大阪の木津市場を訪れるのは、これが5回目。それでもまだ顔を出したことがない飲食店は幾つかあり、今回はその中から木津市場を代表する老舗「当志郎」を訪問先に選ぶ。2026年3月5日、朝9時。

 

 

地下鉄の大国町駅で降りて、市場に向かうと前回までとはちょっと様相が違う。市場の敷地に収まらないくらいだった「魚市」の行列が、大幅に減っていたのだ。中国観光客の減少の影響は、まだまだ続いているのかな?

 

 

こちらの店がオープンしたのは、戦後間もなくの1950年(下記事参照)。メディアでも「木津市場の老舗食堂」として好意的に捉えられることが多い。

 

 

ただ一方で、Googleマップの評点は落第点に近い「3.4」。

 

 

今回の訪問は、そのギャップの大きさを確認してみたいという思いが当初からあった。

 

 

メニューはこちら。左側が地元民向けの日常食、右側が観光客向けっぽい構成。

 

 

定食系のおかずは、刺身や煮つけ類が冷蔵庫内に、焼き物はカウンターに作り置きのものが並ぶ。

 

このように、あくまでもこの店の本質は昔ながらの市場食堂なのだけど、観光客が増えすぎた反動でその対応にも迫られたこと、でもそこまで観光客向けに振り切れなかったことが、Googleの低評価につながってしまったように感じる。「魚市」の大行列に並ぶのを諦めて流れてきた人も多そうだし、そのへんのハンデもありそう。

 

ただこの日のお客さんを見る限り、一見客もほとんどが「肉巻き」を注文していて、この店のポジションが伝わってきているような気もした。Googleの口コミも、この1年内くらいだけに絞ってみると、平均4くらいはある。

 

 

自分も当然ながら肉巻き定食1,400円を注文し、味噌汁を冬季限定のかす汁に変更。一般的に考えるかす汁と違って、酒粕の粒が全くない超クリーミーなものだった。

 

 

口コミで「無愛想」と書かれがちな接客も、市場食堂としては平常運転。「肉巻きの由来」を尋ねると、丁寧に解説いただきました。

 

まず、この料理は「木津市場が発祥の地」で、50年ほど前に生まれたそう。「あくまでも聞き伝えで確証はないが・・・」との前提付きで、「すき焼きが原型になっているようだ」とのこと。卵とか肉とか栄養のあるものを、(朝の市場で忙しく働く人が)一気にかき込めるように一塊の食事にしたみたい。

 

ネットのインタビュー記事には、こういう説明がどこにもなかったので、聞いてみてよかったなと。一つ蘊蓄が増えました。

 

この肉巻きは、つい最近まで並びの「三ツ輪食堂」でも出していたけれど、残念ながら閉店してしまったので、木津市場で肉巻きを食べられるのはここだけ。大阪全般で探しても、スープに浸した肉入りの大型玉子焼きというスタイルのものは他になさそうです。

 

 

食後は、「当志郎」の店主の親族(叔母)が経営されている「喫茶マイニチ」へ、「当志郎さんでご飯食べた後にきました」と一声かけて。こちらも「当志郎」と同じくらいの歴史を持つお店らしい。

 

 

食後だから軽めのものをと

 

 

無意識にBセットを選んでしまったけど

 

 

食べてる最中に、こんな楽しそうなメニューを見つけて、こちらにすれば良かった・・・

 

 
ちなみに、こちらのお店に2年間借りした方が「午後の喫茶マイニチ」という店を開業したというエピソードもありました。多種多様なキャロットケーキが看板のお店のようです。
 
 
冒頭に「中国観光客の減少?」と書いたけれど、食後に市場内に入ってみると様相が違う。中国系と思われる観光客がぎっしり!!
 
 
休憩所がいくつかできてて、上写真の右側の高架下スペースには100名規模の団体さんが、市場内で買ってきたお刺身や総菜類を食べてました。
 
確かにこのスタイルなら大人数収容できて、お店に並ぶ必要もないし、食べたいものを市場内のあちこちから選べるし、インバウンド客の市場訪問のカタチも、少しずつ変わって来たようです。

 

 

相浜亭でうつぼとブダイを食べた後、もう一つ館山の飲食店を目指す。その前に、食後の運動を兼ねて「館山城」に。

 

 

 
ここは曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』ゆかりの地。施設内には関連する数々の展示物があり、子どもの頃におぼえた、犬塚信乃、犬山道節、犬飼現八といった八犬士の名前を、懐かしく思い出すことができます。
 
 
お城は高台にあり、これから向かう館山港が眼下に。
 
 
ここからさらに30分ほど歩いて館山港へ。実は、ここには「だいぼ」に訪れたときに少し立ち寄ったことがある。
 
 
3年前のことになるが、その時にはもう漁港としての役割はほぼ終えていて、魚市場の名残があちこちにとどめるだけだった。
 
 
その時には、修繕用に何隻かの船が停泊していたが、この日は釣り客だけ。
 
 
今回訪れたのは、そのすぐ向かいにある「寅丸市場」です。
 

 

写真にもある「寅丸」という水産会社による運営で

 

 

倉庫の横に小さく敷設された形で飲食店がある。「前回来た時に気付かなかったなあ」と、お店の歴史を調べると、そのすぐ後の2023年4月にオープンしたようです。

 

 

メニューはこんな感じで、太刀魚がメイン。

 

 
 
お魚の種類も、こちらのボードに記載
 
 
今回訪れたきっかけは、お店のインスタグラムでこちらの「タチウオひつまぶし御膳」を見たこと。なので、こちらを食べるつもりで向かったのだけど、まだ相浜亭からそこまで時間も経ってないし、ちょっと重いかなあと。
 
 
先ほど載せた店内のメニュー写真の隅の方に単品料理もけっこうあって、つまみ主体の構成に変更する。
 
 
こちらは太刀魚の骨せんべい。300円と格安。
 
 
お刺身単品はこちらの構成。アカサバが入っていたのでボラに変更。値段は800円と格安だけど、味わいは全般的にちょっとさえない。。。
 
 
ひつまぶしの代わりにと、大蒲焼すしも追加。「すし」とあるように、ご飯はすし飯で、蒲焼のたれはかなり甘めで身もべったり。骨せんべい同様に機械的な味わいで、水揚げ地らしさはないなあ。
 
でも、そんななかで・・・
 
 
こちらの「ふりふりタチウオ」はとても気に入りました。
 
皮ごと薄く揚げてあって、プリプリ感がしっかり。味付けもあっさりで、海苔塩との相性もいい。袋の中にはサラの上の倍以上の量があって、お得感も高いしお酒のおつまみには最高でした。
 
食事中、こちらのお店の運営会社のことが気になっていろいろ調べてみたのだけど
 
 
「館山を代表する水産会社だった」ことを示す記事はいくつか見つけたものの、寅丸・大河(タイガ)ともにホームページらしきものは無し(お店のインスタグラムは頻繁に更新)。各拠点も使われてそうな気配がないしなあ・・・と
 
帰りに乗ったタクシーの運転手と地元の水産事業の厳しさなどをいろいろ話をしていると、寅丸さんはもう館山を離れて拠点を○○に移したというようなことを聞いた。ただ、その裏付けとなりそうな情報もネットにはなく、残念ながら真偽はよくわからない。
 
 
 
館山からの帰り道、電車の待ち時間がかなり長く、時間つぶしができる場所がないかと駅の東西両出口をうろうろして、ふと見つけたのが「中村屋」。
 
 
駅前どこも閑散としてたのに、店内が広くてお客さんがいっぱいいることにびっくり。
 
 
一階の出入り口脇にも「お店のパンを買って食べれる」小さなイートインスペースがあったので、自分はそこを選んで上写真のようなお菓子類を食べていると、見事に次々とお客さんが来る。
 
地方都市の元気印のお店を知ることができて、少しハッピーな気持ちで岐路に。
 
 

この店の看板である「ロシアケーキ」とともに。

 
 

およそ2年半ぶりの館山市相浜。以前訪れたのが夏の季節で、この店ならではの"季節限定メニュー"が何も味わえなかったため、いつかリベンジしないととと思いつつ、いつしかこんなにも月日が経っていた。

 

 

訪れたのは、2026年3月1日(日)。今回は公共交通機関で。館山駅前から安房白浜行きのバスが1時間に一本ほど出ていて、そこまで便は悪くない。この日は、9時40分発のバスに乗車し

 

 

20分ほどで、最寄りの「相の浜」バス停に着く。ここらからも、もう海が望める。

 

 

目的地の「相浜亭」は、そこから徒歩で数分程度。ただお店のオープンは10時と、少し出遅れていたので先客がどれくらいいるか気になっていたけれど

 

 

特に店頭の行列らしきものは無くひと安心。中に入ると先客は1名だけだった(すぐ後に2名4組が入店)

 

 

メニューのラインナップはこちら。この中で「伊勢海老」はまだ季節外。

 

 

そしてちょうどこの日から、全メニュー若干値上げとのお知らせが貼ってあった。

 

 

今回の目的は、何よりもうつぼ!!多分いままで食べたことがないと思うんだよね。ここまで来て空振りしたら嫌なので、前日にしっかり電話して確認。ちゃんと用意がありました。

 

 

ただこちらのメニューも気になる・・・ということでお店の方と相談して、(ブダイの漬けの単品は無いため)。うつぼのから揚げ単品と、ブダイの漬け丼の組み合わせに決定。

 

 

うつぼの味はどう表現したらいいのだろう?身の部分のトロトロ感が強烈で、一番近い食感は「白子」だろうか?ちょっと言い過ぎかな。味わいは、穴子などよりずっと淡白。いっぽう皮目は弾力があって、旨味も強く、唐揚げには向いている。揚げたてでとても香ばしい。

 

 

一方のブダイ。これは朝獲れたばかりのものらしい。なのでまだかなり身がいかっていて、食感はけっこう固い。ただ甘めのタレの組み合わせが、博多とかの刺身を思わせて、これはこれでけっこういい。新鮮度はかなり強く感じられる。

 

ご飯が固かったり、大根の千切りとかツマ類がもう一つだったりと、細かい作り込みにおいては少し難はあるけれど、これらも含めての漁港めしの味かなと、今回はかなり肯定的に受けとめました。

 

 

 

■■ 以降は、2023/7/30の初訪時の記録 ■■

 

和田漁港の鯨解体見学を出て向かったのは、千葉最南端の「野島埼灯台」がある南房総市白浜町の野島崎。

 

 

立ち寄るのは初めてで、「昭和テイストな南国リゾート」というのが初見の印象。実際には全然違うのだけど、江の島とか城ヶ島とか御前崎とか、灯台のある門前観光地(造語です)は何かしら似た空気感がある。

 

 

特に御前崎とは、千葉最南端vs静岡最南端灯台であり、全国に16カ所しかない「登れる灯台」であることから、イメージがちょい被る。

 

 

この日は天気も絶好で、灯台を登ってみる。ただし階段はめちゃ狭くて急で、しゃがまないと頭をぶつけるレベルなので細心の注意を。

 

 

灯台周辺には飲食店が多数あり、最初はこのエリアでお店を探す予定だったのだが

 

 

どの店もだいたい出しているものが同じだし(思っていたより値段は安い)、ネットを見ても善し悪しを図る材料がない。。。

 

 

全然選べなくてどうしようかなあと東西の「野島漁港」に行ってみると、西港はほぼ観光港。東港も水揚げしている気配は殆どない。そこで「ここは魚介メニューこそ多いものの、漁港街ではないな(観光食堂街だな)」と、ブログの趣旨から外れると考えて次の候補地に移動。

 

 

それが館山市の相浜港。港自体は小さいのだが、そのすぐ目の前に漁協直営の「心の一品 相浜亭」がある。少し前(2022年7月)まで、入江の対岸あたりにあったのだが、今年になって移転リニューアルしたお店。

 

 

新しい施設は、手前が海鮮丼や定食中心の提供

 

 

奥側の倉庫風建物が、バーベキュー専用の二段構えになっている。

 

 

11時5分に到着して、先客は海鮮丼ゾーンが3組8名、バーベキューゾーンが2組8名。その後はお昼時間でもあり、コンスタントに人が入ってきた。

 

 

入店早々お店の方から、今はこの3つのメニューしかできないと釘を刺される。壁には、伊勢海老天丼2,000円、うつぼ天丼1,200円などの個性的なメニューがあるものの、これらは冬だけの提供とのこと。

 

単品も特に記載はなく、聞くと「割高になっても良ければ出せる」とのこと。そこで

 

 

海鮮丼と、アジフライ単品1,300円を注文する。

 

 

割高とお店の人が言っていたように、アジフライ2枚で1300円はけっこうな値段。ただ味は悪くない。

 

一方海鮮丼はというと、街中の飲食店のようなネタ構成。海なし県の市場食堂でこれが出たら「この値段でこれはすごい!」となるけど、漁港を目の前にした漁協食堂であれば、もう少しご当地色が出ないものかな。千葉県は「ばんや」とか「だいぼ」とか、キャラ立ったお店が多いだけに。

 

 

食後、相浜港あたりをうろうろしていると、

 

 

隣り合うように布良港があり、その目の前に立派な建物のカフェを発見。※店名は「九雲」と書いて「クラウドナイン」と読ませます

 

 

目の前の道はメインとなるフラワーラインから外れ、その先行き止まりとなる細い路地で、当然通る車など殆どない。もちろん布良漁港が観光地なわけもなく。。。なぜここで商売が成立するのか気になりすぎ立ち寄ることに。

 

聞くと「Googleマップ効果」がめちゃ高いのだそう。自分のように偶然通りすがる客はほぼゼロ、知ってて来る目的客もまだ限られる。でも、「何かカフェっぽいところがないかなあ」とGoogleマップで探した時に、かなりの"高評価"で表示される(現時点で94書き込みの4.7点)。それを知ってふらっと訪れる客が多いんだとのこと。

 

立地が悪くても、知名度が無くても、お客さんが呼べる時代なんだなあと新たな学びになった。ただ、手づくりの近隣マップを渡されたり、やるべきことはしっかりやってる感じ。

 

 

試しに窓辺の海色に対比させるべく、ピンクジンジャーエールを頼んだら見事に映えた。こういう絵面力も、集客の武器になっているのかも。

 

 

帰りはずっと海辺を内房ルートで。前回「天気がいいのに富士山が見えなかった」ことを思い出して、洲崎神社の霊峰富士遥拝所に登ってみると

 

 

雲こそかかってはいたものの、富士山の輪郭がはっきりと見えました!

 

 

全く予想外の「とゝや」閉店で、東京のリアルタイム記事をひとつ挟んでの、九州・福岡/久留米訪問からの続編。

 

柳橋連合市場「食堂 光」の2度目の訪問の後、福岡のベンチャー企業の20周年パーティーに顔を出した後。急いで電車に乗って下関に宿を取っての翌日、2025年2月22日。

 

 

ホテルを出たのは、まだ空も真っ暗な早朝5時。これは前日から調べておいたのだが

 

 

他の街ではとても見られないような超早朝からのバスが下関駅から出てる。上の写真の長府駅行き5時30分発。その後が2時間後だから、このバスの存在意義はほぼ一つ。

 

 

観光名所である「唐戸市場」に向かうためのもの。この日の乗客は3名しかいなかったが

 

 

唐戸市場の目のバス停に留まると全員が下車し市場のほうへ。真っ暗で、行き方がよく分からなくても、みんなについていくと無事に市場に到着。

 

 

 

建物に入ると迎えてくれるのは、超大型のふぐのオブジェ。

 

★下関は「ふぐ」のことを「ふく」と呼ぶのが通例ですが、文字にすると分かりにくくなるので、ここではすべてふぐで通します。

 

 

市場の中は天井も高いし間仕切りもないし、スケールと開放感が凄い!右手前の空いてるスペースが仲卸場(せり場)だが、基本的に4時にスタートするようで、この日はもう終了後。

 

 

唐戸市場の特徴の一つは、一般客も市場の一階に降りていって、普通に買い物ができること。

 

 

早朝なのでそこまで人は多くないものの、それでも熱心に買い回りしている人が幾人もいました。

 

 

店頭には、こういったマルの魚もあるものの

 

 

やはり下関、ふぐ関連の商品が多い。ただ・・

 

 

見ての通り、マルのふぐはほとんどなく、観光客向けの品が大多数を占める。

 

 

その理由は、ちょうど偶然見つけたこの「主要品目上場数量」を見るとよくわかる。上の写真のように、ハマチ、タイなどの取り扱い市場は「唐戸」で

 

 

ふぐに関しては、とらふぐも他の種のふぐも、養殖物もすべて取り扱いは「南風泊」の市場なのだ。

 

 
ただ南風泊市場の中に外部向けの飲食店はなく(しばらく前までは一軒だけあった)。近隣にも一般向けの施設はごく僅か。観光客の受け皿はすべて「唐戸」という役割分担となっている。なので、こちらではマルのふぐを見ることはあまりなく

 

 

観光客向けの、こういった面白いエンタメ的コーナーがあったりもする。そういった状況をあらためて確認して

 

 

建物の2階に挙がって飲食店ゾーンへ。6時だとまだほとんどの店が開店前だが、看板店舗と言っていいであろうこちらの「よし」が、ちょうど店を開けたところ。

 

 

メニュー構成は当然のようにふぐ押し。ふぐ以外のメニューもあるものの、周りもほとんどが「ふくふく定食」を頼んでいた。

 

 

※ホームページを見てみると、今も価格は2,400円で変わらず。

 

 

メニューはの柱は大きく2つ。ふぐ刺しと

 

 

ふぐのから揚げ。2,400円でこれだけついてたら、「さすが下関!」というところだけど、当然ながらこれらのふぐは「とらふぐ」ではない。(※確か当日お店の人にも確認したはずだけど、あらためていろんなAIで調べる限りほぼ間違いない)

 

 

でも、自分たちは『美味しんぼ』に出てくる人とは違うので、まふぐでもとらふぐでも美味しく楽しめればいい笑。

 

 

外に出ると、少しずつ空が明るくなっていました。そして下関駅に戻り新山口駅に出て

 

 

 
かつて下関駅で売っていた駅弁「ふく寿司」の復刻バージョンを新山口駅で購入し、九州・下関ツアーは終了。

 

 

まさに青天の霹靂、寝耳に水!「とゝや」がなくなる日が来るとは予想だにしてなかった!!

 

 

3日前、何気なくインスタを眺めていたら、「これは、とゝやの焼鳥丼っぽいなあ」という写真があり、珍しく投稿を開いてみると、目を疑う言葉が!

 

そこには「2月いっぱいで閉店されると最近知り・・・」とある。「え???」

 

大げさではなく、社会がどれだけ激変しても、築地の街が大きく姿を変えても、この店は永遠に存在し続けるような感覚でいた。お店の方にもそう伝えると「私も同じこと思ってた」と。

 

 

最後の訪問は、閉店前日の2月27日。10時開店で、万全を期して9時17分着。開店時には30人近く待っていたかなあ。そのためか、この日は9時50分にドアが開いた。

 

最後の注文は、メイン看板の「焼鳥丼」。店頭に「売り切れ次第閉店」とあるため、この後来る方々のことを考えて、肉類の追加は無し。その代わり、スープと上新香を追加。締めて1,800円。今日いまごろになって、ぼんじりの本当の美味しさを知った気がする笑

 

ごちそうさまでした。そして60年を超える長い間、本当にお疲れさまでした。

 

 

====  以降は、元投稿 =====================

 

すっかり異国化した築地場外の中でも、インバウンドに踊らされることなく、市場があった頃と変わらぬスタンスで営業を続けている店が僅かにある。

 

 

その代表的なお店の一つが、焼き鳥丼に特化して営業をしている「ととや」だ。

 

 

"焼き鳥"を看板にしてる店としては異例の昼だけ営業。10:00〜14:00まで。

 

もちろん観光客もそれなりに来るものの、地元の人、リピーターのバランスが良くて落ち着ける雰囲気で、入店待ちがあることも多いけど、そこまでは並ばない。

 

 

初めて顔を出した10数年前から、コロナ前もコロナ禍中も、インバウンド過熱後も、ほとんど同じくらいの人気ぶりじゃないかな?まさに、ちょうどいいくらいの安定した繁盛店。

 

これまでに15~20回くらい来ているが、現況と情報にずれがないように、あらためて2025年6月9日のお昼に顔を出してきた。11時30分頃について先客は9名。4人テーブルが5つだけなので(2階は煩雑時のみ使用)、すぐにいっぱいになる。

 

この日も外国人観光客はゼロ!殆どがリピーターっぽい。

 

 

最新のメニュー&価格設定はこちら。去年の秋ころに全体的に100円値上がりをしているが、その前の値上げは5年以上前(50円)で、値上がりペースとしてはゆっくり目。

 

 

この日は、一番人気のサービス丼をいただく。つくね丼からつくねを一枚引いて、鶏スープを加えた構成。お客さんの大多数が、サービス丼を頼んでいる印象がある。

 

ただし今回は、正肉(もも肉)とぼんじりを1枚ずつ加えた”豪華”特別版。一枚当たりプラス250円なので、計1700円也。

 

見ての通り焦げ目がしっかりしていて、香ばしいながらも食感はしっとり目。個人的にはかなり好みの味わい。近隣では、京橋の「伊勢廣」が焼鳥丼を提供する店として有名だが、見た目も構成もかなり違う。※もちろん「伊勢廣」も好きです

 

 

この店のメインメニューは、正肉とつくね、ぼんじりの組み合わせの違いだけ。食材としては3種しかないので、どの写真も代り映えはしないのだけれど、逆に「時代を超えて変わってないこと」の証明として、追加で写真をいくつか。

 

 

探せた一番古い写真は、2015年1月17日の焼鳥丼(1,150円)。もも肉メインなので、全体的なボリューム感もアップする。

 

 

続いてつくね丼。2015年4月9日で、値段は同じく1,150円。当時は「つくね焼鳥丼」という名前だった。

 

 

そしてこちらがサービス丼。2016年5月25日で、1,100円。10年前も今も、見た目も内容もずっと不変。

 

どれくらい前から、この3種体制なんだろう?と食べログのメニュー写真をさかのぼってみると、2007年ころには「焼鳥そぼろ丼」「五目そぼろ丼」といったメニューの提供がありました。

 

 

その後、訪れたときの写真もたくさんあるんだけど、どれを載せても見た目に大差ないので、少しひねったもの(温泉卵を乗せたもの)と

 

 

煮凝りの単品のみ紹介。この一品は値段が手ごろなこともあって、初期のころからけっこうな頻度で頼んでます。

 

・・・と書きながら今さら気づいたのが、「平焼き」を頼んだことがないこと。

 

いつも行くのは平日の昼間なので、お酒を飲みながらという場面がなかったからだけど、たまには土曜日に行って「ビール片手に煮凝りと平焼き」という経験も、一度はしておかないといけないな。