古い本のあいだに挟んであった封筒。
その中で、見つけてしまった。
しかも、3枚も。
あああ、懐かしい。
昭和の匂いがする。
この伊藤博文さんを握りしめていたのは
まだ子供の頃だ。
私の父方のおじいちゃんにどことなく顔が似てて
アハハ、ごめんなさい
初代総理大臣と私のおじいちゃん一緒にして~~
でも、似てたんだよな~。
それにしても、なんのための三千円だったのだろう
無地の白い封筒に入れられていたということは・・・
誰かから預かったのか、預けるつもりだったのか、
返してもらったのか、返すつもりだったのか、
臨時収入か、それとも、なにかのお礼だったのか・・・
なんにしろ、裸ではなく封筒に入れられていたとなると
それなりに何か用意されたもの・・って気がするな
しっかし、、、
彼の千円札が活躍してた頃の記憶なんて
思い出せるわけもなく・・・。
私が生まれた頃はすでに博文さんで~~
たぶん、私が高校生の途中で新札に切り替わったような~
(だったよね?たぶん。)
新紙幣が発行されたからってことで
現社のテストかなんかで
新紙幣になった人物を答えよ!みたいな問題で
千円札→夏目漱石、五千円札→新渡戸稲造
とか、書いた気がするから
なんか、こういうのって
化石を発掘したようなロマンがあるよね~~
何十年も昔に、何らかの事情があって本に挟んで・・・
本を開かなければ、あるいは本を処分していれば
一生出会わなかったかもしれなくて・・・。
でもね、その本は、20歳前後に買った本なの。
もしかしたら、一度その頃にどこかで見つけて
どういういきさつか分かんないけど
その本に挟んでおいたのかな
まあ、なんでもいいや
千円札で思い出す遠い日の思い出があってね・・・。
小学生の低学年の頃、金魚を飼ってたんだけど
幼稚園児だった弟と「金魚にも夜を体験させよう!」とか言って
金魚の四角い水槽に、濡らした新聞紙をペタペタ貼ってたの。
新聞で水槽を暗くしたつもりね
「金魚ちゃ~~~ん、夜だよ~~!!」とか言って。
バカ姉弟でしょー
夜になりゃ、金魚鉢だって暗くなるっちゅーの
でも、そんなことも2人気づかず、
おもしろがって定期的に夜を作ってやってたのよ。
そしたらある日、他の紙でもやってみよーってことになり・・・
もう、わかっちゃったよね、、そうなの、
博文さんをペタペタペタペタ・・・。
うちの実家は商売をしてたもんで
お母ちゃんに見つからないように、そっとレジから持ち出して。
さすがに、万札じゃ気がひけたんだろ~ね。
でも、幼な心にも、お札を濡らすという行為は
なんとなく罪の意識が働いたんじゃん?
3,4枚貼って、やめた
それにしても、
他の紙・・・で紙幣を使うか?
折り紙とか、チラシとか、ノートをちぎるとか、ちり紙とか、
紙ならいくらでもあっただろーに
ひさびさに伊藤博文さんと出会って
私の古い思い出が甦ってきた、、そんなお話でした
こっぽし