2月に入って
初めての投稿になります
今日のこの記事は
出来るだけ
高速スクロールでの
中飛ばし戦法はご遠慮いただき
どうか最後まで読んでいただきたい
(≧∇≦)b
そんな内容です
一冊の本を読み終えました
それなりに厚みのあるそれは
およそ300ページ
囚われて
そう、囚われて
およそ10日間かけて読了
読書好きではあるけれど
読むのは速くないので
けっこう時間がかかります
でも
内容の魅力に絆(ほだ)されて
けっこうこれでも
前のめりで読んだほうなんですよw
一穂ミチさんの
スモールワールズ
家族をテーマにした
短編集です
購入したのは
たしか発行されてすぐの2年前
もう3年になるか
本屋で見つけて
帯を見ただけで
導かれるようにレジに並んでいました
衝動買い域w
しかし
最初の数ページ
パラパラしたものの
なんだか読みすすめるのが
勿体なくて
好きなおかずは最後に方式で
未読書庫に並ぶ
(↑ただの棚w)
もっと気楽な本を
先に5冊横入りさせて...
からの
今冬の登場でした!!
ままならない現実を
抱えながら生きる人たちの
6つの物語
(帯より拝借)
どの物語も
読後、胸に
ずっしりきました
おもしろい
というラフな言葉では
片付けられない
すべての物語のエピソードが
深く胸に刺さり
なんだろう
愛おしくてたまらない
この本は
ほんとうに
傑作中の傑作
だと思います
それぞれの話のテーマは重く
6つの物語には
それぞれ衝撃的なラストが
用意されています
が、しかし
どれも
後ろ向きな印象はまったくなく
主人公たちを
抱きしめたい衝動にかられるのです
一話読み終わるたびに
休息が必要なほど
モーレツな読後感です
「ピクニック」で
嘘でしょ、と背筋が凍り
「花うた」で
マジか、と涙が流れ
そして
最後の物語「式日」で
えっ?!
と、まさかの伏線に息を吞み
鳥肌が立つ
どなたかが
書評で書かれていましたが
誰の人生だって激動だよなぁ
というセリフが
私も心に残っています
心理描写が繊細で美しく
比喩の仕方も秀逸で
情景が迷いなく浮かびます
本当に素晴らしい本を
手にしてしまいました
出来るだけ多くの方に
読んでほしい
一冊です
ただ
癒しをもらえる類の物語では
ありません
押しつけになるのはいやですが
どうしても紹介をしたかったので。
昨年秋に文庫本も出たようです
詳しく知りたい方は
コチラから