滋賀県の市場食堂(水口寿志亭市場の食堂)を前記事で紹介したのに乗じて、長年アップできないまま放置していた滋賀の貴重な食体験をご紹介。

 

 

それがこちら。日本で唯一、淡水湖にある有人島”琵琶湖の沖島”を訪問したときの記録。訪れたのは2024年6月1日。沖島の存在を知ったのは(隣県の岐阜県出身で、琵琶湖周辺には数えきれないほど行っているにもかかわらず)その数か月前のこと。

 

 

実家に帰省した際に両親にその話をすると、二人ともその存在を知らず行ってみたいということで出かけることにした。

 

 

沖島にわたる港「堀切港」は、近江八幡&日本を代表する和菓子屋「たねや」さんが運営する「ラ コリーナ近江八幡」の近くにあり、

 

 

乗船時間まで少し余裕があったため、取材でもお世話になった縁もあって久しぶりに立ち寄って

 

 

駆け足で少し買物をして

 

 

堀切港に向かう。

 

 

基本的には漁港のようだけど、その中に上のような大きな看板があり

 

 

予想外に、かなりの乗船客があった。

 

 

漁師さんが作業していたので覗いてみると、見慣れぬ海老がたくさん。聞くと「手長海老」といい、京都の料亭などで重宝される高級食材だそう。

 

 

そうしている内に出発の時間に。この日は10時15分発の「おきしま通船」に乗りこむ。

 

 

料金は片道500円。これは今書いている2026年2月時点でも同じ。

 

 

船内はこんな感じ。小型の遊覧船というくらいの大きさと雰囲気。

 

 

 

沖島港までは直線で2km弱。乗船時間は15分弱

 

 

あっという間に港に到着します。

 

 

降りてすぐ先にあるのが、こちらの「沖島漁業会館」。

 

 

漁協の施設でありつつ、「湖島婦貴(ことぶき)の会」という漁師の奥様方を中心に構成されたメンバーで、物販や飲食を提供。今回の目的地です。

 

 

 

※ただし、今これを書いている時点では、この会館は大規模リニューアル中で、物販・飲食は仮設営業中の様子。クラウドファンディングも最近までやっていた(もっと早く気付いて公開するべきだった。。。)

 

 

▲こちらのクラファンページを見ると、沖島の歴史や現在がかなり詳しくわかります。

 

この日の食事は事前予約をしていたため、(食事は原則事前予約。ただしこの時は、電話を掛けてもなかなか通じず何日も何回もかなり粘り強く電話した笑。リニューアル後は施設に人が常駐になるはずで、こんなことは起こらないと思うけれど)

 

 

時間まで少し島内をぶらぶらします。写真でわかる通り、町並みは「昭和のまま」といった雰囲気

 

 

飲食やカフェ・物販などの観光客向けの施設はごくごく僅か。例えば以前訪れた愛知県「佐久島」のように観光客を意識した街ではなく、島の生活のごく日常に観光客がお邪魔しているといった雰囲気です。

 

島民の半数が漁師を主体に生計を立てており、かつて800名ほどいた島民も今では実質200名くらいじゃないかということ。

 

ただそれも、観光客の増加や今回の施設リニューアルなどを契機に、大きく変わっていくかもしれません。

 

 

 

こちらはおきしま展望台。

 

 

島内を散策していると、至る所で目につくのがこの三輪自転車。この地は自動車などエンジン付きの乗り物がなく、この三輪自転車が生活の足になっているみたい。普通の自転車すらほとんど見ない。

 

後で聞くと、この三輪自転車のメーカーの売上のかなりがこの島向けのもので、出張での修理対応などもしてくれるとのこと。確かに別の場所では見たことがないなあ。

 

 
こちらの記事にも、三輪自転車のことが触れられています。
 
 
再び漁業会館に戻り
 
 
奥を覗くと、大量の弁当の準備がなされていました。2階に団体さんが来られるとのことで、皆さんかなりあたふた。こちらが心配しちゃうほどに、、、
 
 
弁当を見せてもらうと、こんな感じの献立でした。
 
 
一方、こちらが自分たちが頼んだ「沖島丼」1,800円。
 
ビワマスの刺身とあら汁、稚鮎の天ぷらと山椒煮、スジエビのかき揚げ、うろりの佃煮など、まさにこの地ならではの味づくし。食べたことのないメニューだらけで、とても嬉しい。
 
(うろりとは、一般的な名称で「ごり」のこと。琵琶湖を代表する味覚の一つで夏が漁の最盛期)
 
 
こちらは鮒ずし。時期的にはドンピシャではないのだけど、せっかくの琵琶湖なので追加訪問。
 
食べていると、自分たちも同じような食事をしたいと何組のお客さんが来られるも、「予約された方のみです」と言われすごすごとみな引き返していく。ここらは「しっかりした事前予習」の成果!
 
 
帰りがけには、もう少し琵琶湖の味を!と
 
 
えび芋コロッケサンド(500円)と
 
 
鮎の山椒煮やもろこの若煮などを購入。
 
 
沖島の滞在時間は僅か1時間半ほどながら、当地の魅力を存分に感じられたとても有意義な旅でした。

 

 

 

 

奈良県中央卸売市場を出て向かったのは、忍びの里で知られる滋賀県甲賀市。

 

 

滋賀県はこれまで、彦根「市場の食堂」大津「まぐろ家」を訪れており、食堂併設の市場食堂はすべて回ったつもりでいたが、公設の卸売場市場以外にも食堂併設の市場があることを見つけた。それがこちら。

 

 

Googleマップや食べログでは「水口寿志亭市場の食堂」と表記されるが、正確には水口寿志亭は株式会社で、食堂を運営する企業名。

 

 
情報が非常に少ないのだけど、「水口卸売市場」や「市場の店(惣菜売店)」なども、こちらの会社が運営しているっぽい。
 
 

最寄りは、近江鉄道の「水口城南」駅。近鉄から京都・草津で乗り換えて、まずは近江鉄道の西の起点の貴生川駅に降り立つ。

 

確実な記憶ではないのだけど、たぶんこの貴生川駅は、小学生のころ初めて電車で一人旅をして降り立った駅の一つのはず。そして訪れるのもこの時以来。

 

 

ただしその時は信楽駅に向かったので、ここから近江鉄道に乗るのは初めて。

 

近江鉄道のホームページを見ると、1日乗車券「1デイスマイルチケット」があるのを発見。それも900円という価格設定で、貴生川から(この後向かう予定の)米原駅までの片道切符の料金(1050円)より安い。これは買わない手はない。

 

 

 

その後もう少し調べると、3月1日から近江鉄道では「ICOCA」が導入される予定で、こちらの「1デイスマイルチケット」は一気に1500円に値上げになるとのこと。さらに紙の切符も廃止されるとのことで、貴重な一枚となりました。

 

水口城南駅に着くと、まだ市場の食堂の開店までには少し時間がある。そこで駅のすぐ北側にある水口城址を訪問。

 

 

ただしこのお城。その地を治める武将の拠点としての城ではなく、3代将軍徳川家光が上洛の際の“宿”として建てられたもの。いわゆる一般的な城は、水口岡山城といって少し離れた小山の上にある。

 

 
堀端にきれいに立つこの櫓(現在の資料館)は、堀のなかの一番右端の手前(二つ上の写真参照)にあった「乾櫓台」を移設再建したものだそう。
 
 

「市場の食堂」に着いたのは、ちょうど開店直後の11時。ただ店頭を見ると並び客らしきものはなかったので、

 

 

雪が降り始めたこともあり、まずは体を温めようと、すぐ目の前にある「水口温泉つばきの湯」でひと休み。

 

あらためて市場に入ったのは11時30分ころ。

 

 

看板が目立っていたので、そのすぐ後ろの平屋の白い建物が食堂かと思ったら、こちらは売店で

 

 

食堂はその奥。椅子がたくさん並んでいるということは、待ち列がよく出来るのかな?ただしこの日の先客は4組6名。

 

 

メニューを見ると、圧倒的大多数が海鮮もの。価格設定はかなり安い。1,000円以下のものがいくつもある。一方、総菜メニューもとても多い。

 

 

店頭にもいくつか並んでいるが、メニューに載っているもののごく一部。隣にあった「市場の店」と連動しているんだろうなと想像する。

 

 

これらの中から、お店の入り口にあった「本まぐろ赤身・中トロ丼」をセレクト。

 

 

こんな感じで、無造作に放り込まれた刺身がいっぱい。おしゃれさは無いけど、楽しいビジュアル。実際の味わいも値段を考えたらお得なCPかと思います。

 

 

注文するとこちらのバーコードが渡されるが、これは今までに経験したことないパターン。消費期限が2月1日と書いてあるのが突っ込みどころ。

 

 

こういう仕組みになっているのは、会計はすべてこちらの売店で行っているから。

 

 

入ると見事なまでにいっぱいのお惣菜が並ぶ。

 

 

若干、お魚類もあるが、ほぼほぼ総菜に特化したお店。価格の安さもあって、けっこう頻繁にお客さんが訪れる。

 

 

レジ待ちしていると、大量に丼を持ったお客さんが何人もいたので、会計後にその正体を探してみるとこれ!330円というスーパー激安なちらし寿司がありました。

 

 

食後は駅まで向かうすがらにもう少しぶらぶらと。こちらは甲賀市水口町の氏神様である水口神社。曳山祭りの舞台でもあります。

 

 

 

 

そして、その曳山祭りの展示などがある「水口歴史民俗資料館」

 

 

残念ながら写真撮影はNGだったけど、実際に巡行する曳山が展示されている。

 

 

こうして水口城南駅の周りを散策してみると、びっくりくらいに「市内のすべて」が駅から徒歩10分程度の間に集積していることが分かる。

 

市役所などの官庁関連、市民ホールや図書館、体育館、郷土資料館、水口神社、水口公園、水口城址から、大型のショッピングモールなどまで。ここまで一か所に集まっている町は今まで見たことないなあ。

 

ということで、短時間で水口(甲賀市)の街のエッセンスを感じて、再び近江鉄道の電車に乗車して米原まで。未踏だった貴生川~八日市場間を乗り通したので、これで近江鉄道の全区間乗車が実現しました。

奈良県初の市場食堂訪問は、出張帰りの2026年1月31日の朝。近鉄の大阪難波を早朝5:33発の電車に乗って、橿原線の「平端駅」に着いたのは6:42。

 

 

急行停車駅なので、タクシーが捕まるか僅かな期待を持っていたのだけど、電話すると残念ながらまだこの時間は、運転手さんは誰も出てないとのこと。仕方なく市場まで歩くことにする。

 

 

20分近く歩くと、奈良中央市場の西口に到着。入り口にはしっかり「海鮮丼」の幟があった、赤地なのでけっこう目立つ。こちらが今回の目的地「旬恵」で、この市場唯一の食堂。

 

 

県を代表する卸売市場も全国的に「地方市場化」が進む中、こちらは中央市場として健在。

 

 

もっとも施設はけっこう古そうで、調べてみると再開発計画があった。しかし2025年12月のお知らせを見ると「予定価格超過であったため、入札を中止」と記載されている。中野や津田沼とかがよく話題になるけど、再開発はどこもなかなか厳しい時代になってる。

 

 

市場内に入って食堂を探すも、場内には案内表示らしきものがどこにもない。とりあえず自力で探そうと、一帯をぐるぐる回るも全く手掛かりがなくギブアップ。

 

 

仕方なく上の写真の左手、牛乳やカップ麺などを売ってる売店の方に聞くと、そのすぐ後ろの階段を上がったところにあると。

 

 

「え?ここ上がっていいの?」と怪訝な感じで関係者通路としか思えない階段を上がっていって

 

 

出てすぐ振り返った目の前に「市場食堂」の看板が大きくありました。市場施設屋上の駐車場の一角に建っており、車で登っていくのが一般的みたいです。

 

 

店内に入ってすぐのメニュー板。事前情報通り、海鮮押しでけっこうメニューがある。

 

 

ただし・・・6時から10時の朝営業は朝定食や軽食主体(上の写真、何度撮ってもバツの赤印が一部しか映らなかったけど、上の2段のメニューは、ほぼ発売停止中)で、大多数の海鮮メニューは10時からの提供。これも事前に知っていたのと

 

 

このメニューにも惹かれたので、特に迷うことなく朝定食をチョイス。

 

 

こんな感じで出てきました。温泉旅館の朝ごはん!って感じ。冬の寒い早朝には、こういう小鍋メニューはとても良い。これで700円は、CP的にもかなりお得かと。

 

この日の先客は6名で、雰囲気的にほぼ市場関係者。その後、子ども連れなども来店。店内はかなり広く、お昼の賑わいも見てみたかったな。次は昼に来て海鮮丼を頼もう。

 

 

帰りは、お店の場所を聞いた売店に立ち寄って、温かいカフェオレを頼んで暖を取って、今度は正門から出て

 

 

筒井駅から近鉄線に乗車。大和西大寺駅で「伊勢志摩特急」に乗り換えて、京都に向かう。

 

 

 

熱海を出て向かったのは、二つとなり駅の三島。さらにバスで南下し10分ほど、「松本」というバス停で下車。

 

 

この日は絶好の好天で、富士山の美しい稜線が目の前に。

 

 

お昼の目的地はこちらの「食遊市場」。駅としては三島が近いものの、住所は沼津市。

 

 

 

運営母体である「沼津卸商社センター」のホームページで沿革を見ると、1972年に卸団地が完成して、この「食遊市場」は1999年のオープンとなっている。

 

 

町はずれだし幹線道路沿いでもないし・・・の立地だけど、駐車場には次々と車が入ってきて、結構にぎわってる。

 

 

買物の前に、まずは食堂へ。建物を通り抜けた奥にちょこんと一軒。名前は「せせらぎ」。市場食堂っぽく、営業は早朝6時から。

 

 

店内はすべてカウンター席。U字型にぐるっと壁に張り付いた構造。11時少し過ぎた時点で、先客は2名。

 

 

メニュー構成はこちら。基本的に大衆食堂的なラインナップだけど、お魚系の割合が高め。

 

 

こんな感じで、小鉢やお惣菜類も並ぶ。そんな中から選んだのは

 

 

投稿を見て気になっていた、かき揚げ蕎麦。これまでほとんど、市場食堂で「蕎麦」を頼んだことは無いのだけど、ネットで見たかき揚げの大きさにインパクトがあって、そのイメージに惹かれて注文。

 

 

そしてもう一つは、牡蠣フライ単品で。単品は880円。

 

 

二つ合わせて計1,430円。際立った個性は無いけど、地元民の日常食として丁寧に作られている印象で良かった。

 

 

食後は再び「食遊市場」内へ。

 

 

看板を見ると、見事に空きスペースがない。休憩所やイベントブースに変わってるところもなく、全スペースが商店として営業。これは全国的に見ても極めてレアだと思う。

 

 

もう一つの特徴が、1店舗当たりのスペースがとても大きいこと。これも通常では考えられない。例えば、こちらの服部海苔店。海苔専門店でこれだけ大きな売り場を持っているところ、市場内じゃなくてもそうそうは無いんじゃないかな?

 

 

せっかくなので様子を見に入店。焼きキズ海苔がかなり手ごろな価格で売っていたので、一つ買ってきました。

 

 

その向かい、ふと見ると「福ちゃん食堂」の看板がひっそりとある。「確かこの市場には『せせらぎ』しか飲食店は無かったはず・・・」と思いながら中をのぞくと

 

 

こんな貼り紙が!

 

 

玉子屋さんが店内の奥の一角を使って営業しているもので、まったく目立たない。表の看板に気づかなかったら知らずじまいだったと思う。価格設定も、まったく商売っ気がないし、自社製品のプロモーションの一環なのかな。

 

さっきの「せせらぎ」では、お米を食べてないからこれくらい大丈夫だろうと、立ち寄ることにする。

 

 

こちらが300円の「たまごかけごはん」セット。

 

 

ちょうど目の前に、こんな貼り紙があって。読んでみると、こういう食べ方をしたことがなかったなと。

 

 

「その2」の作法(先に醬油ご飯を作るパターン)をまねてみる。今までずっと玉子と醤油を先に混ぜちゃってたから、けっこう新鮮な発見。

 

そういえば・・・先ほど買った海苔。家に帰ってから、軽く炙って玉子かけご飯をくるんで食べた。

 

自分は以前からこの組み合わせが好きなので、同じような感じでこちらでも、炙った海苔の美味しさを知ってもらうコラボバージョンもあっていいのになと、その時にふと思った。

 

 

店内で賑わっていた筆頭格は、最初に写真を載せた八百屋さんと、こちらの「サスヨ海産」。後に、三島駅の構内に看板を見つけたけど、沼津市内でけっこう手広く営業しているみたい。

 

 

こちらは「大塚商店」の店頭。都内でも置いてある店はそんなに無いだろうという、1万円越えの高級昆布が並べられていた。

 

 

こちらは「海野商店」

 

 

そして「八百はら商店」の店頭。このブログを書いている今だと、それほどインパクトないけど、訪れた1月11日時点では、都内のスーパーでは、これくらいの水準のイチゴはまだ1,000円を超えていた。

 

なのでまとめて買って帰りたくて仕方なかったけど、今日は電車だし、まだ家に戻るまでに10時間くらいあるし・・・と、お店の前を3往復くらい迷って迷って、結局買えずじまいで市場を後に。

 

 

 

三島市内に戻って、三島大社を参拝して、再び「熱海魚市場」今度は夜の部へ向かいます。

 

 

※厄年って、一律的に共通のものだと思っていたけど、場所によって違うものだということにこの時に初めて知った。

 

1週間前に、西新井大師に参拝に行ったとき、電車の中の「佐野厄除け大師」の広告貼り紙にある厄年の年齢が、他で調べたものと違ってて驚いたのだけど、三島大社の設定はその2つともまた別だった。。。

海岸線からは少し離れた、商業街の隅のほうにひっそりとあるので見逃されがちだけど、実は熱海にも魚市場がある。

 

 

今更ながら「食事ができる場所とか併設されていないかなあ」とホームページを見ていたら、「セリ見学」の文字が飛び込んできた。なんか楽しそうだな。

 

それも「7:40前後から」と少し遅めの時間の開催なので、東京を始発で出れば十分間に合う!と訪問することに。2026年1月11日の土曜日。

 

 

東京駅4時41分発の京浜東北線を皮切りに、品川始発の東海道本線に乗り換え、さらに小田原で乗り換え、熱海駅に到着したのは6時45分。(乗り換えなしの東京始発の東海道本線だと、熱海着7:07が最短)

 

 

時間に余裕があるので、海岸線に出て朝日を見ながらゆっくり市場のほうへ。

 

 

このあたりのはずなんだけどなあと思いつつもも、余りにも目立たなくて「これでいいのかな?」と近づいていくと、奥のほうに「熱海魚市場」の看板を発見。

 

 

地面に魚が並べられ、仲買人の方々がすでに集まっていました。

 

特に受け付けっぽい場所も無いので、その場にいた近くの方に聞くと、担当の方(釜鶴ひもの店の社長)が出てこられて、この魚市場やセリの仕組みなどを説明いただきます。この日の見学者は私一人だけ。

 

 

こちらの魚市場は、漁協によって作られたものではなく、上写真の木札に掲げられた地元の卸&小売業者さんで構成される「株式会社」スタイルであること。

 

たくさんのホテルや旅館がある熱海の街のニーズに応えていくためにも、この市場が存在する意味合いは大きく、しっかり守っていきたいとのことでした。

 

 

時間になると仲買人の皆さんが集結。この日はメインの定置網からの入荷がなく、量は少なめだそう。

 

初めは遠目に見ていたものの「もっと近くでいいよ」と声をかけられ、仲買人さんとほぼ同じ場所で、セリの進行を見守ります。

 

 

今まで魚市場のセリは何度か見ているけど、さすがにこの近さは初めて。邪魔にならないように、そしてしっかりマスクもつけて。

 

 

こちらの魚はマトウダイ。体の中心にある「大きな黒い斑点」を「的」になぞらえ名づけられた魚。これほど大きいのは、年に一回揚がるかどうからしい。

 

 

この時期の伊豆と言えばやっぱり金目鯛。全体の7~8割を占めていた。ただ、ちょっと型は小さめだな。

 

 

セリの後半に運ばれてきたのは、その日「網代」の魚市場で仕入れてきた魚類。

 

熱海の魚市場のセリの時刻が遅いため、伊東や網代といった大きな魚市場の流通の、調整弁としての役割も果たしているようです。

 

 

セリが一段落すると、「サプライズ」的に出てきたのがこちらの食事。この日は、イサキの姿づくりと金目鯛のあら汁。正直なところ、「参加費(2,000円)があるということは、ひょっとして何か食べるものが出てくる可能性があるかも」と期待していたので、思わず喝采(笑)

 

ただそれ以上に、市場の方がとても親切に丁寧に解説をしてくれるのがありがたい。出荷されているすべての魚の説明はもちろん、「セリ人の腕の見せどころ」みたいな話もお聞きできたり、一つひとつしっかりと質問に答えてくれる。

 

「魚市場やセリを間近に見たい」「実際の現場の方と話をしてみたい」など、お魚関係に好奇心が強い方にとっては貴重な場と思うので、ご興味あればこちらから!

 

 

「セリ見学」をしている意味を聞くと、市場の存在を知ってもらうためや魚食の啓蒙のためももちろんあるけれど、「少しでも市場の売上を増やすこと」が本音として大きいとのこと。セリ以外の時間は一部を駐車場として貸したりなど、あらゆる手段を講じて「市場を守り続けよう」とする、その切実な思いや姿勢をしっかり感じてきました。

 

 

食事が終わるころには、すでに片付けも終わり、人も車もほとんどがいなくなっていました。忙しいなか、丁寧なご応対ありがとうございました。そして御馳走さまでした。

 

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市場を出た後は「体を温めたいな」と、朝から営業している銭湯がないか探してみると、すぐ近くに8時営業開始の「山田湯」を発見。

 

 

場所は住宅街の中の細い細い路地の先。「こんなところに本当に銭湯があるのだろうか?」と思いながら進んでいくと・・・

 

 

なんか周りの景色に見覚えがある。10年近く前に一度立ち寄ったことがある場所でした笑

 

 

その後、駅の方にプラプラ歩いていくと、もう桜が咲き始めている。「熱海桜」といって、超早咲きの桜の品種です。

 

 

 

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この後、三島に寄って再び夕方に熱海に戻ります。その理由はこちら!

 

 
セリ見学をさせてもらった魚市場で、夜は「土曜夜市」が開催されていて(名前の通り土曜日のみ開催)。せっかく土曜日に来ている以上は、こちらにも参戦しないと。
 
 
但しその前に・・・朝のセリ見学でガイドをしていただいた方が代表を務める「釜鶴ひもの店」に立ち寄ります。
 

 
朝、会社のこともいろいろ聞いて、間違いなく良い店であろうことがひしひしと伝わってきたので、ぜひ見てみたいと。
 
 
会社の歴史はなんと160年ほど。今朝、話を伺った社長が5代目のようです。自前で腕利きの職人を抱えて、沿岸&近海の魚にこだわって・・・と、それだけでも好感持てるのに 
 
(ピンク色の札に書かれた干物が地元産。熱海・網代・伊東などで獲れたもの)
 
 
今まで聞いたことがない、ヤガラとか伊勢海老の干物まで作ってる。ビジュアルもめちゃ美しいし、このレベルのひもの屋さんはそうそうは無いなと、しばし熟考したのち、ヤガラとホウボウを買ってきました。
 
 
ヤガラを袋から出した姿がこちら。干物なのでヤガラとしては小さいほうだけど、それでもかなり迫力がある。頭の部分が長すぎるのと、この部分はあまり食べるところがなく、「切ってから焼いた方がいいよ」とのことだったので
 
 
こんな感じで仕上げてみました。今まで食べたことある干物のなかでは、イシナギが一番だったけど、同等かそれ以上にこれは旨い!小骨が少なくて食べやすいのもマル。
 
頭の部分は、以前「魚河岸三代目」のコミックで「煎じて飲むと腎臓病に良い」とか書いてあったのを覚えていたので、(特に腎臓病ではないけど)この後、だしを取ってお雑煮にして使いました。
 
そして、再び熱海魚市場。「土曜夜市」へ。」
 
 
繁華街でもないし、どれくらい人が集まるものなんだろうか?と疑心暗鬼で近づくと、開始の17時30分のまだ少し前ながら、たくさんの人の声が聞こえてくる。
 
 
「夜市」という名前がついていたので、買物メインかなと想像していたけれど、実際は飲食が中心のよう。
 
 
出店されている各店で好きなものを買って、そのままなり焼いてもらったりして、奥のテーブルで食べるスタイル。干物がめちゃ安い!
 
 
こちらは、おつまみっぽいもの。
 
 
焼き場はこんな感じで、炭火で豪快に。
 
 
この日頼んだのは、しったか(500円)とまんぼうの肝(220円)
 
 
そしてアジの干物は、二つで150円。「ちょっと焦げすぎちゃったあ」とお店の人(笑)。
 
 
焼き牡蠣もわずか300円。プラス焼き代は個々の志でということだったので、200円を追加して支払い。
 
こちらの運営は、株式会社熱海魚市場の社長でもある「宇田水産」さん。話を聞くと「熱海の飲食店のほとんどが観光客向けの経営で、地元の人たちが気軽に飲んだり食べたりする場を作りたかった」とのこと。その発想にはとても共感。
 
もちろん観光客など外部の人も歓迎とのことだけど、出発点は地元民に向けたもの。その言葉通り、殆どの参加者は顔見知り。そして自分のここまでの出費は、お酒を合わせても僅か1,870円!まさに気軽に繰り返し参加できる「夜市」です。
 
 
お酒のつまみ以外にも、まだ他にいろいろ売っていたのでせっかくなので買って帰ろうと
 
 
「わさび茎漬け」の文字が気になって、帰りの新幹線で食べるようにパンをひとつ。
 
 
創業100年の歴史を持つ「山田豆腐店」さんでは、おぼろ豆腐も購入。家に戻ってすぐに食べました。醤油をかけなくても、それだけでも美味しかった。
 
 
そして会場を少し早めに出て帰宅の途に。糸川遊歩道の桜は、きれいにライトアップされていました。