り紙を見て気が変わる。セットで生まぐろもついているし、値段も手ごろ。

 

そして「まぐろがたくさん食べたいなら、2種盛りのまぐろを600円で大盛にすることができるよ!」と聞いて、お願いしたのがこちら。

 

 

手前がクロカワカジキで、奥がメバチ、右手前に少しあるのがおまけ?のビンチョウ。写真で感じる以上に量はいっぱい。

 

 

この説明でもわかるように、実はここに本まぐろは入ってません。「生まぐろにこだわりたいので、今の季節は本まぐろは出せない」とのこと。

 

「そういえば本まぐろは冬が旬だったな」と思って確認すると、勝浦はさらに遅くて「2月~5月初旬」が一番の時期らしい。確かに地域によって旬は違って当たり前なのだけど、今まで全然知らなかったな。

 

「せっかく勝浦に来たのだから、良い思い出を持って帰ってもらいたい」など、お店の方の営業姿勢は期待通り。バタバタしている中でも、丁寧にいろいろ説明いただきました。

 

 

ちなみにこちらはフードコートスタイルで、食券機も共通。何気なく通路の途中に置いてあるので、知らずに行くとちょっと戸惑う。

 

 

食事をする場所は施設内以外に、テラス席もたくさん用意され、港を眺めながら食事を取ることが出来ます。

 

 

市場が休みだったのは残念だけど、でもまた訪れるいい理由にもなる。食べ終わった後、お店の人に「年が明けたらまた来ます!」と一声かけて、次なる目的地「太地」へ出発!!