こんばんは。
もうすぐクリスマスですね。


本日は、幕末から大正にかけ、超絶技巧による彫刻作品で

活躍した旭玉山の根付、きゅーぴーさんをご紹介いたします。

 

うつむき加減の顎と僅かに上がった口角、恥ずかしそうに

微笑んでいるような表情に、いたずらっぽくきらりと輝く

瞳が印象的な、大変かわいらしいキューピーです。

 

キューピーの誕生は1909年、イラストレーターの

ローズ・オニールによってアメリカの婦人向け雑誌に

クリスマス特集のポエムの挿絵として描かれました。


クリスマスの夜に子供達に幸せをもたらす妖精のような

キャラクターとして描かれたキューピーの、 優しく心温まる物語は

瞬く間に大人気となり、その後ブームは世界へと広まります。

 

 

日本では1913年(大正2年)頃からキューピー人形が国内で生産され、

大正から戦前にかけて主力輸出産品のひとつになりました。

 

同時に日本でもキュー ピーブームがおこり、

ちゃんちゃんこや前掛けなどをつけた和風キューピーが登場し

「きゅーぴーさん」と呼ばれ親しまれました。

 

 

こちらの根付もその頃のものでしょうか。
ふわりと結ばれた三尺や背中の小さな羽根など、名匠と呼ばれる

旭玉山の緻密・精巧な技術が細部まで丁寧に施されています。

 

 

ぽってりとしたおなかを包む前掛けの鱗文様は、

上下で柄向きを左右入れ替え、細かなこだわりが見られます。

 

 

 

鱗文様は、鱗があるものは前にすすむことしかできない

習性があるため「前進あるのみ」などの意味を持ち、

また厄を落として再生するという意味もあるため、

厄年を迎えると鱗文様のものを身に付け厄落としをする風習もあるそうです。

 

 

日本の伝統文様を着こなしたきゅーぴーさん。
どこから見ても愛らく、小さいながらも存在感溢れる作品です。

 

 

旭玉山の略歴や商品についてはこちらをご覧ください。
http://shunet.shop-pro.jp/?pid=110104312

 

 

お問い合わせやご注文はお電話やメールでも承っております。
お気軽にお尋ねください。

 

 

☆年に一度のきものセール開催中!

◎骨董舎  
〒371-0023
群馬県前橋市本町1-2-13 煥乎堂前橋本店3F
営業時間 午前10時~午後6時30分 毎週火曜日定休
電話 090-2660-8011
Mail kottosya@shunet.co.jp

HP http://www.shunet.co.jp/kottosya/index.php

 

◎集ネット総合HP
http://www.shunet.co.jp/